『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『宇宙(そら)へ。』を観た]

2009-08-26 00:34:22 | 物語の感想
☆この作品、公開初日と二日目は500円と言う特別料金で鑑賞できたそうで、故に、私は通常料金を払うのが癪なので、せめてレイトショーで観た。

 <ワーナーマイカル・村山>には、お客さんが、私を含めて3人しかいなかった^^;

 映画『アース』のBBCスタッフが放つ次なるテーマ「宇宙」のドキュメントらしいが、

 『ミーアキャット』も、「『アース』のBBCスタッフが放つ次なるテーマ」がふれこみだったと思う^^;

 で、NASAの50周年を記念して作られたらしいが、何故、イギリスの国営放送が、なのであろう。

 まあ、いいや^^

   ◇

 非常に面白かった。

 最終的には、映像の特殊なものは全て、NASAの秘蔵映像なので、BBCのお手柄ではないのだが(演出はあろうが)、その映像の数々が素晴らしかった。

 原題の『ロケットメン』が示すとおり、宇宙へ発射されるロケットの数々が出てくる。

 発射のカウントダウンは、子供の頃の定番ドキドキポイントであるし、

 また、ロケットが噴射されてからのノズルに見える、電気がビリビリと波打つような衝撃波は見応えがある。

 そして、不謹慎だが、発射失敗の大爆発は大スペクタクル映像で目を瞠らされる。

 宇宙からの、地球の俯瞰を含めた映像も、どうあってもCG映像などでは感じられない、「ドキュメント」としての深みのある色彩に満ちていた。

 また、NASA管制官の映像も、物語的な派手さはないが、現実であるが故のリアルな臨場感に満ちていた。

 妙に手作り感覚に溢れた宇宙飛行士の訓練風景も面白かった。

 惜しむらくは、NASAに的を絞った作品であるが故に、ソ連との宇宙開発競争の追いつ追われつが全く伝わってこないのは痛かった。

 ナレーションでだけでも良かったので、それに触れてくれていたら、多角的に興味が増しただろうに。

   ◇

 おそらく、昨今の日本のアニメ作家たちは、この、アメリカの60年代の宇宙開発の姿をメディアで見てきて、強く印象付けられた事だろう。

 宇宙世紀を描いた「ガンダム」富野はもとより、

 「未来少年コナン」での超磁力兵器使用における宇宙からの視点を描いた宮崎駿もそうだし、

 『エヴァ』での使徒ラミエルを、発射前夜のサーチライトで照らされたアポロ11号の俯瞰映像と同じ構図で描いた庵野もそうだ。

 ダイナミックな時代には、ダイナミックな作家が生まれるのだろう。

   ◇

 作中、ケネディ大統領による宇宙開発の意気込みの宣言がシンボリックに語られるが、

 私は、チャレンジャー号が空中爆発した時の、その後のレーガン大統領の真摯な言葉が記憶に残った。

 チャレンジャー号には、日系人の宇宙飛行士も登場していたんだよね。

                                     (2009/08/26)

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2 コメント

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KLYさんへ♪ (ミッドナイト・蘭)
2009-08-26 21:58:18
レーガン大統領は、魅力的な共和党の大統領でしたね。

私は不思議と、宇宙への憧れはなかったのですが、皆がいけるようになったら、チャレンジしたいです。

軌道エレベーターが出来たら、行くのも楽そうなんですが^^
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私も (KLY)
2009-08-26 00:53:46
レーガン大統領のあのスピーチは心に残るものでした。あれが映画的脚本ではなく実際にしゃべったことであると言うのが、つくづくアメリカの大統領ってすげーよなぁと思ってしまう訳で。
しかし、我々の子供の時は将来の夢といったら、野球選手・宇宙飛行士・総理大臣なんてところがポピュラーでしたが、最近はどうなんでしょうか。少なくとも昔より宇宙飛行士は身近になりましたよね。^^
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