安倍政権No! と首相官邸、国会周辺のでもは24日、7万にも上りました。その首相官邸包囲行動で参加者の大きな共感を呼んだSEALDs の一人、芝田万奈さんのスピーチを紹介します。 本当に素晴らしい内容です。(2015年7月26日「しんぶん赤旗」より)
今日は安倍晋三さんに手紙を書いてきたので読ませていただきます。
安倍晋三さん。私はあなたに底知れない怒りと絶望を感じています。
先週、衆院安全保障特別委員会で、安保法制がクーデターともいえる形で強行採決されました。沖縄では、県民同士を争わせ、新たな基地建設が進められています。鹿児島では、安全対策も説明も不十分なまま、川内原発を再稼働させようとしています。一方、東北には、仮設住宅暮らしを4年以上続けている人はまだたくさんいらっしゃいます。あなたはこの状況が「美しい国・日本」のあるべき姿だといえますか。
後藤健二さんが殺害されたとき、私は日本も米国のように対テロの戦いを始めるんじゃないかと思って、とても怖くなったのを今でも覚えています。。しかし、日本は米国と同じ道をたどってきてないし、これからもだどりません。
被爆国として、軍隊を持たない国として、憲法9条を保持する国として、私は平和について真剣に考え、構築し続ける責任があります。
70年前に経験したことを二度と繰り返さないと、私たちは日本国憲法を持って誓ったのです。武力に頼る未来なら私はいりません。人殺しをしている平和を、私は平和と呼びません。
いつか私も、自分の子供を産み、育てたいと願っています。だけど、今の社会で子供を育てられる自身なんかない。
安倍さん、あなたは私のこの不安をぬぐえますか。
自分の子供が生まれたときに真の平和を求め、世界に広げる。そんな日本であってほしいから、私は今ここに立って、こうして声をあげています。
ベビーカーに乗っている赤ちゃんがわたしを見て、まだ歯が生えていない口を開いて笑ってくれる幸せを。仕送りしてくれたおばあちゃんに「ありがとう」って電話して伝える幸せを。好きな人に教えてもらった音楽を帰りに電車で聞く幸せを。私はこういう小さな幸せを平和と呼ぶし、こういう毎日を守りたいんです。
私は、これ以上、私の生きるこの未来をあなたに任せることはできません。
この場から見ええるこの景色が私に希望を与えてくれます。
安倍さん。あなたの手の中に、民主主義も、この国の未来もありません。ここにいる、私たち一人一人で勝ち取りましょう。
2015年7月24日、私は安倍政権に退陣を求めます。