長谷川よしきのブログ

格差社会を無くし、誰もが幸せを実感できる社会を目指して!
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「一色に染まる社会は嫌だ」野中弘務氏

2011年06月29日 | ブログ

 6月28日付朝日新聞朝刊で「君が代起立条例」(大阪市、2011年4月成立)について、大阪府知事 橋下徹氏と元自民党衆議院議員 野中弘務氏の「争論」の記事があった。

 ①強制の必要はあるか

 ②思想・良心の自由を守れるか

 ③「教育の独立」は保てるか

を中心にそれぞれが述べられていた。

 それぞれ、読者として様々な受け止めがある。また、考えは当然ながらそれぞれがあってよいはず。貴い莫大な数の人の命が奪われた戦前の苦い教訓から新憲法で良心の自由を規定している。また、その暗い時代を生き抜いてきた一人として、野中氏の言葉は重みがあり、共感する。一緒に考えていきたいと思い、以下に朝日新聞から引用する。

 「暗い時代を知っているからこそ、私は物事を一色に染め上げるような動きに対して生理的に反発するようになりました。でも日本人は一色に染まりやすい。小泉改革のときも、民主党が政権をとったときも、国中が熱病に侵されたようになってしまいました。わかりやすい敵を作り、徹底的にたたいて支持を広げるポピュリズム政治がはびこる土壌があります。

 橋下さんが支持されているのも同じ構図じゃないでしょうか。ポピュリズムはナショナリズムと結びつきやすい。小泉さんの時代もナショナリズムが盛り上がりました。我々はバランス感覚を持って物事をみないといけません。

 そもそも、政治は教育に口を出すべきじゃない。なぜ教育委員会制度があるのか考えてください。政治が教育を支配した戦時中の反省に基づいて『教育の独立』という変革をしたのです。それが戦争の記憶の風化とともに忘れられている。あの狂った時代のことを知らない政治家が増えていることに私は危機感を持っています。

 君が代条例も決してささいなことだとは思いません。誰が立たなかったかチェックするなんて、そんな社会は嫌いだねえ。橋下さんは発信力の強い人だけに、日本全体が悪い方向に変わっていかなきゃいがなと心配しています。」

 昨日も、地域を回って議会のことをお伝えしたり、地域の問題・個人の心配事など、お聞きする中で、明らかに政治的立場を異にする方ともお話をする(地元でも全く考えを異にする方を尊敬しており、良く議論を交わす)機会があった。しかし、異なる考えがあるからこそ、社会であるのではないだろうか?

 そんな思いで関心を引いた新聞記事であった。


趣旨の分からない「公開質問状」

2011年06月26日 | ブログ

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 数日前、「三田を愛する市民の会」を名乗って活動されている団体から上記の「公開質問状」が簡易書留で自宅に届いていた。

 現職三田市議会議員と7月24日投開票が予定されている市議補欠選挙に立候補を予定されている6名(欠員は3議席)の方へ届けている。6月26日(今日)までを回答期限とされ、期日までに回答がない場合は回答の意思がなく、「公開質問を拒否された」ものと判断するとしている。

 私は昨日夕方5時半過ぎに中央郵便局へ投函したので、なんとか間に合ったのだろうか。

 回答にあたっては、大変苦労した。なにしろ、質問の趣旨が良く分からない。

 「三田を・・・・会」(以下、「会」)には、参議院議員を務めた民主党元国会議員も中心になって活動されているようだが、議会のあり様については、充分に理解されているはずなのに、憲法や地方自治をあまりご存じないような選択回答(「その他」を除く①・②の選択内容)の記述である。当然のことならが、そんなことはあり得ないだろうから、何か他の意味合いでもあったのだろうか?

