「それは、それで凄いなー！」なんて言う。その、それはそれでには下げずんだ気持ちが混入しています。商売の場合、教わってその通りに商いをしたら只の真似だから、やはり取り入れ様々を加えて商品化します。今では、知的所有権も存在するしそれよりも道徳的に真似は出来ない。趣味にしても同じ事、以前も書いたが、習っている内はやはり真似事です。それに様々な別の趣味や養った感覚とか生活環境から身に付いた心の動きを加えてこそ自分流。どんな達人だって、元は素人で忍耐・努力の結果になんとなく自分流に近付いてくるんです。
「今更」。これ結構使いますなっ！プライドですかねっ！でも、あるレベルの方は気付いている。自分の足らない部分を気付いている。そこが、ぬきんでない所以・達成出来ない所以・一人前に成れない所以を。モノ造りは、技術とか感覚とか忍耐とか勿論、基礎の集積の上に成り立つんだから、一つ欠けていてもそれを補えば済むんです。その部分を教えて貰えば済むんです。俺のやり方とかオレ流とか言いながら、実は憧れている。でも、教えを乞えず、自分流を棚上げして相手をこき下ろす。「だから、なんなの！」とか言っちゃって批判的に成る。
そうっ！先日もギターを教えて欲しい。という依頼で失礼ながら、どれ程のレベルに達しているか？弾いて貰ったところ、中の上って感じ。だが、音楽理論は全く駄目で、やはりある程度勉強をしてくれたらと提言した。「今更」と返答。結構弾ける方なので、今少し理屈が判るとグングン延びるのだけど、学問はヤダっ！との事。音楽などモノの組み立てには、やはり基礎学習をしていないと大壁に当たり乗り越えられません。乗り越えたら、次の素晴らしき世界があるんだけど、体験せずに行き止まる。自己流・独学には、必ず欠陥があります。
先日、探していた本に出会い求めた。「南区の歴史」的な本で、中の写真が凄いっ！大正・明治時代の風景。考えた！今からオイラが今の風景遺産をネガに納めておけば、五十年後・百年後にきっと役に立つ。叙情的古典派印画機械持込散歩術学は、自分だけでなく将来の地域の役にも立てる。古地図造りだって、五十年後に成れば今現在の地図が古地図だったりして。だから、何をするにも遅いという事は無い。「今更」なんて言葉があるが、何かの状況・都合で手遅れの事だろう。でも、趣味・学問なんかに遅いも今更も無いですよっ！姿勢次第だ。
世界遺産なんて大袈裟な事考えずに、地域にだって遺産が沢山あります。地域遺産を見い出す心のフィルターを架ければ、実際に地域遺産ばかりです。昭和30年代の屋敷ばかりか、戦前の建物だって有る。駄菓子屋やお風呂屋だって風情の塊だし、蔦の絡まる煙突や何故か読めない看板、クチ果てた自動車・誰が供えるか不思議な塚等など感じるままに散歩していたら回りきれません。で、翌週に再び同じ場所を歩く。すると、同じ天気ではないし、蕾だった花は咲いていたり、有った家が立て替えで解体中だったりして実は始終変化している。