箕面市では、子どもの読書意欲を高め、読書活動をさらに推進することをめざし「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」を平成22年に創設しました。世界中には「大人が選ぶ」子どもの本の賞はたくさんありますが、それらの賞とは違い「子どもが本当に支持している本を、子ども自身が選ぶ」という全国でも珍しい取り組みです。
例年、学校図書館や市立図書館で、4月からノミネート作品(約20作品)を紹介し、7月頃に各部門の受賞作を子どもたちの投票により決定します。その後11月には、子どもたち自身の運営による授賞式を行い、受賞作家によるスピーチや中学生手作りのオスカー像が生徒たちから授与されます。授賞式後には、受賞作家やノミネート本の作者が市内小・中学校を訪問する「オーサービジット」を開催しています。
3月7日(火曜日)ヤングアダルト賞を受賞した「54字の物語 意味がわかるとゾクゾクする超短編小説」の作家 氏田雄介さんが、箕面市立第一中学校(石橋充久校長・箕面市新稲3丁目2-1)と箕面市立西小学校(山下純校長・箕面市新稲3丁目12-2)を訪問し、本の楽しさを作家から直接伝える「オーサービジット」を開催、それぞれの学校で特別授業を行いました。
(「54字の物語 意味がわかるとゾクゾクする超短編小説」の作家 氏田雄介さん(西小学校にて))
氏田さんは「できない」を「できる」にし、「退屈」を「楽しい」にする「アイデア」を出すことが自分の仕事だと考えられています。忙しかったサラリーマン時代、長いものを書くのは難しいけれど、「54文字」で完結する文学があれば、自分でも書くことができるのではないかとの発想の転換から「54字の物語」は生まれたそうです。
自身の経験から「なりたいものになる道は一つではない。ゴールへの道はメインストリートだけではない。万人がやっているやり方で一番になるのも一つの方法だが、その他のやり方で一番になるのも良いのではないか。いろいろな手段で夢を実現させよう」と語ってくださいました。
また「今、無意味だと思っていることでも、将来活きてくる事があるから、楽しみにしておいて欲しい」と子どもたちにエールをおくってくれました。
質疑応答の時間は「氏田さんが大切にしている言葉はなんですか?」や「無人島に何かひとつ持って行くとしたら何をもって行きますか?」など子どもたちからさまざまな質問が次々とありましたが、どの質問にも丁寧に回答いただき、時間ギリギリまで楽しいやりとりが続きました。
(西小学校のオーサービジットの様子)
<お問い合わせ先>
箕面市教育委員会 子ども未来創造局 中央図書館
TEL:072-722-4580 FAX:072-724-9697
<氏田さん、貴重なお話ありがとうございました!ぜひまた箕面に来てほしいモミ~!
箕面市では、2月1日から3月31日まで、統一キャンペーン「今すぐ自治会に加入してください!自治会を結成してください!」を行っています