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アラフは扇動者、教育を知らない

「善人は一代でも成る」は真か

2024-05-02 16:35:46 | Weblog

私は「善人は一代でも成る」とする。 これと逆の思想もある。
キリスト教は「自分たちは善人にはなれないので神が世界を焼き尽くすのを待つ」とする宗教である。
仏教は「輪廻転生の中で修行を続け解脱する」となっている。 ヒンドゥー教由来の思想なのかな?
生物学は「人の行動原理は遺伝由来のものと環境経験によるものとで半々くらい」としている。
現代社会思想は「人は動物だが法秩序を選ぶかはその人の判断」とする。

「教育により子供を秩序だった行動を採る人間に育てる事は可能か」は、近代史から是という結論になっている。 ただし、ある教育システムで全員そうなるわけではない、とも。
「社会思想により人間集団の善悪観は変化するか」。 これも是となっている。 ただし、操作者に意図せぬ変化が多くあるとも。

五千年前の大人の野蛮人を現代にワープさせたとしよう。 更生、矯正措置を施したとしてそれは現代人のモラル思想を持った何かとなるか。 成功したに見えて「現代人に似た何か」になるだけだろう。
五千年前の野蛮人の子供を現代にワープさせたとしよう。 教育を受けたそれは現代人に育つか。 是であろう。 多少自身の出自に疑問を持ちつつも、精神的に現代人の要件を満たす人間に育つ確率は、現代の子どものそれと大差ないと見る。
つまり、子供が善人に育つのに必要なのは善人に育てる親であり、教師であり、社会という箱である。 現代社会はそういう結論を出している。 同時に、「生物学的条件から無理」となる子供も居る、ともしている。

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