MOVX京都にて鑑賞しました。1日のファーストディーということもあり、19:00からの上映もたくさんのお客さんで、いっぱいマリー・アントワネットと言えば、フランス革命を思い出す。オーストリアの皇女マリーが若干14歳の若さでフランス王太子の元に嫁ぐのだが、フランス革命後、死刑となる。そんな運命の悲しき王妃のイメージが強いのだが・・・・作品はそんなことにはあまりふれず。華やかな王室での暮らしやマリー・アントワネットの若き女性としての戸惑い、悲しみなどを重点として展開されている
《ストーリー》オーストリア皇女アントワーヌ(キルスティン・ダンスト)は母マリア・テレジア(マリア・フェイスフル)の命令でフランス王太子の元へ嫁ぐことになった。新しい出会いに期待で胸をふくらませ、迎えの馬車に乗り込むが、悲しい別れの儀式が訪れる。国境でフランス側に引き渡される際に、何と服・持ち物、そして愛犬まで取りあげられてしまう悲しみにくれるアントワーヌしかし意を決し、頭の先から爪の先までフランスの服に身をまとい、未来の王妃マリー・アントワネットとしてフランスの土を踏む国王ルイ15世から歓迎を受け、彼の孫で夫なるルイ・オーギュスト(ジェイソン・シュワルツマン)を紹介される。15歳のルイはマリーより幼く見える子どものようだった。1770年5月16日、宮殿の聖堂で華やかな結婚式をあげる。マリー14歳、ルイ15歳である。
ベルサイユでの生活は奇妙だった新婚初夜に、国王や神父などの大勢の人たちがベッドの前に集まる。監視状態なのだ翌朝の着替えは、位の高い人が服を持ってくるまで、裸のままで待たなければならない。王族・貴族はいつも陰口ばかりルイ15世は愛人のデュ・バリー夫人と人前で宮廷の品位も秩序もないデュ・バリー夫人は元娼婦でマリーも嫌いだったでも反面、彼女が羨ましい。それはルイ15世にされていたから・・・・。マリーの夫ルイは、マリーに関心を示さず、ベッドでも、指一本触れようとしない母やオーストリア大使のメルシー伯爵から、「一刻も早く世継を」とせかされる日々。努力するマリーだが、ルイはマリーを抱こうともしない虚しいマリーはその気持ちを紛らすために、靴・ドレス・宝石お菓子、と浪費ざんまい。そしてそのあげくギャンブル・パーティにはまっていくのだ
ある時、マリーはスウェーデン陸軍のフェルゼン伯爵(ジェイミー・ドーナン)と出会い、におちるフェルゼンの男の魅力のとりことなったマリーは人をする喜びを知るのだ。
結婚から4年後、ルイ15世の突然の崩御ルイはルイ16世として王座に就き、マリーは王妃となる。このとき二人は19歳と18歳だった。王妃になっても、マリーの贅沢は続き、ますます派手な生活をおくる。この浪費によって王室の出費は大きくふくらんでいった
そんなマリーのところへ、兄ヨーゼフ2世が訪ねてくる。結婚へのアドバイスだった。このアドバイスにより、ルイとマリーの間にようやく子どもが生まれる母になったマリーはこのことで、大きく変わる。ルイより、別荘をされガーデニングやの飼育に喜びを見出す娘のマリー・テレーズと一緒に過ごすことが多くなった。社交場で得られなかった安らぎを感じるように・・・・・。
まもなくして、舞踏会が宮殿で開かれた。アメリカ独立戦争で戦った兵士を招いてのものだ。この中にあのフェルゼンの姿もあった。フェルゼンの求愛に心動かされるマリー。でも許されない関係に飛び込むことも出来ず恋は実ることなく終わった。しかしマリーの気持ちの中には、フェルゼンの姿が
