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明治・昭和期のくらしを語る道具たち 郷土資料館企画展「くらしのどうぐ展」を開催しています

2021年12月17日 | こんなことがありました!

明治から昭和期にかけて実際に使用されていた生活道具を展示する「くらしのどうぐ展」が、令和3年12月17日(金曜日)から令和4年3月23日(水曜日)まで、箕面市立郷土資料館で開催されています。この企画展は平成8年に初めて開催され、今回が25回目となります。小学校の社会科の学習にもこの企画展が活用されており、今年は、昔の生活道具を学ぶための解説資料の提供や道具の貸出などを小学校に対して行っています。

今回の「くらしのどうぐ展」では、現代の電気アイロンに代わって使用されていた“こて”や“火のし”、かまどでご飯を炊く時に使用されていた“はがま”など、時代の移り変わりに伴って、いつのまにか目にしなくなった約100点の生活道具を展示しています。展示されている昔の生活道具は市民のかたから寄贈を受けたもので、それらの生活道具を「衣」「食」「住」「学」「楽しみ」の5つのテーマに分けて展示しています。

展示品が語りかける“ちょっと昔の人々の暮らしの様子”に耳を傾けると、快適な生活を送るための工夫がぎゅっと詰まった道具を大切に使いながら生活していた時代が身近に感じられ、若い世代には新鮮に、大人には懐かしく感じられる企画展となっています。

例えば、「住」のコーナーに展示されている“自在こたつ”は、木枠の中に炭を入れて、就寝時に足を温める道具として使用されていました。この“自在こたつ”は、布団の中で蹴って転がってしまった場合でも、木枠の中の炭入れ自体が360度回転するため、炭が木枠の外に落ちない仕組みになっています。また、現在でも使用されている“ハクキンカイロ”は、蓋を開けて中に油(ベンジン)を入れ、そこに火をつけて熱を発生させる仕組みになっています。現代の使い捨てカイロとは異なり、油が無くなっても継ぎ足せるため、“ハクキンカイロ”を捨てることなく繰り返し使用することができます。

このほか、「学」「楽しみ」のコーナーでは、昔に使用されていた教科書や謄写版(ガリ版)、プリントゴッコ、羽子板など当時の勉強道具やおもちゃが展示されており、子どもでも大人でも年齢関係なく、ちょっと昔の生活道具をより身近に感じることができます。

展示の最後には、現在、世界的に取り組まれているSDGs(2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標)についてのコーナーが設けられ、SDGsに関連するものを展示しています。SDGsの目標のひとつである「持続可能な消費と生産」の観点から、現代における暮らしかたを振り返るきっかけとなるような企画展のしめくくりとなっています。

本企画展を担当した同資料館の林和枝(はやしかずえ)学芸員は「くらしのどうぐ展では、ものを大切に使い、壊れても修理をすることで使い捨てにしない生活や、自然環境に配慮した生活の知恵を学ぶことができます。地球に優しいライフスタイルの参考にしていただけますと幸いです。」と話しました。

●企画展「くらしのどうぐ展」(開催中)
【期間】令和3年12月17日(金曜日)~令和4年3月23日(水曜日)
※毎週木曜日、年末年始(令和3年12月29日~令和4年1月3日)休館
【時間】午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1、みのおサンプラザ1号館地下1階)
【問い合わせ】電話:072-723-2235 FAX:072-724-9694
【費用】無料

※新型コロナウイルス感染症の感染状況に応じて、上記企画展を中止する場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

 

<豊かな暮らしのために、ちょっとした工夫を生活に取り入れようとする気持ちは、今も昔も変わらないんだね~

 

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