![1 1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/10/70c9d49b1fdc815f965f9edf8b37dc5c.jpg)
![2 2](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/06/35e99aa0d90f166a3c2ea71a5e112bad.jpg)
少々見にくいけれど、左右の写真を見比べていただきたい。
左の写真は、三田市猟友会の会員がイノシシの捕獲をしたとして、三田市に申請した証拠の写真。平成22年(2010年)12月19日、No.18の檻でオス頭、メス1頭を捕獲した内容になっている。
この当時は、イノシシ1頭の捕獲に1万円の報奨金が三田市から三田市猟友会に出されていた。(今年度は1頭当たり5千円に変更)
左の檻の正面(こちらからイノシシが入ると入口が閉まるようになっている)の中ほどより少し上に四角の横棒が見える。
右の檻では、丸棒の鉄筋である。さらに、黄色い服を着た人(三田市の職員)の右腕肘のあたりには、縦棒のところに「ストッパー」を確認することができる。
ところが、左の写真にはその「ストッパー」が見当たらない。
実は、右側の写真は私と三田市の職員2名が No.18 の檻を現地で確認した時に撮影した写真である。(ことし3月9日、職員の案内で No.18 の檻のところへ連れて行っていただき、写した正確な写真である)
つまり、猟友会のあるメンバーが全く別の写真を使って2010年12月19日に、イノシシ3頭を No.18 の檻で捕獲したと申請したということになる!
更に下の写真を見ていただきたい。(写真をクリックすると大きく見える)
![3 3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/9e/287f7e4480858f4c1fac9ffae05e28ab.jpg)
左の写真は、平成23年(2011年)1月24日に、 No.10 の檻でオス2頭、メス3頭を捕獲したことになっている。 また、右の写真は(2010年)9月5日に、No.18 の檻でオス2頭、メス3頭を捕獲したことになっている。
イノシシは、移動しているため5頭の位置はずれているが、写真の特徴を良く見ると、いくつかの共通点が分かる。
① 右上の緑や黒い部分とその下の明るい緑の特徴が全く一緒。
② 左側の檻の内側に緑の笹が入り込んできているのも一緒
③ 右下の先の尖った木の枝が一緒
ところが、この二つの写真は、申請者によると、左の No.10 は国道176号線から川除地域の檻、 右の写真は兵庫中央病院の裏山にある No.18 の檻 ということになっている。
しかも、左は1月24日、つまり真冬のはずなのに緑が青々としている。右の写真は9月5日(まだ夏の暑い盛りで、緑が青々としているのは、うなずける)
つまり、5頭づつのイノシシを別々の時期に別々の檻で捕獲したとして申請したことを示しているが、実は同じところの同じ時期に写した写真を使っていることになる。
これらの内容を3月16日に開かれた三田市議会予算委員会総括質疑で取り上げた。「虚偽の申請により、税金(報奨金)を詐取したことになるのではないのか」
じつは、猟友会の内部告発を昨年夏に私が受け、調査を進めていた。このことにより、昨年12月議会では、「2010年9月5日に、猟友会の2名が1日で19頭のイノシシを捕獲した。ところが、2人の内ひとりは、神戸の病院に入院していて捕獲に行っていないことがわかった。明らかに虚偽の申告であった。(その後訂正して別のメンバーと行って捕獲したことになっているが、檻のところへ餌をしかけたり、見回りをしたり、また捕獲した場合は、檻に設置してある「報告用紙」に記録することになっているが、この日捕獲した7か所で19頭の記録は全て無い。記録がないのに「捕獲したことは間違いなく正しい」となっている)
(猟友会内部では、この檻のところにある「報告用紙」の記録に基づいて、えさやりの人、見回りの人、捕獲をした人へその回数に合わせて日当が支払われていることになっているため、この記録は重要な証拠となっている)
ところが、議会でこの問題を取り上げ、市当局は調査を約束し、猟友会に対してこの間の経過報告を求めると同時に、「正しい報告に訂正をする」よう命じたとのことだった。
「正しい報告に訂正」ということは、初めの報告が「間違っていた」のであって、「虚偽の内容」ではないことになる。市は、「間違っているものを正せば良いのではないか」とも私に説明していた。(正すだけでいいのか?)
市は、今年2月20日までに「正確な報告をする」と私に伝えていたが、若干遅れて私に市から報告されたのは、「猟友会の檻班6名の内、4名が内容が正しいと押印している。しかし、残る2名は押印をしていない。しかし、何故押印をしないかについては、はっきりと示していない」とのことであった。
それを受け、私はその後その2名の方から事情を聴いたところ、数々の問題点が明らかとなった。引き続き、市の保管している書類などを調査しながら、新たな問題点が次々と明らかとなってきたのである。それが、今回の写真である。
かつて、三田市と三田市猟友会(社団法人)とは信頼関係の下イノシシ等の捕獲で協力関係にあった。その中での今回の事件である。
市民の税金を虚偽(と思われる)申請に基づき、市は充分な照査をしないで公金支出したことであり、市は市民への説明責任と同時に、真相究明の義務がある。
今日の予算委員会で、市長は調査することを約束した。是非とも問題点を明らかにし、市民への説明責任を果たしていただくと同時に、厳正なる処分をも検討すべきではないだろうか?
市役所が市民に信頼されるためには、市役所が率先して疑惑の究明をし、正すべきを糺すことが大切ではないだろうか?それをしないでは、まじめに市民のために働いている職員が悲しむであろう。