銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

PARIS JE TAIME 『パリ、ジュテーム』♪素顔のパリのラブ・ストーリー

2007-04-17 | 映画:ミニシアター

 


18 PETITS ROMANS D`AMOUR DE LA VILLE


街角の小さな恋物語  パリには、愛があふれている。

バーやカフェ、エッフェル塔の下、地下を走るメトロの駅にも。

パリといえば、歴史があり、芸術の都でもある。そして有名な映画作品も数々生まれている。しかし今回のこの『パリ・ジュテーム』はちょっと違うのだ今のパリの街並を映し出し、絵ハガキのパリではなく、ありのままの生活を。人々が恋に落ちる様子を、そして別れの様子を。

場所も観光ガイドに紹介された“特別なパリ”ではなく、“普段のパリ”を切り取り、人種、階級、年代、カルチャーを超えて、パリで普通に暮す人々の生活をリアルに描いた100%メイド・イン・パリのラブストーリー

「アメリ」のプロデューサー、クローディー・オサールの呼びかけで、本国フランスだけでなく、アメリカ、カナダ、スペイン、UK、ドイツ、ブラジル、メキシコ、そして日本・・・・。各国から集まった才能ある映画作家たちがパリで、それぞれの《愛》を描く。

18人の作家による、5分間のショートストーリー。ちょっとした拍子に見逃してしまうほど、あれあれ~と進んでいきます。タイトルはすべて地名ですね。ということで、おさらいがてら、タイトルを順番に書き込みます。

モンマルトル ブリュノ・ボダリデス 1961年仏生まれ(監督・脚本&男役)
         フロランス・ミュレール 「ゴッホ」(90)   (女役)  

          

セーヌ河岸  グリンダ・チャーダ  1960年ケニヤ生まれ(脚本・監督) 
                      代表作「ベッカムに恋して」2002年


         レイラ・べクティ    (若い女性ザルカ役)
         シリル・デクール   (フランソワ役)

 

マレ地区   ガス・ヴァン・サント 1952年米ケンタッキー生まれ(脚本・監督)
         代表作「グッド・ウィル・ハンティング」がアカデミー賞監督賞にノミ
         ネート。

         マリアンヌ・フェイスフル (マリアンヌ役)「マリー・アントワネット」(06)
         イライアス・マッコネル  (エリ役)『エレファント』(03)
         ギャスパー・ウリエル   (ガスパール役)「ハンニンバル・ラジング」
                         (07)に出演

 

チュイルリー    ジョエル&イーサン・コーエン(脚本・監督)兄ジョエルは1954年生まれ、弟イーサンは1957年生まれ、代表作『ファーゴ』はアカデミー賞の7部門にノミネートされている。

             スティーヴ・プシェミ(観光客の男役)「コーヒー&シガレッツ」
             (03)「シャーロットのおくりもの」ボイスキャスト(06)

 

16区から遠く離れて ウォルター・サレス+ダニエラ・トマス(脚本・監督ウォルター)『シティ・
             オブ・ゴッド』(02) ウォルターは56年生まれ、ダニエラは59年
             生まれ

             カタリーナ・サンティノ・モレノ(アナ役) 「そして、一粒の光」
             (04)

 

ショワジー門     クリストファー・ドイル (脚本・監督)1952年生まれ、「上海の
             伯爵夫人」(05)、「レディ・イン・ザ・ウォーター」(06)の撮影
             監督を手がける。オーストラリア・シドニー生まれ

             バルベ・シュレデール(ミスター・アイニー役)

 

 

パスティーユ     イザベル・コイシェ (脚本・監督)1962年、スペイン・バルセロ
             ナ生まれ、最新作『あなたになら言える秘密のこと』(05)でゴ
             ヤ賞と脚本賞のW受賞をしている!

