長谷川よしきのブログ

格差社会を無くし、誰もが幸せを実感できる社会を目指して!
平和が一番! ともに力を合わせましょう!

市民の足を守る「ゾーン・バス」・・・淡河町の取り組み

2013年04月28日 | ブログ

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5_2 淡河本町公会堂まえにて

 

4月26日()午後1時過ぎ、共産党3人の議員団として神戸市北区淡河町で取り組まれている、市民(特に高齢者)の足を確保しようと取り組まれている「淡河町ゾーン・バス」の視察に出かけた。<o:p></o:p>

 思ったより早く目的地に到着したので、「道の駅」で事前打ち合わせなどを行った。おりしも激しい雨となったが、予定の午後2時30分には幸い雨も上がり、ゾーン・バスを運行なさっている「NPO法人上野丘さつき家族会」代表の相良幸信氏が淡河町公民館前で私たちを待っていてくださった。<o:p></o:p>

 なぜか、公民館の調理室に招かれたが、そこで約2時間にわたって、相良さんから詳しい報告をいただいた。途中午後3時には送迎の予定が入っており、私も送迎の車に乗せていただいた。<o:p></o:p>

 高齢化が進み、交通過疎の課題を抱える北区淡河町において、地元のNPO法人と地元住民(自治会、婦人会、老人会等)、福祉施設等が連携し、新たな交通手段として「淡河町ゾーン・バス」を運行<2009年3月16日 記者提供資料より>が2009年3月29日から開始された。<o:p></o:p>

 1.ゾーン・バスの特徴<o:p></o:p>

  地域公共交通会議を立ち上げ、約1年をかけ議論を積み重ね、国土交通省に申請。「過疎地有償運送」制度を兵庫県第1号で実現。<o:p></o:p>

  1利用200円。(北区淡河町内の利用区域)若干の黒字経営

  行政による補助金は無し(立ち上げ時の補助を除く)<o:p></o:p>

  5台の車(25人乗り、15人乗り、7人乗り、乗用車)を福祉施設の空き時間を利用する形で借用して運行<o:p></o:p>

  「保険」は福祉施設が加入している保険を遣わさせていただく(当初、なかなか理解を得られなかったとのことだが、住民の利益を図るとして理解が得られた)<o:p></o:p>

  5名の運転者(平均年齢65歳・・・農業者・修理工場者・福祉施設で運転手など、比較的時間の自由がきく方たち)<o:p></o:p>

  利用増を図るために、様々な工夫。<o:p></o:p>

 淡河町自治協議会が発行する広報「おうご」を送迎の車に乗せ利用者がそこに掲載されているさまざまな地域行事を知り、ゾーン・バスをさらに利用していただく。<o:p></o:p>

 利用が増えてきた中で、診療所・歯科医院などが患者通院用の配車に利用していただくなど、連携が進んできている。<o:p></o:p>

  予約を基本とし、しかし、利用途中で「買い物」をする場合は買い物後にさらに送迎するなど、利用者に合わせた柔軟な運行をする(開いていたら予約なしでも利用可能)<o:p></o:p>

  送迎範囲は、自宅~目的地(診療所・歯科医院・薬局・お店・バス停・その他の目的地など)<o:p></o:p>

 人口わずか3000人の町で、年間利用者数は7,243名(2012年実績)、月平均600名が利用。<o:p></o:p>

 相良さんのお話では、「無料利用では、利用者も運行者もともに責任を持たない。有償でこそ運行者にも責任が生まれ、利用者も遠慮しないで積極的な利用につながる」とのこと。<o:p></o:p>

 また、単に目的地から目的地の運行だけでなく、途中遠回りしても日頃高齢に花見場所までお連れして花見を楽しんでいただくなど。<o:p></o:p>

 福祉施設の空き時間を使って車を借用することでの効果を相良さんは次のように指摘されている。・・・「車がきれいになった」「給油の手間が省けた」(利用後に、燃料を満タンにして返すために)。 町の人が利用する車でもあるので、事故を起こしては、皆さんの迷惑にもなると、慎重な運転になってきているようだ。<o:p></o:p>

 

