この季節の気候は目まぐるしく変わる。三寒四温と言われるように、暖かい日と寒い日が交互にやってくる。暖かい南の気団が北上して、大陸の寒気を呼び寄せる。こんな循環が、春を呼び寄せる。一昨日まで、南岸低気圧が都心に雪を降らせる、というニュースで終日にぎわった。一夜明けて快晴。青空が心を開放する。朝方の月が、山の上に見えて写真に価値を加えている。
梅二月ひかりは風とともにあり 西島麦南
「二月十四日。天晴る。明月片雲なし。庭梅盛んに開く。芬芬四散す。」と日記「明月記」に書き記したのは藤原定家である。この年、定家は18歳。和歌の家の命運を背負っての門出であった。
人間は何歳まで運動できるのだろうか。ものの本に、80歳になって走る気を起こし、マラソン大会の10㌔の部で優勝して人の話が紹介されていた。2015年、心臓病で手術をした平成天皇は、皇后とスロージョギングを日課にされたという話もある。ウォーキングにスロージョギングを取り入れてはじめてまだ1週間ほどだが、効果を実感している。歩くよりほんの少し早い位のペースだが、初日、5分も経たないうちに息切れしたが、日を重ねるうちに、距離も時間も延びている。
フォアフット着地がキーワードだ。足指の付け根のあたりで着地する走法だ。着地の際の衝撃を分散し、疲れにくい走りができる。田中先生の推薦する走法だ。実際に試してみて、ソロージョギングにはこのやり方が向いている。少しずつ、足を馴らし、ウォーキングと併用して、自分の歩きがどう変わるか見てみたい。