             ミランダ・リチャードソン(妻役) 『スリーピー・ホロウ』(99)
             『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(05)

             セルジオ・カステリット(夫役)『赤いアモーレ』(04)

             レオノール・ワトリング (愛人役)最新作『あなたになら言える
             秘密のこと』(05) 

 

ヴィクトワール広場   諏訪敦彦(脚本・監督)1960年広島生まれ、『不完全なふた
               り』(05)フランス人キャスト・スタッフと制作したこの作品が
               ロカルノ国際映画賞で最優秀特別賞を受賞!!

               ジュリエット・ビノシュ(スザンヌ役)ジョニー・デップと共演し
               た『ショコラ』(00)が有名!

               ウィレム・デフォー(カウボーイ役)『スパイダーマン』(02)
               『インサイドマン』(05)

               イポリット・ジラルド(スザンヌの夫役)『キングス&クイーン』
               (04)

 

エッフェル塔      シルヴァン・ショメ(脚本・監督)1963年仏生まれ、CMやアニ
               メーションを手がける。アカデミー賞では、長編アニメ部門
               などでノミネートされている。

              ヨランド・モロー (女性マイム・アーティスト) 『アメリ』(01)

              ポール・パトナー (男性マイム・アーティスト)TV「リトル・ブリ
              テン」(03~ )

 

モンソー公園     アルフォンソ・キュアロン (脚本・監督)1961年、メキシコ生
              まれ、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)では英国
              アカデミー賞チルドレン・アワード賞を受賞!最新作『トゥモロ
              ワールド』 で高く評価を得ている。

              ニック・ノルティ(ヴィンセント役)『シン・レッド・ライン』(98)
              『ホテル・ルワンダ』(04)

              リュティヴィーヌ・サニエ(クレア役)『スイミング・プール』(03)

 

デ・ザンファン・ルージュ地区  
                   オリヴィエ・アサヤス(脚本・監督)1955年仏パリ生ま
                   れ、『Clean』(04)でカンヌ国際映画祭に出品。

                   マギー・ギレンホール(リズ役)『ワールド・トレードセ
                   ンター』(06)が最新作

 

お祭り広場        オリヴァー・シュミッツ(脚本・監督)1960年南アフリカ生ま
                れ、ドイツのTVや作品の監督し、ヒットメーカーの地位
                を築く。

                セィドゥ・ボロ(ハッサン役)

                アイサ・マイガ(ソフィ役) 『隠された記憶』(05)

 

ピガール         リチャード・ラグラヴェネーズ(脚本・監督)1959年米ニュー
                ヨーク生まれ、テリー・ギリアム監督の『フィシャーキング』
                (91)の脚本で英米のアカデミー賞でノミネート。

                ファニー・アルダン(ファニー役)『永遠のマリア・カラス』
                (02)『恍惚』(03)

                ボブ・ホスキンス(ボブ役)最新作『ヘンダーソン夫人の贈
                り物』(05)

 

マドレーヌ界隈       ヴィンチェンゾ・ナタリ(脚本・監督)1960年米ミシガン州
                 生まれ、『ナッシング』(03)で、高い評価を受けた!

                 イライジャ・ウッド(青年役)『ロード・オブ・ザ・リング』3部
                 作でお馴染み「ハッピーフィート」ではボイスキャストを
                 努めた。

                 オルガ・キュリレンコ(ヴァンパイア役)「薬指の標本」
                 で、魅力的な女性を演じていた。今回の役は別人

 これがオルガです

 

ペール・ラシェーズ墓地     ウェス・クレィヴン(脚本・監督)1939年米オハイオ
                    生まれ、最新作「パニック・フライト」(05)

                    エミリー・モーティマー(フランシス役)『マッチ・ポイ
                    ント』(05)が印象深い。
   

                    ルーファス・シーウェル(ウィリアム役)『トリスタンと
                    イゾルデ』(05)、『ホリデイ』 (06)

    

 

 

