「政府のお金で(高額医療を)やってもらっていると思うと、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろ考えないと解決しない」
麻生太郎副総理・財務相は1月21日に開催された政府の社会福祉保障制度改革国民会議で、余命わずかな高齢者の終末期の高額医療費について前述のような暴言を吐いた。
この意味するところは、「終末期医療を安上がりにする」ことであり、政府は今後の社会保障のあらゆる分野で歳出削減をねらっている。
医療 : 70~74歳の患者負担を倍増=1割負担⇒ 2割負担へ
高度医療の保険適用に「費用対効果」などの判断ルールを導入へ
風邪薬や湿布などのような市販品類似薬を保険給付の対象外へ
等々
介護 : 利用料(現在は1割負担)を早急に引き上げる
保険給付を「要介護3」以上に重点化し、「軽度者」は除外する
介護施設の入所者を「重度者」に限定する 等々
年金 : 支給額を毎年0.9%ずつ減らす
支給開始年齢をさらに引き上げる
生活保護: 低所得者の消費実態に合わせ生活扶助基準を引き下げる
医療扶助に一時窓口負担を導入る 等々
結局、昨年に民主・自民・公明による「3党合意」に基づく『一体改革』をすすめ、一層の「自助・自立」を国民に求め、憲法・社会福祉法による国の責務を投げ捨てることを打ち出した。
自民・公明政権の意図するところをしっかりと見極めないと、私たち自身で自分の首を絞めることになる!