で、文献調べをしていると大概欲しい物件を発掘してしまい居ても立ってもいられない状態に陥るのだが、今は経済的にも欲しがっている場合でもなく、又、今までの百数十台のあれこれ所有で此と謂って欲する物件の見付からないのも欲望精神の練り熟成の賜物だなっ!つまり、中古カメラ道の白紙(免許)の域に入った訳である。カメラ歴26年、ライカ道21年、中古カメラ歴20年、中古ライカ道19年にして師範代若しくは目録修得に至る偉業に達した訳である。中古カメラ道の場合、道具としての機能は勿論だが外観や造り込みにまで及ぶ見極め目利きを問われるので、その他、古着や中古バイクや家具・骨董をも見極める目が養われる。要するに「総合中古物件道」としての道が拓かれる訳である。学問とも謂える。つまり「総合中古物件学」ですなっ!いずれ、学会にも発表だし、学位も取得するし、執筆も依頼が殺到するに違いない。
結局、日があるにも拘わらず昼寝にしけこみ起きれば夜の7時にて撮影徘徊に見切りを付けた。撮影徘徊も気持ちが乗れば、夜景撮影徘徊という事は可能だがオイル交換と障子張、通院で疲れが出て中止。夜景撮影とは言うものの、港やオフィスビルの大きな夜景ではなく、裸電球に照された居酒屋の提灯とか、寂しく佇む一軒家の中華料理屋とか歩道橋上からのヘッドライトの流れとかの夜景である。これ実は、非日常の光景でかなり叙情豊かなので好きであるがマァ昨夜は佳しとして食後はライカ関係文献調べをする。文献調べをして、現在所有する数台のライカを検証しニヤニヤしているだけなんだけど、マァ楽しい。欲しくて調べる文献も心踊るが、現物を目の前にしての文献調べも又楽しい。何しろ、現物が目の前に有ってシリアルナンバーとか機構の変更とかを見比べて、更に年代に応じた中古価格の変動なんかを調べて「オイラの物件は儲けモンだったなっー!」等と呟いて楽しむ静寂な所作である。これも、中古ライカ道の振舞い所作の流儀だなっ!晴れたら撮影徘徊、雨なら文献
調べ。という格言も有るくらいである。(無いかっ!)
調べ。という格言も有るくらいである。(無いかっ!)