 6番目の質問項目「条例改正の直接請求」については、「市民の権利行使である」ことはその通りであるので、①に選択したが、それ以外の設問には、いずれも③「その他」を選択せざるを得ない。

 署名に応じられた5300余名の方々が、このような意味の良く分からない「公開質問状」を出されることを予期されていただろうか?勿論そこまでは予想されてはいなかっただろうと推察されるが、公開質問状とは別に「会」か、会長の思いがつづられた文章も同封されていた。

 その中で、議会が来年9月の選挙からこれまでの定数24名を22名に削減したことは不十分であり、「開かれた議会」を求め、また「議員を可能な限り減員し、少数精鋭」とするため「議員定数20名」への条例改正案に賛同を期待するとも書かれていた。定数を20名にすれば「少数精鋭」の議会となるのだろうか?

<市議会では、「会」から出されていた「4名削減」の請願を否決。そして議員提案された2名減の条例改正案が採択された。この22名への削減案に対し、私たち議員団は2名削減にほぼ等しい「歳費」の削減を提案したが、否決された

 「会」から「平成19年12月に数千名の賛同署名を添えて市議会議員定数を4名から6名削減する陳情書を市議会に提出しましたが不採択とされました」とある。三田の市議会では、「請願」の採択(不採択)をするが、「陳情書」にたいする「採択」または「不採択」はしない。(常任委員会で審議はする)

 


消防署職員の計画的増員・・・議会質問で引き出す

2011年06月21日 | ブログ

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6月20日(月)、長尾あきのり(市議補選予定候補)さんとともに、午前6時30分から8時までJR三田駅に立ち、政策案内のチラシを渡しながらの宣伝をした後、一旦帰宅し、朝食。孫が手つかみでおいしそうに食事中。ホッとする。

 午前10時からは本会議4日目の一般質問(個人質問)の私はトップバッター。質問原稿書きが中々思うように進まなかったが、前日ようやく完成(?)し、何としても前向き答弁を引き出そうと本会議に臨んだ。

 質問は大きく2つの項目に絞った。

以下は、質問要旨<質問詳細は「shitsumonJun2011.pdf」をダウンロード >

 1.今も続く東日本の大震災の教訓から防災に強いまちづくりで、2点の質問

  ① 国基準の半分しかない三田市の消防署職員では今後起こりうる災害に不十分。計画的な消防署職員の増員を求める。

  ② 行政主導でなく、地域を巻き込んだ危険個所の総点検と防災対応を求める。

 2.健康診断の改善について、2点の質問

  ① 大腸がん検診の充実を求める。

  ② 貧血検査・心電図検査を毎年の検査項目に拡充を求める。

質問の結果、市長は消防署職員増員について、初めて期限を区切った計画増員数を回答した。

 「2016年までの退職者予定は6名であるが、その2016年までの5年間で、今の100名体制から、114名~115名体制にするとの回答。

 その一つの考え方の根拠として、人口1000名に対し、消防署職員1名の割合。三田市の人口は約11万5千人なので、それに見合う体制。6名の退職者が予定されているので、20名~21名の採用となる。

 (市長は、「国基準を100%クリアーしている自治体はおそらくない」と答弁したが、兵庫県下で90.8%にまで充足している自治体が現に存在している。三田市は55%の充足率)

*志手原に消防署東分署が今年4月からオープンしたが、救急車のみの配置。今後消防車の配置をしていくとなると、交代勤務のため、最低12名の配置が必要(現在は3名配置)

 「健康診断の改善」については、市長より前向きに検討していくと回答あり。

担当部長からは、引き出せなかった回答だが、市長本人の回答として、大変重い内容。今後その「前向き検討」の中身をしっかり検証し、具体的実施へとつなげていきたい。

 7月24日の市長選挙に、日本共産党としては、候補者を擁立しないことにしたが、充分に市民の立場にたち切れていない市政を皆さんと一緒にできるだけ市民の立場に近づけるべく努力をしていきたいと思う。


バス路線・・・市の解決方向が見えない!

2011年06月17日 | ブログ

 昨日(6月16日)から三田市議会では議員による一般質問(16日ー17日は各会派による代表質問)が始まった。

 M市議の「JR三田駅北口への路線バス乗り入れに伴う利用者の意向について:

① 駅北口バス乗り入れに伴う利用者の状況はどのように変わったか。 

② 新聞等で高齢者の方の利用が不便になったという記事があったが、その対策をどのように考えているのか

③ 今後、駅北口バス乗り入れの運行を見直すのか。見直す場合、利用者への周知はどうするのか

の質問に、その回答を期待して聴いていた。

 ところが、どうも高齢者の叫びが当局へ届いていないような回答!

