そこへ、女性客。ラテン好きらしく何かルンバの曲を、と催促。王道曲「ベサメ・ムーチョ」「キサス・キサス」を披露、これがまた即席演奏というのが大変で、譜面が有る訳でも無く、また有ったとしても一々出している間合いもシラケる為、上の空で弾く訳である。かなり緊張しますなっ！マァ、ラテンの場合ボサノバ以外はコード進行も簡単だからテンポさえ違わなければ何とでも成る。ラテンでもルンバは色気を如何に出して演奏するか？である。その後は、作曲してメモ書きだった曲を譜面に興し完成。曲名も、怪我中に出来た為その名も「怪我」である。
と言えば、昨夜。ギターを譲った方が来店、食後にワンポイントレッスンだ。元来オイラは教授向きではないが、弾き方なら示せる。示せるとは、教える訳で無く身を持って表しスローモーションにて記憶に得て修練して貰うのである。昨夜は、クラシコギターの王道である「トレモロ奏法」だった。つまり、伴奏とマンドリン奏法を合わせた奏法だが理屈では簡単。出来上がりは、相当努力を重ねて半年は必要、更に曲に至るには。である。ギター弾きが誰でも目標とする「アルハンブラ宮殿の思い出」の完奏までには相当の努力を重ねて三年は掛る。