☆前作の『超劇場版 ケロロ軍曹3/ケロロVSケロロ 天空大決戦であります』がメチャ面白かったので、
とても期待して観に行った『超劇場版ケロロ軍曹4/撃侵 ドラゴンウォリアーズであります!』だったが、少なくとも私にはガッカリな出来であった。
面白くなかった。
何なんだろう? この劣化は・・・。
いや、子供には十分な出来だとは思うので、親御さんはどうぞ連れて行って欲しい^^
『ポケモン』レベルには面白いからさ^^;
◇
・・・てな訳で、では、私にとって、何で面白くなかったのか考えてみたい。
それは、登場人物の記号化にある。
全ての役が、テレビで構築されたイメージを焼きまわしただけなのだ。
そこには映画ならではの意気込みはない。
いや、パワー・ダウンしている。
例えば、アンゴル・モアちゃんは口癖に「てゆーか」があり、その後に、話の脈絡に沿った四字熟語「○○○○!」が発せられる。
見ている者は、その的確な四字熟語に納得させられ、ニヤリとさせられる。
だが、今回は、その四字熟語が、全く合っていないのである。
つまり、作り手は、面白く絶妙の四字熟語を考える労苦を惜しんで、四字熟語さえ出しておけば、モアちゃんの個性は発揮させられると安易にも思っているらしい。
そのような作り手の表層の上滑り(記号化)が全編を覆っていた。
夏美はわめき、冬樹はおっとり、
夏美はわめきつつも強く、そしてたまに弱く、ひたいに冷や汗を垂らすトコなんてとても魅力的で、
冬樹はオットリとしつつも、ケロロとの友情を守ることには強いから生き生きしているのに、
その活躍はほとんどなく、サブローや忍者娘の小雪も、映画ならではの一面を見せることはない、どころか、テレビ以下の扱い(ところで、マンガの623・ムツミは何で、テレビや映画ではサブローなの?)。
ケロロ小隊の面々も同様。
これは、掛け合いが面白いメンバーたちを、地球上にバラバラにさせたことに起因するし、メンバーを「ドラゴンウォリアー」に変身させてしまった後半は、集合したとて、意思の疎通もままならず、ホント、「ケロロ軍曹」の魅力は胡散霧消し、『ポケモン』のディアルガやパルキアの活躍を見せられているようだった。
「タママ・インパクト」なんて、ドラゴンになったタママがやっても面白くもなんともない。
小さな幼児のようなタママが、ブチキレて、口を「ゴパッ!」と開いて発するから面白いのだ。
・・・私は、二度、ウトウトしてしまった。
◇
同じサンライズ社製作のアニメとして、「ガンダム」ネタが出てくるが、今回もUFO変形風モビルスーツ<アッシマー>や<ギャン><ザクレロ>などが出てくる。
ただ、それらが前作のように物語に有機的に絡んでいるとは言い難い。
特に<ザクレロ>など、物語上なんの加工もなく、そのまま出していて、私は『ケロロ軍曹』の物語のオリジナリティを揺るがすものだと思うのだ。
前作の「ガンダム」パロがギリギリだと思って欲しい。
そんな中で、ケロロだけは、一人個性を発揮していた。
ギャグもケロロ経由のものだけは面白かったし、でも、登場人物が記号化されて集合させられているだけなので、その中で一人生き生きとがんばっているケロロのギャグも大爆笑とはいかない。
前作で泣かされたから、今回もその傾向を…、とは言わないが、今回、ドラゴンを用いて地球を壊滅の危機に追い込んでしまう少女シオンに、ケロロが友情の大切さを説く箇所は少し良かった。
いい加減なケロロだから、たまに拙い正論を語ると、妙に心にグッときてしまう。
でも、正直、私は、『ヤッターマン』を後日に回してまで『ケロロ4』を観たことには凄まじく後悔させられた。
文字通り「子供騙し」の作品になってしまっていた。
(2009/03/08)
とても期待して観に行った『超劇場版ケロロ軍曹4/撃侵 ドラゴンウォリアーズであります!』だったが、少なくとも私にはガッカリな出来であった。
