長谷川よしきのブログ

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三田市「人権ミーティング」の本当の狙いは?

2011年02月26日 | ブログ

 三田市は今年3月から10月にかけて「人権ミーティング」を開催する計画を立てている。最初は3月12日(土)午前10時~12時となっている。その案内は市内すべての小学校・中学校・高等学校・特別支援学校、すべての小学校と中学校のPTA、三同教各組織、会場周辺の小学校・中学校の児童生徒にチラシを配布、など何万枚のチラシを配布したことだろう。

 この「人権ミーティング」の「趣旨」は:

 「人権のまちの実現をめざし、三田市人権のまちづくり推進委員会が市に対して2回の提言を行った。第2期の提言では、多くの市民と一緒に人権のまちづくりを進めることが重要だとして、人権ミーティングを行う。この人権ミーティングでは、当委員会がこれまで検討してきた提言内容について市民に説明し、意見をいただくと共に、市民の人権侵害の状況や市に必要な人権施策について話し合いたいとおもいます」

としている。

 私は2月25日(金)午後7時から開催された「三田市人権のまちづくり推進委員会 A分科会」を傍聴した。その分科会では3月12日の「人権ミーティング」の開催の仕方について検討がなされていた。この委員会分科会は、2名の学識経験者と5名の市民から構成されてる。

 このミーティングでは、委員会による提言内容の説明・質疑応答の後、グループに分かれ、グループごとに「討議」されることになっていた。

 ここでは、

① 提言内容について(感想・意見)

② 自分や家族、知人を取り巻く人権状況について(人権侵害の実態等)、気になる人権課題など

③ 課題を解決するために、市に必要な人権施策とは(施策提言)

について、討議することになっていた。

 ところがなんと、このグループに分かれての「討議」では、①より②を重点に意見を出していただくこととなった。

 「提言書について『意見をいただく』と共に、人権侵害の状況や必要な人権施策について話し合う」となっていたのに、いつの間にか「提言についての意見や話し合い」が軽視されてしまった。

 私の所属する常任委員会の説明とも違う。せっかく市に「提言」され、わざわざ「市民の皆さんに議論していただきたい」とまでしていたのに、提言書についての議論は軽視されている。一体どういうことだろうか?

 2つ目に不思議なこと。

 これだけ全市的に宣伝をしながら、人権ミーティングへの参加者を僅か「35名~50名」と予測していることである。

 「人権三田」2月15日号で全市的に参加の呼び掛けとしているだけでなく、三田小・八景中・狭間小・武庫小・狭間中・弥生小・冨士小・冨士中へチラシを配布など、これだけの宣伝をしながら、当日の参加者をこれだけの小人数しか予測しておらず、また資料もそれだけしか準備しないようである。

 6月以降のミーティング開催地域としては

「ウッディ市民センター」: 対象地域をウッディタウン

「広野市民センター」: 対象地域を広野・本庄・藍

「有馬冨士共生センター」: 対象地域を三輪・小野・高平

としている。いずれの会場も数十名規模を予想しているのだろうか?

推進委員会自身は一体何を目的に「人権ミーティング」をしようとしているのだろうか?

 「三田市人権のまちづくり推進委員会 A分科会」を傍聴しての率直な感想。


今日も視察、京丹後市へ 上限200円バス

2011年02月26日 | ブログ

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 ① 「最大運賃1,150円が上限200円に」「料金700円で2人が利用から、200円料金で7人が利用」

 ② 「基幹バスの利用料金を下げ、『市民の足』となる努力が、コミバス利用の促進にもつながる!」

 一昨日に続いて2月25日、私たち3名の共産党市議団は、日本海に面した人口6万人の京丹後市を視察した。迎えてくださった市の職員は30代後半の若い、しかも情熱いっぱいで本当に熱意のかたまりの好青年だった。6町が合併して京丹後市となった時から、「公共交通」として、バス問題に取り組み8年となり、「ちょっと変わった職員」と言われながらも、充分に調査研究した自信に裏付けされた提案は市長をも動かし、大きな成功へと導いていた。

 初めに書いた2点は、これまで私の理解していたことと、全く違っていた。

 「基幹バスの料金が高くて年々利用が減少し、それによって更に路線が少なくなる。そしてまた利用が減少し、市の補助金が増大する。」という悪循環を断ち切る大胆な発想。実は、三田市でも山間地料金と言われる高いバス料金で、利用離れ。この「基幹バス(神姫バス)に競合する形のコミバスは認められない」としているが、交通不便地域での問題を解決しようと、「その地域で方法を考え、基幹バスにつなぐ」とする考えでは、結局今の高額運賃の基幹バス(路線バス)には乗れないとして、コミバスそのものも成り立たなくなってしまう可能性が大である。

 京丹後市では、

 基幹(路線)バスの路線を延長

 最高利用料金1,150円を上限200円で利用できるとした

 「安かろう」が「悪かろう」にならないよう、安全面に優れた公共交通

 「まちづくり」としての公共交通

 「いつでも」「どこでも」「だれでも」の「移動権」を保障する「福祉」としての公共交通

これらを基本にした取り組みにより、行政とバス事業者が、行政と市民が、市民とバス事業者が身近になり、街を挙げてのバス利用で市民に笑顔。

 高齢者が気軽に外出ができるようになった(回数券で実質、154円で乗車)

 どれだけ乗っても200円のため、高校進学の選択の幅ができた

 地域に誇れるバスがあり嬉しい(高校生のアンケートから)

 バス利用できない障害者には社協による福祉バスを走らせる

 低額バス料金と観光客の増大で市の経済活性と市税収入増大

このように市民の高い利用となってきたことと、様々な取り組みや市職員の働きがある。

 バス運転手が乗客に気楽に声をかけ乗客と運転手に信頼関係

 工業高校生による手作りバス停の完成

 高齢者が作ったバス停のベンチ

 市民によるデザインのバス停

などなど。

 勿論、歴史や背景などの違いがある中、そのまま三田市にあてはめることができないが、これまでいくつもの市町の取り組みを視察した中で、共通しているのは

① 市職員の情熱をもった取組

② 行政が市民の中に実によく入り、声を聞き、生かしている

③ 市民交通の確保・導入後に継続・発展させるための、さらなる市民の声を生かし、また行政による利用促進の宣伝活動

が特徴である。さて、三田市では?

 3月2日(午後)には、コミバス問題を取り上げた代表質問を中田議員がすることになっている。

 私自身の頭の整理が必要となってきたが、問題点もクリアーになってきた。「誰でもが、どこでも、安心して、いつでも利用できる市民の交通」確保で、「三田に住んで良かった」と言える街づくりを一緒に進めていきたい。

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