
9時ころ西の中天に朝日を受けた半月が見られた。朝方降った雪が、家々の屋根にうっすらと積もり、月を寒く見せている。月を見るのは、私にはいつも偶然だ。今日は晴れたか、と見上げた空にたまたま月が見える。予想もしない細い三日月であったり、くっきりと見える半月であったりする。名月などは、待ち構えているところがあるが、偶然に見る月の美しさには神秘性を感じる。
冬の月野の篁に靄しづみ 水原秋桜子
この冬の暖冬に驚かされている。はるか南半球のオーストラリアでは大規模な山火事が起きている。余りの乾燥と高温で、火は一向に衰えず、何ヶ月も燃え続けている。日本の暖冬も、オーストラリアの異常乾燥も、地球温暖化と関係している。それが分かっていながら、この事態に対処する人々はあまりにも少数だ。