銅版画制作の日々

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悪童日記(2013)**A NAGY FUZET

2014-10-21 | 映画:ミニシアター

 僕らは書き記す。この眼に映る、真実だけを。

京都シネマにて鑑賞。評判がよさそうなので早速鑑賞してきました。

全体的にダークトーンなでしたが、なかなか骨太な感じが印象的な作品でした。戦時中のとある国。。。。これは原作のハンガリーなのでしょうか。その辺ははっきり分かりませんが。

2人の少年、本当の双子ちゃんなんですね。この作品でデビューのようです。初めてにしては凄い演技力でしたね。

戦争がもたらした、家族の崩壊がひしひしと感じるそんな作品。犠牲になったのはなんといってもこの2人です。平和に暮らしていたのに、、、、、。

 

疎開をさせられたことから悲劇が始まるわけですが、そんなことに屈せず2人はたくましく生きていくのです。冷静に対応する2人、凄いよね。私ならもたないよ、こんな過酷な状況。
生きるということは本当に厳しいなあとつくづく思いました。


2人のおばあちゃんなんだけど、娘を恨んでいるようで、尽くこの2人を孫扱いせず。「メス犬の子供」なんて呼びまわる。ふてぶてしいおばあちゃん、2人をこき使いまわす。薪割り、水汲み、動物のえさやり・・・・・。不味いスープを与えるだけで。自分は飼っている鶏を料理して美味しそうに食べる。嫌なやつです。何かあると2人を叩いたりもするのだから、ほんまに酷いとしか言いようがない。

しかしそんな過酷な状況にも負けず、2人はそれに耐えられるような訓練を続けます。お互いに殴りあったりベルトでしばくことも。血だらけになる。わあこんなにもしなくていいのに・・・・・。

母に言われたように一生懸命、勉強にも勤しみ、父からもらった日記も書く。母を待つがなかなか手紙もこない当てにならない現実に直面する。う~んつらいだろうね。

 

実は母は衣服など送っては来ていたのだが、おばあちゃんが隠していたという事実もあったり、、、、、。手紙も添えられていたんだけど、結局母を忘れることにする2人。手紙も燃やしてしまい、決別するのである。少年たちの心を考えるとやるせない気になる。でも2人はこれからどうするのか。
これは2人いつも一緒というのも彼らの心を強くしているのかとも思える。


死にかけている兵士を助けようとするも、飢えと凍死で亡くなってしまう。そんな彼らは兵士の持っている武器を取ったり、、、、。これらを隠してどうするつもりなのか?

後のこの武器はあることに使用されるのですが、、、、、。生きるための道具に。そのおかげでとんでもないことに遭遇する場面もあります。

 
そんな2人を助けてくれるのがこの将校でした。彼はおばあちゃんの離れを借りていた。このいでたちからするとナチスドイツ?

あらすじ(Moviewalkerさんより)最後の結末まで書かれています。未見の方読まないで下さいね。↓読む方は反転してね。

第二次世界大戦末期の1944年8月14日。双子の兄弟(アンドラーシュ・ジェーマント、ラースロー・ジェーマント)は母親に連れられ、村人から“魔女”と呼ばれる祖母(ピロシュカ・モルナール)が暮らす国境に近い田舎へ疎開する。母親と別れた兄弟に与えられた仕事は、薪割りと水汲み、そして鶏や豚への餌やり。祖母の家の敷地には川があり、その先は外国だった。やがて仲良くなった隣家の少女と一緒に、町の酒場で寸劇などをして小銭を稼ぎ始める。また、森の中では兵士の遺体を発見し、そこから武器を盗む。その一方で、母親が自分たちに送ってくれた物資を祖母が隠していたことを知る。いつまでも迎えに来ない母親を忘れるため、精神を鍛える訓練で母の手紙と写真を焼き、残酷さに慣れる訓練として虫や魚などの生き物を殺す。兵士の遺体から奪った手榴弾を司祭館のストーブに投げ入れた兄弟は、女中に大火傷を負わせたことから警察に連行され、拷問を受ける。2人を助けたのは、祖母の家の離れに住む外国人将校だった。戦争が終わったとの噂を耳にして、祖母と一緒に収容所を見に行くが、そこには何も残っていなかった。そして、外国語を話す軍隊がやって来る。その戦車に乗せてもらった隣の女の子は、死体になって帰ってきた。死にたいと言う女の子の母親の求めに応じて、家に火を点ける兄弟。やがて、赤ん坊を抱いた母親が車でやって来るが、空から落ちてきた爆弾で赤ん坊とともに命を落とす。2人の遺体を埋めていた祖母が、発作を起こして倒れる。そこへ、兵士として戦っていた父親(ウルリッヒ・マテス)が現れ、墓地に埋葬するために母の遺体を掘り起こすが、その際に赤ん坊の存在を知る。そして祖母が亡くなる。言われた通りに祖母の遺体を清め、母親の隣に埋めた兄弟は翌朝、逮捕を逃れるために逃亡を図る父親を国境の鉄条網へと案内する。だがそれは、2人にとって“別れ”という最後の訓練でもあった。

母、父それぞれが2人の前に現れる。まさにその状況は家族がバラバラになったという現実。何と残酷な話である。しかし2人はあくまでも冷静沈着。この2人にとって家族ってなんだったのでしょうね。


ラスト近くの場面、さてこの後どんな結末が待ちうけていたのか、、、、。いやあ何といってよいやら。

思いのほかラストはえぇ~!という感じかな。なんかさびしい気もしましたが、、、、。

解説(allcinemaより)

ハンガリー出身の亡命作家アゴタ・クリストフの処女小説にして世界的ベストセラーを実写映画化。第2次世界大戦末期を舞台に、“魔女”と呼ばれる祖母のもとに預けられた双子の兄弟が、過酷な日々を生き抜くために身も心も鍛え上げ、非情な世界にしたたかに立ち向かっていく姿を鮮烈に描き出す。監督はハンガリー出身のヤーノシュ・サース。

 

メディア 映画
上映時間 111分
製作国 ドイツ/ハンガリー
公開情報 劇場公開(アルバトロス・フィルム)
初公開年月 2014/10/03
ジャンル ドラマ/戦争
映倫

PG12

 

 

オフィシャル・サイト
http://akudou-movie.com/

 

 

 

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