『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[『ダム・ファッカー(みちのく西松建設ダム巡り)⑰<建設計画が凍結されているはずの津軽ダム>』]

2009-12-05 23:15:57 | みちのく西松建設ダム巡り
☆弘前に着いた私は、インターネットカフェ<フリークス>に着くと、いつもの畳マットの個室ではなく、間違ってリクライニングシートの個室を選んでしまって落ち着かなくて後悔したのだが、すぐに眠りについてしまった。

 青森・八戸・弘前と<フリークス>の支店にはお世話になりました^^

 そして、翌朝、旅は再開される。

   ◇

 ・・・11月11日(水)・・・雨

 次に行くのは、愚・民主党政権誕生後の公共事業削減により凍結されたダム計画現場である。

 サンクスでおにぎりを買い、それを貪り食いながら、弘前市内を抜ける。

 地方主要道28号線を、岩木川に沿って、西に向かう。

 朝からの雨で、川にはダイナミックな濁流が流れている。

 そんな激流の中で、堰を造る工事が行われていた。

 この堰は、ダム建設計画の一部なのだろうか?

 大きな道路を、私は進んで行った。

 激しかった交通量も、山間部に入り、いつしかまばらになっていく・・・。

   ◇

 『宇宙戦艦ヤマト:新たなる旅立ち』で、ヤマトの宿敵であるデスラーは、戦いを終え、滅びゆく母星ガミラスに帰還する。

 留守になっていたガミラス星には、知らぬ間に、<暗黒大星団帝国>の、多くの採掘所が出来ており、工作船が張り付き、ガミラス星の資源を掘り出し・略奪していたのであった。

「なんだ!? あれはッ!!」

 デスラーは驚愕し、叫ぶのだった。

   ◇

「なんだ!? あれはッ!!」

 私は、呟いた。

 そこには、<目屋ダム>は存在し、<津軽ダム>の建設計画だけがあるはずだった。

 <津軽ダム>の建設計画は、愚・民主党によって凍結されている、・・・はずだった。

 が、大音響とともに、建設は行われていた。

   
             ここら辺は沈む。

   
     ここら辺も沈む。プラントは工事完了後解体だろう。

 クレーンは、建設資材を引き上げ、ダンプは生コンをプラントから運び続けていた。

「なんだ!? これはッ!! 工事は凍結されてないじゃあないか・・・」


   第24のダム<津軽ダム(目屋ダム)>

 私は、これをどのように判断すればいいのか分からなかった。

 ダムを造るのはいい。

 そして、ここの事例で、その計画を中止にするのも良かろう。

 しかし、国政の発表を持って計画中止にしたダムが、何故、造られ続けているのか?

 繰り返すが、ダムを造っているのが悪いのではない。

 民主党が鼻高々に「過剰な公共事業を凍結させました」としたものが、何故、造られ続けているのか?

 こんなにも凄まじい、民主党政治の「欺瞞」はなかろう?

 私は、建設現場を眺められる場所で、しばし考え込んでしまった。

 そこには、長距離輸送のトレーラーが停車していた。

 ドライバーは仮眠しているのだろう。

 私は、名探偵・御手洗潔が推理するときのように、雨の中、そこかしこを行ったり来たりした。

   

   

 <津軽ダム>は、後に語る<胆沢ダム>のように、それまであった<目屋ダム>を飲み込むレベルの貯水量が予定されている・・・。

   ◇

 この地方主要道を進めば、世界遺産の白神山地だが、「♪やっぱり、僕は、タイヤキさ~」と同じで、「♪やっぱり、私、ダム・ファッカ~」なので、

 津軽ダムの建造進行中であることに複雑な思いを抱きつつ、私は、道を引き返し、次のダムを目指した。

     

 すぐに、脇道に入る。

 大高森山(標高415)に分け入っていけば、次のダムへの近道だ。

 すぐにいつもの山道になった。

「ああ、またですか、そうですか」

 私は、感受性を欠落させつつ、車を進ませる。

 こんなガードレールは、山道でよく見ます。

     

 他の車がぶつかったのではなく、斜面に造ったので、地盤が崩れ、歪んでいったのでしょう。

 県道204号線にぶつかり、南下する。

 ここからダムへは、地図上で、冬季閉鎖の箇所が二つあるが、この季節、ギリギリで通行可能だった。

     

 この逆からきたのですが、そっちから来るときには青看板がない。

 通り過ぎて、振り向いて、次のダムの位置が分かりました^^;

 ダムへの途中、集落があるのだが、犬にやたら吠えられた^^;

   
          第25のダム<相馬ダム>

   

   

   

 ここには、「落石注意」の看板があり、色んな注意が東北にはあるが、また一つ「注意リスト」に加わるのだった・・・。

 帰りも、やはり、犬に吠えられた。

 やっぱ、立ちションしたのがばれているのだろうか?