面白くなかった。
何なんだろう? この劣化は・・・。
いや、子供には十分な出来だとは思うので、親御さんはどうぞ連れて行って欲しい^^
『ポケモン』レベルには面白いからさ^^;
◇
・・・てな訳で、では、私にとって、何で面白くなかったのか考えてみたい。
それは、登場人物の記号化にある。
全ての役が、テレビで構築されたイメージを焼きまわしただけなのだ。
そこには映画ならではの意気込みはない。
いや、パワー・ダウンしている。
例えば、アンゴル・モアちゃんは口癖に「てゆーか」があり、その後に、話の脈絡に沿った四字熟語「○○○○!」が発せられる。
見ている者は、その的確な四字熟語に納得させられ、ニヤリとさせられる。
だが、今回は、その四字熟語が、全く合っていないのである。
つまり、作り手は、面白く絶妙の四字熟語を考える労苦を惜しんで、四字熟語さえ出しておけば、モアちゃんの個性は発揮させられると安易にも思っているらしい。
そのような作り手の表層の上滑り(記号化)が全編を覆っていた。
夏美はわめき、冬樹はおっとり、
夏美はわめきつつも強く、そしてたまに弱く、ひたいに冷や汗を垂らすトコなんてとても魅力的で、
冬樹はオットリとしつつも、ケロロとの友情を守ることには強いから生き生きしているのに、
その活躍はほとんどなく、サブローや忍者娘の小雪も、映画ならではの一面を見せることはない、どころか、テレビ以下の扱い(ところで、マンガの623・ムツミは何で、テレビや映画ではサブローなの?)。
ケロロ小隊の面々も同様。
これは、掛け合いが面白いメンバーたちを、地球上にバラバラにさせたことに起因するし、メンバーを「ドラゴンウォリアー」に変身させてしまった後半は、集合したとて、意思の疎通もままならず、ホント、「ケロロ軍曹」の魅力は胡散霧消し、『ポケモン』のディアルガやパルキアの活躍を見せられているようだった。
「タママ・インパクト」なんて、ドラゴンになったタママがやっても面白くもなんともない。
小さな幼児のようなタママが、ブチキレて、口を「ゴパッ!」と開いて発するから面白いのだ。
・・・私は、二度、ウトウトしてしまった。
◇
同じサンライズ社製作のアニメとして、「ガンダム」ネタが出てくるが、今回もUFO変形風モビルスーツ<アッシマー>や<ギャン><ザクレロ>などが出てくる。
ただ、それらが前作のように物語に有機的に絡んでいるとは言い難い。
特に<ザクレロ>など、物語上なんの加工もなく、そのまま出していて、私は『ケロロ軍曹』の物語のオリジナリティを揺るがすものだと思うのだ。
前作の「ガンダム」パロがギリギリだと思って欲しい。
そんな中で、ケロロだけは、一人個性を発揮していた。
ギャグもケロロ経由のものだけは面白かったし、でも、登場人物が記号化されて集合させられているだけなので、その中で一人生き生きとがんばっているケロロのギャグも大爆笑とはいかない。
前作で泣かされたから、今回もその傾向を…、とは言わないが、今回、ドラゴンを用いて地球を壊滅の危機に追い込んでしまう少女シオンに、ケロロが友情の大切さを説く箇所は少し良かった。
いい加減なケロロだから、たまに拙い正論を語ると、妙に心にグッときてしまう。
でも、正直、私は、『ヤッターマン』を後日に回してまで『ケロロ4』を観たことには凄まじく後悔させられた。
文字通り「子供騙し」の作品になってしまっていた。
(2009/03/08)
前作に比べて手抜きがひどすぎ
子供騙しでだませるのは大人だけで、子供は意外とシビアだからもっと真面目につくっって欲しいと思いました
つまらなさそうではなかったですが、エンジョイもしてませんでした。
ポップコーンをポリポリ食べてました。
年齢に合った映画見ろ