市内の中学生による同校生徒へのいじめ・暴力や、教師への暴力により中学生が逮捕される事件、さらには先週一度に6名もの中学生が逮捕されるなど、三田市の教育現場に何が起こっているのか?多くの市民が関心を寄せている。
昨夜、帰宅すると市内の中学校校長先生から、26日に保護者会をするとのファックスが届いていた。
私のほかに2名の市議も出席したが、保護者の出席は50名ほど。出席状況は悪かった。これほど大きな問題なのに、なぜ保護者の出席が悪いのか?
保護者会には、同校の全教師と市教育委員会から部長はじめ2名が出席していた。校長先生からの当校の現状報告が行われ、続いて質疑応答が行われた。
しかし、わずか1時間10分で終了。保護者からの質問も事件の核心を突く質問は出されなかった(と私には思えた)。
校長先生からの報告で、気になったことがあった。「最近、保護者の方が学校行事などで来てくださることが少なくなってきている」「良いことも悪いことも含め、学校での出来事など、学校から保護者へは必ずしも十分には伝えきれていなかった。反省している」など。しかし、このようになってきたのはなぜなのかの説明がなかったのは残念。このあたりにも今日の保護者会への出席の悪さが反映しているのではないだろうか!
校長先生からのいろいろの説明で見えてくるのは、必死に教師は駆けずり回っているものの、学校・教師の多忙により、授業についていけていない子どもたちへの支援や子どもたちに寄り添うことが大変困難になってきていること。
このような教育環境により本来の学校教育ができなくなってきているのではないだろうか。また、子どもたちの「問題行動」を取り締まろうと指導をしている努力の報告はあったが、「なぜ、子どもたちがそのような行動をとっている」のかとの分析がされている様子はなく、またその報告はなかった。
「なぜ、子どもたちが『いじめ』をするのか、教師への暴力をするのか」など、その「原因」を教師や教育委員会がしっかりと把握することがまず重要ではないだろうか。そのことなしに、起きている現象を鎮静化、または見張りを増やして取り締まろうとすることは、かえって問題をおしこめてしまうだけで、解決にはむしろ逆行してしまうのではないだろうか?
いじめを受けた子どもも、いじめをするに至った子どもたちも、結局のところ大人社会の犠牲となっているのではないだろうか!
決して、「道徳」を教え込ませることで教育改革ができるのではなく、こどもの健やかな成長を保障できない大人社会の在り方・教育の在り方こそ根本的に見直しが必要ではないだろうか!