 私は、誰もいないのをいいことに、各ダムで立ちションするのが「日課」になっていた。

 我ながら悪質なのが、公衆トイレに入るのが怖いときもあり、公衆トイレの横で立ちションしたりもした。

 何で怖いかと言うと、誰かが遺棄した死体が、トイレ個室の中で、白目を剥いていないとも限らないからだ。

 仮に、私が死体を遺棄しに、この僻地にやって来ていたとしても、先客の遺棄死体があったら、凄まじく怖いであろう。

「なんて酷いことしやがるんだ」と憤激するであろう。

 だから、私は、誰かが立ちションした気配があったら、きっと、怒るだろう。

 ・・・しかし、夏目漱石が言うには、小便は汚くないのだと言う。

 文豪は、人糞を肥料とするにあたっての発言で、きれいなもの(小便)と汚いもの(大便)を混ぜて、「何で汚いものをこしらえるのか!」と怒ったと、なんかのコラムで読んだことがある。

 ちなみに、私はアダルトビデオが好きなのだが、女の放尿シーンには・・・、・・・以下ry

      次回予告:「ん? あれはなんだ?」

                                     (2009/12/05)
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[映画』『カールじいさんの空飛ぶ家・3D』を観た]

2009-12-05 17:29:49 | 物語の感想
☆夜、皆で観る約束になっていたのだが、他の作品を観ようと行った<MOVIX昭島>で、つい、この作品のチケットを買ってしまった。

 『レミーのおいしいレストラン』以降(『WALL・E/ウォーリー』含む)、その完成度は認めるも、いまいち、心にグッとこなくなってしまっているピクサー作品だが、やはり、公開すればすぐにでも観たいのだ。

 客入りは良く、一人で行った私の両側にも、別のお客さんがキツキツに座っていた。

   ◇

 感想を簡単に語っておく。

 良かったけど、予告編から推察される内容を越える作品ではなかった。

 スピルバーグの作品もそうだけど、アメリカ映画というのは、先ず、物語の範囲(舞台)をこちらに提示してから始まる。

 だから、意外性に欠けることが多い。

 だが、妻を亡くしたカールおじさんの新しい冒険・・・、その前段階となる半生、妻との出会いと生活と別れの、最近の感動生命保険CM並みの洗練されたダイジェスト感は素晴らしかった。

 ベタだが、私はホロリときて、「こりゃ、大傑作になるんじゃないか」と期待した。

 何よりも、カールが出会う最愛のエリーの爽やかな性格が気持ち良かった。

 吹き替え声優も、カラッとしたいい声を出していた。

 そのエリーの、次第に年齢を重ねていく描写が、幸せそうでいて、悲しげでもあった。

   ◇

 それでも、カールの人生は続く。

 カールは、地上げ屋の策略で施設に送られそうになる。

 ならば、と、思い出の家に大量の風船を括りつけ、大空に旅立つ。

 目指すは、妻が夢見ていた地・南米のパラダイス・フォール!!

 だが、孤独だが、孤独であることに気づいていない程の子供ラッセルが同行したことによって、旅は、次第に、新しい目的へと進んでいく。

 愛した者に拘泥し続けることが、愛した者の望んだことではなく、それこそが「プチエゴ」で、

 愛した者の望む、愛した者の亡き後の新しい人生こそを、残された者は生きていかなくてはならない。

 それを、この作品はテーマにしている。

 正直、若いテーマではない。

 だが、ラッセルや、旅先で知り合う仲間との交流が物語に笑いを生み、広域の年齢層を惹きつける要素になっている。

   ◇

 ピクサーの作り手たちは、宮崎作品に敬意を表しているようだ。

 この作品は、『ハウルの動く城』の影響が多く見られる。

 家屋が移動するということが目立った共通点で、私は近しいものを感じたが、

 途中、老人対決(老いを前面に出した描写)があったので、「ああ、やっぱり、インスパイアされとるな」と合点がいく。

 ただ、デザインは漫画的だが、人間臭いカールおじさんが肉体を酷使させられる姿は、私には痛々しく見えた。

   ◇

 で、オーソドックスなテーマ故に、それを彩るギャグ要素が大事だと思うのだが、滑っている箇所が多かった。

 例えば、敵となる犬軍団は、翻訳機で人語を話すのだが、その強面(こわもて)のリーダーの声がいきなり可愛い声なのである。

 他の犬たちが、「リーダー、声が変ですよ」「リーダー、声が変ですよ」とことあるごとに言い、それが繰り返しのギャグになるはずなのに、元々の声が、その前に提示されていないので、あまり面白い効果を生んでいない。

 また、同じく犬軍団が、何故か、「リス」に反応し、真剣に話す場面でも、「リス」と聞くと、条件反射でそっちを向いてしまうと言うギャグだが、それも、前提が語られていないので、それがギャグだと分かるのは、オチがついて、それを咀嚼したときだけなのである^^;

 ただ、味方となる犬の「ダグ」の、いかにも「犬々しい」言動には、笑った^^

   ◇

 今回は、「3D」版を見たのだが、特に「3D」版で見なくちゃならない理由が見当たらなかった。

 粗もなかったが、鳥が高速で飛んでいくシーンなどは、やはり、目が追いつかない。

「おおっ!」と驚くシーンも多いが、それが「3D」効果かは分からない。

                                      (2009/12/05)
コメント (4)
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