昨年6月に行われた「国民の森林づくり」推進功労者表彰で林野庁長官表彰を受賞された鎌谷計三さんに、2月20日(水曜日)、倉田哲郎箕面市長から箕面市長表彰が贈られました。
この「国民の森林づくり」推進功労者表彰は、森林づくりや森林環境保護、国産材利用推進など「国民の森林づくり」の推進に貢献していただいている方々や市民団体等に対して林野庁長官より感謝の意を表して行われるものです。
鎌谷さんは「明治の森箕面自然休養林」の保全活動(箕面ながたにの森づくり)に長年にわたり取組まれる傍ら「明治の森箕面自然休養林管理運営協議会」の代表として箕面自然休養林における各種整備事業の牽引役として活躍。また、同地域内における登山者に対し、森林の生態、役割等の説明・指導を行うなど、箕面自然休養林の保全や普及啓発の貢献が認められて受賞されました。
はじめに、倉田市長から、この度の受賞について祝辞を述べた後、箕面山の植物の研究に深くかかわるようになった経緯について尋ねました。
鎌谷さんは「箕面市は大都市近郊にありながら、豊かな自然に恵まれています。移り住んで以来、箕面の山が大好きになり、そして元々植物が好きだったので、脱サラ後に故村田賢三先生(元箕面市立第一中学校教諭)の指導の下、共に近畿各地の山の植物調査に参加させてもらい、以後近畿中国森林管理局が明治の森で行う各種の保全事業の取組みをいろいろな立場で支援するようになりました」と話されました。
そして、ご自身がまとめられた箕面山の植物に関する資料を提示されながら絶滅危惧種のオオバヤナギ(ヤナギ科の落葉高木)が2本あること、エドヒガン(滝道から大日駐車場、止々呂美の山桜)が大量に見られること、大阪府で絶滅種とされていたナチシダを52年ぶりに箕面山で確認できたこと等、箕面山の植物の多様性について詳しい説明がありました。
倉田市長は説明を聞いて「箕面山が『昆虫の宝庫』とよく言われているのは知っていますが、植物についても多様なことがよく解ります」と調査資料を見ながらうなずくと、鎌谷さんは「昆虫は1植物に3種がつくと言われていますから、箕面山には4,000種以上の昆虫が生息していることになります」と付け加えられました。
なお、鎌谷さんは、約14年前に、観光ボランティアを立ち上げられ、今も箕面山の訪問者の案内をされる一方、国、府、市、市民で構成する明治の森箕面自然休養林管理運営協議会の座長を務められておられます。
最後に、倉田市長は、『みどり』は本市の貴重な宝物ですので、これからも箕面の森林に関わる担い手の育成も含めてのご活躍と引続きご支援ご協力のお願いをしました。
<鎌谷さん、林野庁長官表彰おめでとうございます。これからも箕面山の森林の番人として頑張って~!モミジーヌにもいろんな植物をおしえてねぇ~!