2.午後3時に利用者の送迎に同乗させていただき、利用者の声をお聞きした<o:p></o:p>

  雨の日は大変助かる<o:p></o:p>

  利用料金200円は手ごろだ<o:p></o:p>

  「趣味」で出かける人たちにとって、生きがいとなってそれが続けられるためにもゾーン・バスがあってありがたい。<o:p></o:p>

  病院へ行った帰りなど、買い物をついでにしようとお店まで送っていただき、買い物が終わった時点で連絡をして迎えに来ていただける。<o:p></o:p>

  ひとり暮らしの方にとって、外出がしやすい。<o:p></o:p>

  高齢者にとって、自宅からバス停まで、バス停から自宅までが大変。<o:p></o:p>

 以上のことに加え、相良さんの人柄や独自の努力と次々出されるアイデアの素晴らしさなど。さらには、人脈の深さなどにもよるところが大きい。<o:p></o:p>

  三田市内においても新たな取り組みを始められている地域もある。行政においても積極的に地域に出かけ、地域ごとで様々な問題やニーズの違いがあることを是非とも把握し、「公」としての役割を果たしていただきたい。<o:p></o:p>

 


「田中耕太郎を知事に」と大きな集会!

2013年04月27日 | ブログ

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7 神戸文化ホールでの大集会

 4月26日、「兵庫・憲法県政の会」による「人にやさしい県政へ、2000人のつどい」が開催され、久しぶりにこんなにもたくさんの方々による集会に参加した。

 様々な年代の女性の立場から取り組みをされているNPOの方々による訴え、医療者の立場から、貧困による医療が守られていない実態の報告、若者の立場から運動をされている人たち、労働組合の人たち、阪神淡路大震災の被災者で復興借り上げ住宅に住み高齢になっているにもかかわらず、県から退去を求められている人たちからの訴えなど、人の命の大切さ、県政にやさしさを求める発言が相次いだ。

 自然災害により生活復興に困っている人たちに、相も変わらず「個人財産は自助で」と手を差し伸べない冷たい井戸県政。

 こんな政治をやめさせ、弱者が等しく人として生きられる自治体本来の役割を取り戻そうと、「田中耕太郎さんを知事に!」と大きな拍手や手拍子がこだました。


初めての議会報告会、課題もたくさん!

2013年04月24日 | ブログ

Dscn8537 初日の報告会の様子

 三田市議会の議会改革一環として、市民へ議会内容をより知っていただこうと、4月22日から3夜連続で「議会報告会・意見交換会」が開かれ、議長を除く21名が3つの班に分かれて担当をした。

 いずれも午後7時から、初日はウッディー市民センター、2日目はキッピーモール(多目的ホール)、3日目は有馬富士共生センターとなっており、私は初日に傍聴、2日目は司会役を務める報告会に参加した。

 議員自己紹介、会の進め方やお願いをした後、2013年度予算を議会として審議し、可決した内容についての報告、続いて各常任委員会ごとの予算員会の内容を代表的な事項について報告した。その後、会場の皆さんからの質問を受け、議員が答える形で進められた。

 内容は、三田市のHPでUstream を使ってみていただくことができる。

 今回の報告会は予算審議についての報告であるため、どうしても行政の側に立った説明であり、議会としての報告とは少々違うのではないかといった見方が出てきたのも事実である。会場からの指摘があった「どのような判断基準で、また判断を議会が行ったのか知りたい」とのことは、良く理解できる。ただ、議会では一人一人がそれぞれの判断基準なり考えで結論を出し、採決に臨んだのであり、議会として結果を出した。

 2つの会場でやはり共通的な問題となったのは、

①「三田の各地域課題をどのように受け止め、解決を図っていくのか。地域担当制の役割がよく見えてこない」、

②高齢者が買い物や通院など、外出に困難をきたし、一部の地域でボランティアによる送迎が行われているが、この市民の足をどのように確保していくのか」

の2つではなかっただろうか?

 私たち自身もこの問題を大変重要視し、2つ目の市民の交通対策については、これまで何度も視察に行き、また議会で質してきた。そして今週金曜日にも「淡河ゾーンバス」(神戸市北区でNPOの方たちが行っている)を視察に行くことにしている。

①についても②についても、何よりも大切なことは現実に様々なニーズがあり、それを地域の人々も一緒になって共通課題だと位置づけると同時に、行政においても、積極的に地域に入って一緒に問題点を受け止め、解決に向けて汗をかこうとする姿勢ではないだろうか?!

 残念ながら、行政の幹部には一部ではあるが、それらを実感されていない、まだ先の話と受け止めている方がおられるのも事実。行政は弱者の立場に立ってこそ行政としての役割が果たせるのではないだろうか!一緒に汗をかきましょう!

