壁が破られる時は様々な要因や自分の持つ引き出しや閃き、切欠などから一気に打ち破られるのがオイラ流である。だから大切なのは、引き出しの量と奥行き。そしてその引き出しの常成る整理整頓である。これは写真術でも言える。常成る整理整頓がされていないとフィルムやレンズの選択、露出の選択、突差の構図決め等に迷いを生じ時間ばかり掛りその場面を逃してしまう。料理にも言える。卵料理なんか一秒二秒の差が歴然と出ます。つまり、フライパンや卵自体、複合食材の温度などを瞬時に見極めないとメリハリの無いオムレツに成るなっ！
先日からの案件であるテンペスト、これベートーベンの三大ピアノソナタの一つ。ギターでの挑戦を試みていたが概要が出来てきた。マァ単純なコード進行の繰り返しなのだが、曲自体は劇的なマイナー曲であるからそれらしく演奏しないとツマラナイ。実は、怪我の期間に「フジコ・ヘミング」さんの演奏をテレビで観て、その指の動きで自分成りに掴んだ訳だ。ギターでしか不可能な変奏で単純なコード進行を展開する家元流である。困ったのは、譜面起こしが困難だと気付いた事である。曲の終演に近付いたゴチャゴチャの変奏は「タンゴ・レッスン」から導いた。