三田市でも成人式が開催され、「郷の音ホール」には晴れ着に包まれた若者が笑顔で参加していました。今年三田市の新成人は1497名とのこと。成人として気持ちを新たに社会人としての自覚を持っていただきたいと思います。
開場前の9時半から40分余り、新成人に話しかけ、「憲法9条を変えることに賛成・反対・わからない」の3通りの質問でシール投票を行いました。驚く(?)ことに、始めのうちの男性7~8人は連続して「賛成」にシールを貼っていました。
「自衛のために改憲は必要」「改憲しても徴兵制には絶対ならない」「改憲し、戦争に行くことになり、自分が殺し殺されることになっても仕方がない」など。
あまりに「賛成」のシールが続くことに不安になりながら、それでもさらにシール投票を続けているとだんだんと「反対」が増え、結局改憲に反対の人の方が多くなり、ひと安心しました。
「改憲」の先の事態が想像できないのか、あまりにも簡単に「改憲」という言葉が軽くなっている。こんな状況で政権党からの一方的で大量の情報が流されたら、どんな結果が来るのか。危機感を持ちながらのシール投票を終え、成人式会場へ入場していきました。
式典が始まって、「新成人のことば」では、3名の新成人が思いを語りました。
田中ひとみさん、安西ゆうたさん、立川あゆさん。
田中さんは、「大切な人を防災で守りたい」と大学で防災を勉強なさっている。また、東日本震災で被災した石巻市へ行き、小学生への学習ボランティアを続けている。
安西さんは、バスケットボールを通して一体感を味わっていたが、昨年足の大きな手術をし、外出もままならなくなってしまった。しかし、周りの人から精神的支えを得、「自分一人では生きていけない」「周りの人に感謝の気持ちをもって生きていきたい」と。
立川さんは、友人のような母親を昨年亡くし、当たり前の毎日、家族の健康が何より大切であり、それが幸せであることを実感した。当たり前の毎日に感謝の気持ち。
高校生の時、オーストラリアに1年留学したが現地の人の日本人に対する理解があまりにも違いすぎること、一方で日本人にしてもオーストラリアというとカンガルーやコアラなどと固定観念で見がち。固定観念にとらわれない日本と外国をつなぐ「架け橋」になり、多様な価値観を持てるように。そして、自分らしく、自分は Only One として生きていきたい。そして自分を信じることを止めないで! Don’t Stop Believing!
3人の思いは本当に心打つものでした。 成人おめでとう!