フランスに危機が迫っていたアメリカへの派兵問題や金銭的援助により、国の財政は破綻寸前このことで、国民の怒り・憎しみは王室に向けられた。そんな中、マリーのまわりに色々な出来事が最愛の母の死、2人の息子の誕生に息子の死と・・・・。そして怒り狂った群衆の攻撃は牢獄の襲撃側近達は国外脱出へ・・・・。マリーとルイはヴェルサイユにとどまることを決意2人は初めて、心の底からわかりあえたと感じるそしてマリーはルイと子どものそばから離れない決意をするのだ深夜宮殿のバルコニーに立ち、群衆の前で深々とお辞儀するマリーだが・・・・。
ラストはヴェルサイユを去るマリーとルイ・・・・。この先に待っている運命には気づくこともなく。
さすが女性監督らしい、映像の美しさもちろん当時の若い女性達の衣装にも、ため息がでる。ソフィア・コッポラはマリーの目線で撮ろうと、徹底的に決めていたそうだ。なるほどそういう意味では主人公の悲しみや辛さ、楽しさが充分伝わっていると思った。本当のマリー・アントワネットの生涯を調べてみたら、かなり壮絶な人生だが、その辺はあまり出されず・・・・。あくまでも王妃ではあるが、一人の女性の生き方の素顔に迫った作品。伝説の王妃の素顔がちょっと見えたようなとにかく美しい女性たちに魅了された映画です
食事をとる、ルイとマリー
華やかな宮廷での舞踏会
フランスの土を踏んだ時のマリー・アントワネット
子どもが誕生して、マリーは変わった母としての穏やかな生活
ソフィア・コッポラ監督ハリウッドきっての名門ファミリー
父は巨匠フランシス・フォード・コッポラ、祖父は有名な音楽家カーマイン・コッポラ
親戚には俳優ニコラス・ケイジ、そして本作品にもルイ16世役を演じているジェイソン・シュワルツマンもいとこにあたるそうです。ソフィアはフォトグラファー、デザイナー、映画監督、脚本家、女優と多彩な才能を発揮している
マリー・アントワネット映画の詳細・公式サイト、こちらからどうぞ
マリー・アントワネット→歴史上のマリー・アントワネットについてはこちらから
かなり観たかった作品だったのですが、あまりの期待はずれに、帰り道がど~~んっっと暗くなってしまいました(笑)
なにが描きたかったのか焦点の絞り切れていないところが散漫な感じの作品でした。
ベルサイユ宮殿は素敵でしたね☆
ラストの馬車のシーンは冒頭の馬車のシーンと呼応しているようでいいんじゃないかと思いました。
ただ、時間の流れが急激過ぎて、キルスティンが幼いままに見えてしまったのが残念かなぁ。
マリー・アントワネットを特別な人物ではなく、
王室に嫁いだごく普通の女性として描いたのは良かったですね。(^-^)
ラストの演出は賛否両論あるようですが、
ヒロインの行く末が知られている史実でありながらも
ノスタルジックなラストにしたのは
意外性があって見事だと私は思いました。(^-^)
徹底したマリー視点の描き方、とっても好印象でした。
悲劇的なマリー・アントワネットを描いた作品は
他にもたくさんありそうだし、
これはこれでイイんじゃない?って感じ☆
人込みの中へ入るリハビリを兼ねて、来週も行く予定です来週は、「硫黄島からの手紙」かなぁ??
目線を自分達と同じにした点を評価してます。
マリーだって皇女とはいえ普通の人だしね。
後世に言い伝えられているものも、結構偏見があったりするのかしら?とも思いましたが…本当のところはどうなんでしょうね。
一度あのようなゴージャスな格好してあまーいお菓子食べてみたい…。笑
絢爛豪華という言葉がピッタリの映画でしたね。
ピンクや水色の衣装や美しい靴に目がになりました~髪形はちょっとでしたが。だって船が乗ってましたよ!
後半の展開が中途半端に感じたことが少し不満でした。
もう少しだけ、晩年のマリーの心理に深みを持たせても良かったと思います。
女性らしい視点で、女性ならではの解釈でのマリー・アントワネットだったように思います。
煌びやかな宮廷の、色彩鮮やかな映像が素敵でしたね。
お菓子もおいしそうだったけれど、ちょっと胸焼け(笑)