フォブール・サン・ドニ        トム・ティクヴァ (脚本・監督)1965年独生まれ
                    独学で、映画を学ぶ。今春ロードショーされたあの
                    作品『パフューム』(06)の監督

               ナタリー・ポートマン(フランシーヌ役)、「スターヴォーズ」
               「Vフォー・ヴェンデッタ」(05)で活躍

               メルキヴァンパイアオール・べスロン(トマ役)

    

  

 

カルチェラタン          フレデリック・オービュルタン(監督)
                    「愛人/ラマン」(92)が有名

                 ジェラール・ドバルデュー(監督/レストランオーナー役)
                 1948年仏生まれ、「あるいは裏切りという名の犬」(04)
                 「ダニエラという女」(05)、京都で近日上映!

                 ジーナ・ローランズ(脚本/ジーナ役)「君に読む物語」
                 (04)に出演。

                 ベン・ギャザラ(ベン役) 「ドッグヴィル」(03)に出演 

 

 

 14区     アレクサンダー・ペイン(脚本・監督)1961年米生まれ
          「アバウト・シュミット」(02)でゴールデングローブ賞脚本賞を受賞
                 

                 マーゴ・マーティンデイル(キャロル役)
                 「ミリオンダラ・ベイビー」(04)に出演

 

以上18作品の紹介を簡単にしました。凄い監督陣と豪華キャストでの短いストーリーですが、なかなか面白い構成でした。印象深い作品はいくつかあります。「16区から遠く離れて」はキャストが一人。アナという女性が子どもをあやすときに歌う、子守唄がなんともいえない情感を誘いますアナ自身も幼い子どもがいながら、その子を託児所に預け、16区という高級住宅街の豪華マンション一家にベビーシッターに・・・・。移民で貧困なアナが生活の糧として、この仕事をしているのです。その移民の人たちの貧困な現実をこの作品で描いています。

お祭り広場は、刹那さを感じる作品でした。ベルヴィルという場所が舞台で、ここは13区に次ぐ北アフリカ系の移民の多いところだそうです。ハッサンも移民で、駐車場の雑用係りをしていました。そのとき、で医学生のソフィが来て、します。そのハッサンは何者かに刺され、瀕しの重傷を負うのです。その応急処置をしてくれたのが、あのソフィだったのです介抱してくれるソフィを見ながら、に誘おうとした自分を思い出す。実現できなかったの夢をとするが・・・・。何ともいえない悲しさを感じます

マドレーヌ界隈はあのイライジャ・ウッドとオルガ・キュリレンコ、オルガはヴァンパイア何とヴァンパイアに出くわす青年イライジャ・ウッドは吸血しているのを見てしまう血を見せて誘う青年だが、ヴァンパイアは無視。ところが青年、不意に階段から落ちて、瀕死の重傷。ヴァンパイアが駆け寄るそして血を貰うことに・・・・・。彼もヴァンパイアとして蘇生する現代のお伽話

パリ、ジュテーム 公式サイト

 


                  

                    

Comments (3)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブラッド・ダイヤモンド☆自由... | TOP | オール・ザ・キングスメン “... »
最新の画像もっと見る

3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とりこぷてら)
2007-04-23 21:21:12
18話もあるとかなりのボリュームでしたね。
監督のチョイスがシブくて好みの映画でしたw
16区 (もじゃ)
2007-05-01 01:25:42
こんにちは。TBありがとうございます。
「16区から遠く離れて」は、じぶんも印象に残った1本です。
カタリーナ・サンディノ・モレノの子守歌は不思議と耳に残りますね。
こんばんは! (kenko)
2007-07-18 21:02:54
18話もあると観たばかりだというのに忘れかけてるのもけっこうあって…いろいろ思い出しながら記事拝見しました。

そうそう!お祭り広場もよかった~。とても悲しくて切ない物語で…
ベビー・シッターの彼女もとても雰囲気ありました。

post a comment

Recent Entries | 映画:ミニシアター