☆何故か、かなり期待していた作品だ。
ブームから10年以上も経って、リバイバル趣味とは違った雰囲気で映画化される様が、なんとも自信に満ち溢れているようなイメージに感じられたのだ。
また、多くの客を呼べそうなUFOネタでないのも、なんか凄い展開を見せてくれるのではないかと期待していたのだ(UFOは『インディ4』で充分ですかね^^;)。
見終えた結果としては、面白かったが、わりに地味な展開であった。
そう感じたのは、私が熱心な『X-ファイル』ファンではないからだろうか?
◇ ◇
FBIから遠ざかっているモルダー&スカリーが、FBI捜査官の失踪に伴い、現場復帰を促される。
捜査には、遠隔透視能力者のジョー神父が関わっており、超常現象に「造詣の深い」二人が招聘されたのだ。
私は、9シーズンに渡って放送されたTVドラマ版の「1」「2」シーズンの一部を見たに過ぎないのであるが、
この映画版においてまでも、まだ、スカリーが超常現象について懐疑的なので驚いた^^
そんな感情は、TV版の9シーズンの間に消え去っているのだと思っていた。
故に、シリーズにあまり詳しくない私にとっては新鮮にも見えた、主人公二人の「信じる」「信じない」「信じたい」「信じられない」のやり取りは、ファンにとってはどうなのだろう?
◇ ◇
私は、FBI復帰に至る葛藤などは最小限にして、
いきなりバリバリ捜査に走る二人をキボンヌしていた。
とは言え、物語の柱の一つとして、スカリーが医者として難病の少年と対峙する様が重要なので、それはダメか・・・。
◇ ◇
前半は、事件の真相が読めず、私は、「X-ファイル」シリーズも、猟奇殺人事件パターンに陥ってしまうのかなと思わせられたが、それは違っていた。
私は子供の頃に学校図書館で読んだアシモフのSF小説を思い出した(今、調べたら、どうやらアシモフではなく、A・ベリャーエフ「ドウエル教授の首」らしい^^; 子供の頃、アシモフの作品と合本になっていたと思われる)。
しかし、連れ去られた者にとっては、真相が猟奇事件でなかろうと、そのやり口は正に「猟奇」なので、遭遇してしまった者の感じる恐怖感というものは、『羊たちの沈黙』なみに描きこんで欲しかった。
そうでなくては、事件がリアルに感じられない。
妙に、個々のシーンの描き込みが淡白に感じられた。
◇ ◇
また、FBIの捜査が、私に理解できる範囲故に稚拙に感じた。
例えば、二人目の被害者が乗っていた車が発見されたとき、普通なら、モルダーが到着した時点で、捜査官が「先の失踪したFBI捜査官と同じプールに通っていました」などと報告して、モルダーらが次のアクションへと移りそうなものなのだが、実際の展開は、モルダー自身がプールへ至る道筋を見つけるのである。
そんなトコで鋭さを発揮されても、驚きはない。
◇ ◇
冒頭の、遠隔透視者の神父を中心にして、雪原に大勢のFBI捜査官が横並びで、雪の上を棒で突いていくシーンがあり、私は、何かそんな神秘的な幕開けに、神々しいものを感じたのだが、
神父は、神々しいどころか小児性愛者で、捕まった過去があり、事件の真相も、何故か、冷戦時代を引きずっているかのようなイメージで、やや、こじんまりと終わってしまった。
これは、私の勝手な思い込みなのだが、「天使体験」とか「聖者の遺骸」ネタだと思っていたので、面白かったが肩透かしを喰ってしまった。
でも、帰りに、レンタル屋で「X-ファイル」シリーズを借りてしまいました^^v
(2008/11/07)
ブームから10年以上も経って、リバイバル趣味とは違った雰囲気で映画化される様が、なんとも自信に満ち溢れているようなイメージに感じられたのだ。
また、多くの客を呼べそうなUFOネタでないのも、なんか凄い展開を見せてくれるのではないかと期待していたのだ(UFOは『インディ4』で充分ですかね^^;)。
見終えた結果としては、面白かったが、わりに地味な展開であった。
そう感じたのは、私が熱心な『X-ファイル』ファンではないからだろうか?
◇ ◇
FBIから遠ざかっているモルダー&スカリーが、FBI捜査官の失踪に伴い、現場復帰を促される。
捜査には、遠隔透視能力者のジョー神父が関わっており、超常現象に「造詣の深い」二人が招聘されたのだ。
私は、9シーズンに渡って放送されたTVドラマ版の「1」「2」シーズンの一部を見たに過ぎないのであるが、
この映画版においてまでも、まだ、スカリーが超常現象について懐疑的なので驚いた^^
そんな感情は、TV版の9シーズンの間に消え去っているのだと思っていた。
故に、シリーズにあまり詳しくない私にとっては新鮮にも見えた、主人公二人の「信じる」「信じない」「信じたい」「信じられない」のやり取りは、ファンにとってはどうなのだろう?
◇ ◇
私は、FBI復帰に至る葛藤などは最小限にして、
いきなりバリバリ捜査に走る二人をキボンヌしていた。
とは言え、物語の柱の一つとして、スカリーが医者として難病の少年と対峙する様が重要なので、それはダメか・・・。
◇ ◇
前半は、事件の真相が読めず、私は、「X-ファイル」シリーズも、猟奇殺人事件パターンに陥ってしまうのかなと思わせられたが、それは違っていた。
私は子供の頃に学校図書館で読んだアシモフのSF小説を思い出した(今、調べたら、どうやらアシモフではなく、A・ベリャーエフ「ドウエル教授の首」らしい^^; 子供の頃、アシモフの作品と合本になっていたと思われる)。
しかし、連れ去られた者にとっては、真相が猟奇事件でなかろうと、そのやり口は正に「猟奇」なので、遭遇してしまった者の感じる恐怖感というものは、『羊たちの沈黙』なみに描きこんで欲しかった。
そうでなくては、事件がリアルに感じられない。
妙に、個々のシーンの描き込みが淡白に感じられた。
◇ ◇
また、FBIの捜査が、私に理解できる範囲故に稚拙に感じた。
例えば、二人目の被害者が乗っていた車が発見されたとき、普通なら、モルダーが到着した時点で、捜査官が「先の失踪したFBI捜査官と同じプールに通っていました」などと報告して、モルダーらが次のアクションへと移りそうなものなのだが、実際の展開は、モルダー自身がプールへ至る道筋を見つけるのである。
そんなトコで鋭さを発揮されても、驚きはない。
◇ ◇
冒頭の、遠隔透視者の神父を中心にして、雪原に大勢のFBI捜査官が横並びで、雪の上を棒で突いていくシーンがあり、私は、何かそんな神秘的な幕開けに、神々しいものを感じたのだが、
神父は、神々しいどころか小児性愛者で、捕まった過去があり、事件の真相も、何故か、冷戦時代を引きずっているかのようなイメージで、やや、こじんまりと終わってしまった。
これは、私の勝手な思い込みなのだが、「天使体験」とか「聖者の遺骸」ネタだと思っていたので、面白かったが肩透かしを喰ってしまった。
でも、帰りに、レンタル屋で「X-ファイル」シリーズを借りてしまいました^^v
(2008/11/07)