三田市議会では、昨年(2012年)各会派の代表により集中審議を進め、本会議で「議会基本条例」を可決した。
議会を解りやすく、開かれた議会にすることが目的。
議会の大きな役割は、①行政当局の提案する議案を市民から選ばれた議員が市民の目線でしっかりとチェックし、必要なら修正を行っていく(予算を含め)。 ②市民の声を議会に届け、実現に向けて努力すること。
そのためには、各委員会で審議することと併せ、本会議で市民の声を届け、行政に回答を迫っていくことが重要となってくる。
いずれもこれらは議員にしかできないことであり、その権限は最大限活かされ、尊重されなければならない。
本会議で、質問者である議員の質問持ち時間はとても重要であり、また市民が聞いていて解りやすいものにしなければならない。三田市議会ではこれまでもいくつかの改革に取り組み、議員の本会議でのいくつかの質問を行政当局がまとめて「一括答弁」していては、市民にとって大変わかりずらいとして、「一問一答」方式もできるように改善した。
22名の市議が、日頃の調査活動や市民の声を毎回の議会で質問に立つことは当然であり、議員の権利(市民の期待に応えて)は最も大切なことである。
ところが、今日の議会運営委員会(各会派代表6名で構成)では、今年の3月議会(2月後半から始まる)から議員の質問は、「会派の代表による質問に限る」「これまで60分の持ち時間(質問と答弁を合わせての時間)を90分に延長する」とした。
議論の途中までは複数の議員からも「代表による質問だけでなく、議員による個人質問も従来通り認めていこう」(2012年3月までは「代表質問」と「個人質問」の両方を行っていた。次の6月議会からは、「代表質問については、予算審議を行う3月議会だけにしよう」と議会運営委員会で決めたが、個人質問はしないとは決めていなかった)との発言もありながら、結局この3月議会からは「代表質問のみにする」と多数決(共産党の中田議員の反対だけ)で決めてしまった。
議員の質問持ち時間は、これまで代表質問は60分、個人質問は40分としてきた。代表質問の内容が個人質問の内容的なこともあることなどもあったとしても、それは質問する議員の側で検討することであって、「代表質問をするから、個人質問を廃止する」理由にはならない!まさに議会の自殺行為である!
何のために議会基本条例を作ったのか?! もっともっと議員が市民の代弁者として働いていかねばならないのに、全く逆行することを決めてしまった。
皆さんは、どのようにお思いでしょうか?どしどしご意見をお寄せください。また、ご自分が投票なさった議員にこのことの見解を問うてみてください。
NHKスペシャル:「 不明な要素131による初期の被ばくの実態に迫る」(今週土曜日1月12夜の放送)をご覧ください
http://www.nhk.or.jp/special/<wbr></wbr>detail/2013/0112/index.html