撮れたて箕面ブログをご覧の皆様こんにちは。
箕面市職員の白数(しらす)と申します。
私は、2019年4月より2年間、東京都港区にある「公益財団法人日本財団パラリンピックサポートセンター」に出向しており、本年3月末をもって箕面市役所に帰任いたしました。
民間企業への出向を通じて学んだことをお伝えしたいと思います。
◎自己紹介
名前は白数晃充(しらすてるみち)と申します。
2013年10月に箕面市職員となり、教育委員会や競艇事業局を経て民間出向を経験させていただきました。
◎出向先の組織について
読者の皆様は箕面市がボートレースの施行者だということをご存知でしょうか。
大阪市住之江区にあるボートレース住之江の施行者としてボートレースを運営しています。
そして公益財団法人日本財団はボートレースの売上金の一部を社会課題の解決に役立てている団体です。
街の中で緑のマークのついている福祉車両をご覧になったことがあるのではないでしょうか。
この日本財団がパラリンピック競技団体支援とパラリンピックムーブメント推進を目的に2015年に設立し、パラリンピック競技団体との共同オフィスやパラスポーツ専用体育館の運営を行い、また「SOCIAL CHANGE with SPORTS」をスローガンにD&I社会実現に向けた教育・研修プログラムを展開している団体が私の出向していた「公益財団法人日本財団パラリンピックサポートセンター(以下パラサポと表記します)」です。
パラサポについて詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.parasapo.or.jp/
◎出向先での担当業務
前置きが長くなりましたがパラサポでの業務についてお伝えしていきたいと思います。
私が主に担当していたのは
・あすチャレ!Academy(ダイバーシティ研修)
・あすチャレ!ジュニアアカデミー(小中高等学校向け出前授業)
・国際パラリンピック委員会公認教材『I’mPOSSIBLE』日本版制作および普及
・新規事業開発
・SNS企画等
・日本財団パラアリーナ運営
という事業です。
すべて書ききると短編小説くらいになってしまうので
1. あすチャレ!ジュニアアカデミー
2. 新規事業開発
3. 日本財団パラアリーナ運営
についてかいつまんでお話ししたいと思います
1. あすチャレ!ジュニアアカデミー
あすチャレ!ジュニアアカデミーは、小中高等学校を対象として、パラアスリートを中心とした障がい当事者講師によるレクチャーや、障がいの疑似体験を通じて「障がい」について知り、自分事として考える機会を子どもたちに提供するワークショップ型出前授業です。
私事ですが、出向してすぐに子どもが生まれた身としてはこれからの社会を生きていく我が子にもぜひ受講してほしいなと思うようなプログラムです。
多様な価値観や人々とお互いに認め合いこれから新しい社会を作っていく子ども世代にとってコミュニケーションの重要さを知っていただく機会として取り入れていただけると幸いです。
あすチャレ!ジュニアアカデミーについて詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/junioracademy/
今回はジュニアアカデミーをご紹介しましたが日本財団パラリンピックサポートセンターではスポーツを通じ共生社会への気づきや学びの機会を提供する様々な事業を手掛けております。
ぜひ一度各事業のHPをご覧ください。
あすチャレ!Academyはこちら https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/academy/
あすチャレ!運動会はこちら https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/undokai/
あすチャレ!Schoolはこちら https://www.parasapo.tokyo/asuchalle/school/
あすチャレ!メッセンジャーはこちら https://www.parasapo.tokyo/messenger/
2. 新規事業開発等
2020年度は、コロナ禍において様々な活動に制限がかかる中、パラスポーツの普及やパラリンピック機運が滞らないよう、新規事業の開発やSNSでの発信を通して新たな活動を模索すべく、試行錯誤を行いました。
とはいえ2020年度中は、世論や状況の変化が大きく、プランを作っては組みなおす作業を何度も続け、最終的に組みあがったプランの完成形を見ることなく出向終了となりました。
ただ、ここまでに議論してきたエッセンスを多分に盛り込んだ新たな事業が2021年に走りだす予定ですので、ここからは外部の人間として、その行く末を楽しみに見守っていきたいと思います。
やはり、半官半民ともいえるこの組織では、スピード感を重視しつつも、世論や公に近い組織としての世間からの見え方など非常にシビアに検討しながら新たな施策を考える必要があり、この点についての学びは今後の公務員としての仕事に大いに役立つものと思います。
3. 日本財団パラアリーナ運営
日本財団パラアリーナは、パラアスリート専用体育館として誕生しましたが、2020年度新型コロナウィルスまん延を受け、東京都と連携して仮設療養施設として提供することとなりました。
この点に関して、私は民間の立場から官公庁である東京都と調整を進めていく中で、公務員として仕事をしている時とは逆の視点から調整の難しさや、民間から官公庁へ調整を行う上でのポイントなど、出向していなければ体験することのできなかったことを体験することができ、今後、公務員として仕事をするうえで、立場の違いを意識しながら交渉を進めていく勉強になったと思います。
最後に、この時期に、この出向がなければなかなか体験できなかったであろう「テレワーク」について書き綴っておきたいと思います。
4. テレワーク
日本財団パラリンピックサポートセンターでは、コロナ禍において、職員が安全に、かつスピード感を維持して仕事ができるよう新型コロナウィルスまん延後すぐにテレワークが本格導入されました。
意思決定に必要な決裁処理や、打ち合わせのオンライン化。勤怠や職員のモチベーション維持等について様々なツールを駆使して迅速に解決し、現在テレワークがしっかりと定着しています。
テレワークの最大の難しさはコミュニケーションですね。このブログをご覧の皆様の中にもテレワークを実施している方もいらっしゃるかと思います。
これまでの会議室で対面しながら行う会議では表情や空気感、相手の癖や独特の「会話の間」を読み取りながら、円滑に会議が進むよう参加者がそれぞれ配慮をしながら参加していたように思いますが、テレビ会議用のアプリ等を使いながら行う会議ではそういった「会話の間」が読み取りづらく、また、タイムラグなどもある中でお互いの真意を伝え、また読み取ること、共通の理解の中で事業を進めること難しさがあるように感じました。
一方、今後テレワークがスタンダードになることを踏まえると、こういった環境に対応する伝え方や聞き方など、技術の発展のみに頼るのでなく、個人個人が対応する工夫をしていく能力も「仕事ができる」という言葉の重要な一項目になっていくのではないかと思います。
加速する変化に柔軟に対応するため、私自身もぜひこのような工夫を常に考え続けていきたいと思います。
(オンライン送別会の様子です)
書き始めるとまだまだお伝えしたいことはありますがこのあたりで。
最後になりましたが、2年間大変お世話になった日本財団パラリンピックサポートセンターの皆様、本当にありがとうございました。
2年間は長いと思っていましたが、終わってみるとあっという間で本当に学びの多い日々でした。
今後はこの2年で学んだことやお会いすることができた方とのご縁をさらに発展させて箕面市の発展に微力ながら貢献できるよう、さらに努めていきたいと思います。
長文にお付き合いいただいた読者の皆様ありがとうございました。
<白数さん、派遣お疲れ様でした!ご縁を大事に、箕面市でも業務をがんばってくださいね!
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