『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)〔18-10〕<幻の「鳥海ダム」>』]

2010-01-18 06:00:17 | みちのく西松建設ダム巡り
☆向っているのは、<鳥海ダム>予定地だ。

 途中、鳥海山の樹海に入り込みそうになった私は、遭難の危険を恐れ、大きく、北ルートから迂回することにした。

 <鳥海ダム>は、民主党の小沢に賄賂を贈った西松建設受注のダムで、民主党の公共事業凍結の嵐の中でも建設中の巨大ダム群の中でも、「調査中」とされているものの一つだ。

 「調査中」とは意味が分からないが、今回の「ダム・ファッカー」を読んで頂ければ分かる。

 凍結対象ではないのである。

 だが・・・。

     

   ◇

 主要地方道56号線を北東に車を走らせる私だったが、途中で、南に進路を変えなければ、<鳥海ダム>には行けない。

 だが、どうも東北、工事が多いのである。

 これは、おそらく、東京での年度末に道路工事が多いのと理由は同じだろう。

 ・・・予算の使い切りである。

 つまり、東北は、年度末には積雪の季節になってしまうので、まさに今、11月が、「年度末」の意味合いを持つのだろう。

 てな訳で、とりあえず、<猿倉温泉>の方に向えば<鳥海ダム>に近いと思われたが、そこには工事による道路閉鎖で行けなかったので、更に北を迂回する。

 南への比較的大きい道があったので、そこを進むと、集落に至った。

 奥さんが農作業をしていたので、私は車を停めて、「この先は、どこかに抜けるのですか?」と問う。

 すると、奥さんは、「ここは行き止まりだよ。どこに行くの?」と聞いてきたので、地図を示しながら、説明すると、「<鳥海ダム>は知らないけど、<法体の滝>なら、うんと戻って橋を渡ったら右だよ」と教えてくれた。

 もっと北を迂回しなければならなかったのだ。

 ・・・と、私は視線を感じた。

 振り向くと、その農地の母屋の方から、男が眼光鋭く私を見ていた。

 おそらく、奥さんの旦那なのだろう。

「心配しなさんな、私はロリコンだす、人妻には興味がない・・・^^;」

 奥さんに礼を言い、その場をそそくさと去った。

   ◇

 主要地方道70号線を南下、おって、<法体の滝>へ右折する。

 田舎道を進む。

 両側を山に囲まれた盆地状の農村だ。

 路肩のススキが、日に照らされて揺れている。

 ともあれ、<法体の滝>に着いた。

 ここは、昨年公開の駄作『釣りキチ三平』のクライマックスシーンが撮られた場所だそうだ。

 確かに美しい滝だ。

 水も恐ろしく澄んでいた。

     ・・・あまり綺麗に撮れてなくてすいません^^;

     ・・・これが映画の状景ですね。

 冬季なので閉店していたが、売店の自動販売機で、私は缶コーヒーを買った。

 付近には、軽トラで乗りつけた男がいて、一服していた。

「すいません」と、私は声をかけた。<鳥海ダム>ってどこにあるんですか、建設中と聞きましたが?」

 すると、男は、キョトンとした顔をしたが、私が地元の者でないとすぐに合点が行ったらしく、優しく微笑み説明してくれた。

「テレビとかでやっていただろ? 中止になったんだよ」

「・・・全く造られていなかったんですか?」

「ああ、手をつける前だった。通ってきただろ、そこが湖になる予定だったんだよ。モモヤケが」

「モモヤケ・・・? 百宅(ひゃくたく)と言う字ですよね」

「ああ、両側が山だっただろ? あそこを堰き止めてダム湖にする予定だった」

「・・・もし、ダムが出来ていたら、<法体の滝>も沈む予定だったのですか?」

「いや、ここは、残る」

 そう言うと、男は去って行った。

 ふ~む・・・、私は納得した。

 小沢一郎の指示下にあるダムは、そのほとんどが建造継続されている。

 だが、この<鳥海ダム>は、全くの着工前であった。

 しかし、小沢一郎の指示下である為に、政府は「凍結」とは言えなかった。

 故に、「調査中」とされていたのだ。

   ◇

 私は、道を戻った。

 <百宅>の集落・・・。

 ここが、湖の下になる予定だった。

     
             幻の<鳥海ダム>予定地

 先ほどまで背景であった村が、急に意味ありげに、私の目に映るのだった。

     

 ・・・百宅地区は、標高400メートルで、落ちのびた平家一族の隠れ里と言う言い伝えがあり、マタギの里としても有名なのだそうだ。

 そんな説明の看板を読みつつ、村を通り抜けていたら、私はギョッとさせられるのだった。

 重装備の農作業のおばさんが歩いていた。

 なんと言おうか、イスラムの女性の、一番戒律の厳しい「ブルカ」のような格好であった。

   

 しかも、上下真っ白の装束なのである。

 私は、宇宙人かと思ってしまった^^;

   ◇

 旅は続く・・・。

                                         (2010/01/18)
コメント (2)
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