市長の答弁は:

「通勤通学時間帯にバスをご利用されている方からは、定刻通りの運行ができるようになり、大変便利になったとのご意見をいただいているところであります。他方、日常生活において不便になったとのご意見も併せていただいております。バス運行の件につきましては、市民生活に密接に関係いたします問題でございますので、市といたしましても伺っておりますご意見や要望に配慮した運行ができるようバス事業者へ協力を要請し、秋のダイヤ改正時期に当たる10月中旬を目途に新たな運行計画が実施できるよう協議を進めているところであります」

都市整備部長:

「バス事業者からは、・・・ご利用の時間帯や目的などを調査したうえで、寄せられているご意見や要望も踏まえながら運行計画を検討すると伺っております。

いずれにいたしましても、運行計画の見直しにつきましては、車両の運用、採算性なども考慮しながらバス事業者が決定することになりますが、市としましては、通勤、通学の時間帯や昼間の時間帯等によって、利用目的が異なると考えておりますので、市民のみなさまに利用しやすい運行計画となるように事業者と調整を行ってまいります」

 この答弁からは、全く市民の痛みを受け止めようとする気持ちが感じられない。便利になることはそれでよい。しかし、してはならない弱者に負担を押し付け、それによって便利を作り出すことが良いのか!

 こういった状況は、何も運行を開始しなくてもはじめからわかっていたこと。問題は、こういったことに思いをよせない行政のあり方である!これが市長の本心でないのなら、直接高齢者の生の声を聞き、高齢者と一緒にバス事業者と交渉すべきではないのか!バス事業者に要請するだけなら子どもの使いと同じ。市民の立場に立ち、行政としての責任を果たすべきではないのだろうか!

 残念ながら、この答弁を受け、たくさんの時間を残したまま、更に突っ込んだ質問がなされなかったことだ。


3人目の孫、おとこの子誕生!

2011年06月15日 | ブログ

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 6月14日(火)午前6時30分に、遠方にいる息子からのメールが入っていた。昨夜が遅かったので、少し後で見る。妻の陣痛が始まったとのことで、今から三田へ向かうといった内容だった。予定日から8日遅れての出産となった。車で駆けつけるとのことだが、安全運転を祈る。

 午前中、相談者と一緒に伊丹の労働基準監督署を訪れ、午後からの役所内の調査に入る前の午後1時過ぎに朝の息子からのメールへ返事を入れた。すぐ返事が返ってきて、「先ほど無事に子ザルちゃんが生まれた」と。既に、男の子だと分かっていたが、「子ザルちゃん」との表現で息子の嬉しい気持ちが伝わってきた。

 夕方、連合い、娘、その子どもと一緒に面会に出かけた。上の孫が「こっちだよ」と案内してくれる。お姉ちゃんになった喜びにあふれているようだ。病室へ行く前に新生児室のガラス越しに元気な赤ちゃんを見た。なるほど「子ザルちゃんだ!」3560グラムあったとのこと。元気に生まれて本当に良かった。

 病室を訪れると、先ほどまで痛みがあったと、疲れた表情の中にも安どの笑顔があった。よく頑張った!お疲れ様!

 息子は、「今回は、赤ちゃんの頭が出てくるところから産み終えるまで、全て見ることができた」と嬉しそうに話してくれた。妻の苦しみと新しい命の誕生の神秘的な出来事、しかし、目の前で妻が必死の戦い、痛みで叫び苦しんでいる姿、もがき苦しんでいる妻の手を押さえるくらいしかできない自分の姿。きっと、しっかりと心に焼き付けたことだろう。父親として一層の自覚が出てきたことだろう。

 3人のおじいちゃんとなった私は、益々元気をもらった。頑張ろう!