長谷川よしきのブログ

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議員団で視察 京都市綾部市 市民のバス

2011年02月24日 | ブログ

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 2月23日(水)の午後、議会の合間をぬって京都府綾部市市役所を視察した。共産党議員団の3名全員で訪問した。事務局の方には議会準備中の忙しいところ、また先方さんにしても定例議会を控え、忙しいところ貴重な時間を割いていただいた。

 あえて忙しいところで視察したのは、3月にはコミバス検討委員会から市長への指針が提案されようとしており、しかし、これまで約1年かけて委員の方が審議されてきたけれど、どうも、市民の本当のニーズを検討委員会(三田市も含め)が把握する努力をしてこないまま、一定の指針を出そうとしているからである。3月議会の代表質問で、この問題を取り上げるうえで、さらに先進地がどのような努力をされているのか、調査が必要だったからである。(一度も行政やこの検討委員会が市内地域へ自ら入って調査や市民の声を聞いていない)

 綾部市では、民間バス会社が撤退するなか、わずか3カ月で「あやべ市民バス」(愛称: あやバス)を走らせることになり、かなりの無理があったのも事実。しかし、「市民の足」となるまでに定着してきたのは、バスを走らせながら、市民の立場に立った、また職員が市民と十分な意見交換を繰り返し、さまざまな努力をしてきた、「乗って育てる」バスとなってきたからであると説明を受けた。

Dscn1350 職員の手作り時刻表を手に説明

 「あやバス」の特徴として:

① 自治体が主体となった交通システムの構築<交通権の考え方>

② わかりやすく覚えやすい時刻の導入・・・1時間に1便や2時間に1便などとパターン化し、自分が利用するバス停の時間を確認しなくても決まった時分にくる

③ 低廉な運賃の設定・・・市街地200円均一料金(子どもは、100円)、最高片道500円(従来は最高片道1,250円)、70歳以上には1カ月3,000円で全線乗り放題・・・これが人気で利用増となっている

④ 需要の少ない路線は、予約型の『乗り合いタクシー』・・・しかし、タクシー会社撤退で運行中止となった

バスの種類は、中型58人乗り(これで、私立病院玄関先で乗り降り可能)、マイクロバス(29人乗り)、コミューターバス(13人乗り)とし、小回りが利き、無駄をなくしている。

 2005年度に導入してから、2年早く目標の100万人利用を突破。

 市民の声: 全路線で私立病院まで行くので便利になった

         新車になって、乗り心地が良くなった(利用者にとってイメージアップ)

 現在とりくまれている: 地域住民に「おらがバス」という意識を高める「乗って育てる」

         商店街とタイアップして更なる利用促進を図る

         交通空白地の解消を図る(過疎地優勝運送をNPOにより進め、市が支援する)

などである。

 改善のために、しっかりとした利用統計記録をとる、何度でも市民の声を聞きながら進めるなど、行政が市民とともに市民の足を確保しようとしている努力がなされ、大いに三田市として見習うべきことがある。

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    議場にて                      レトロな市役所窓口