 


大いに元気づけられた・・・三田市での演説会

2013年04月22日 | ブログ

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 3日連続の冬日となった4月21日(日)午後2時から、福祉保健センターにて日本共産党の演説会を開催した。日が照ったかと思ったら雨が降ってくるといった、不安定で日中でも寒い日だったが、当初用意したいすが足らず、追加するほど予定を超す参加者となった。

 私が司会を務め、3人の方に発言・お話をいただいた。最初は、兵庫医科大学名誉教授の永井和夫先生から「医療とTPP」についてお話をいただき、安倍政権がTPP交渉参加を決定したことの危険性を告発されていた。

 2人目は日本共産党兵庫県副委員長の堀内照ふみさん(昨年12月の総選挙で候補者として闘った)から、現状の安倍政権の全般について、その危険な動き(TPP問題、2%物価指数引き上げ問題、正社員の雇用流動化を進める問題、選挙制度の問題、憲法96条改定の狙うところの問題等など)を解りやすく話していただいた。

 最後は7月の参議院議員選挙の予定候補である金田峰生さんから、大変熱のこもった、この人に必ず議員になってほしいと思わせる話をいただいた。

 先日の淡路島を震源とする関西で久しぶりの大きな地震直後に淡路島を訪れ、防災安全避難場所の駐車場が液状化現象を起こし、避難場所としてはふさわしくない埋め立て場所だったこと、被災した方々が、国からも県からも全く置き去りにされている現状(高齢化で、被災後の対応に途方にくれておられる)、東日本震災地へたびたびボランティアに行かれている実情など、現場の状況・現場の声を生々しく報告され、強く改善や迅速な対応を求める訴えをされた。

 必死に努力されながら困難な状況に置かれている人々に寄り添い、励ましながらその改善を求め様々努力されている、このような人こそ国会議員になっていただきたい!と思う。

 演説会終了後、お誘いした方々の家を訪ね、参加のお礼と感想などをお聞きした。報道だけでは知らされていない数々のことを知り、怒りと併せ、日本共産党への期待を強く求められた。これまの参加者の反応とはかなり違っていた。

 マスコミトップや論説委員など本来政権には批判的な立場をとるべき人たちが完全に取り込まれたなかでの国民の高い内閣支持率。一方で、「アベノミクスで国民の暮らしは良くならないだろう」と冷静に受け止めている人々が6~7割にも上っている。

 「維新」がその正体を徐々に見破られてきており、また安倍政権(自・公)の危険な狙いがじわじわと国民に知られてきている。

 4月28日がまさに日本にとって「屈辱の日」であるのに、天皇の政治利用までして、あたかも「独立」した日として祝おうとするなど、改憲に向けての露骨な動きがある。これら一連の危険な動きを一人でも多くに人に知っていただき、ご一緒に暮らしを守る政治を実現していきましょう!

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 実りを待つ高平の麦                    「赤旗」配達中に挨拶してくれた可愛い花


少子化対策を急げ! 政治の役割

2013年04月19日 | ブログ

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 三田市消防署本部に隣接する土手の八重桜

 4月18日、高平地区の老人クラブ連合長寿会の総会に来賓として参加させていただいた。総会の議案所には老人クラブの活動の様子が詳しく記されており、生き生きと活躍されている様子が目に浮かぶ。

 それぞれの老人会から代表で参加されておられる皆さんは、現役で農作業をしたり、また更なる高齢者のお世話をしたり、ボランティアをなさっておられる元気な方たちばかり。

 会長さんや来賓の方々の挨拶があり、私も挨拶をさせていただいた。

 あいさつの趣旨は、「高齢化社会が問題なのではなく、高齢化社会を支えられることができなくなってしまった社会の在り方が問題。三田市が行政として子育て支援を積極的に行っていることを評価しつつ、やはり若い人が経済的に自立して愛する人と結婚・子育てできる賃金と正社員として頑張りがいのある働き方が重要。そんな社会の実現へ取り組むと同時に、皆さんも積極的に発言いただき、力を合わせていきたい」であった。

 ところが安倍政権は、少子化に拍車をかける施策を打ち出そうとしている。日本社会をぶち壊すつもりなのだろうか?

 非正規で働く人たちを働き甲斐が持て、展望と安心感の下で働ける正社員としての働きができるようにするのが政治の役割のはずが、逆に、正社員を金さえ払えば自由に解雇できるように、また、長時間勤務や転勤に応じられない人は「正社員」の名前ではあっても労働条件を切り下げ、いやならやめてもいいよと、「こようの流動化」を進めようとしている。

 このことが何をもたらすのか。よくわかっていて少子化拍車策を進めようとする政治をご一緒に変えていきましょう!