スピードが速くて

今日は月曜日。
我が家の食材のお買い物日です。

いつも行くスーパーでは、ひと月ほど前からセルフレジが導入されました。
お客さんは地元のお年寄りが多く、最初は戸惑う人がたくさんおられました。
それでも、最近はかなりスムースに流れています。

我が家でも、主人と二人でお買い物に行きますから、
私がバーコードがある部分を見えるように主人に手渡し、
主人が、『ピッ』としてマイバッグに入れています。
この流れ作業ですと、面白いほど早くできます。
ただ、この作業が好きな私からしますと、
２０品目ほどの我が家のお買い物では、『もう終わっちゃったわ。』と
思うほどあっという間に終わってしまい、残念な気持ちになります。

思い返しますと、私がまだ若かった頃…。
母が病気になって、入院検査などの末、
同じ時期に腰を骨折した父と共に、両親は隣町の施設で暮らすことになりました。

実家で一人暮らしをしながら、施設に様子を見に行くことになった私は、
時間的に融通がきくことと、歩いて通勤できることから、
地元のスーパーで働くことにしました。

当時のスーパーは、商品に値段表示がしてあるものもありましたが、
それを覚えておくことで、レジ打ちを早くすることができました。
さらに、チラシに出る特売品などは値段が付いていなくて、
チラシが出るたびに値段を覚える必要がありました。
そのチラシも週末になると出るため、頻繁に値段を覚えなければいけません。
今のようにバーコードなどない時代です。

レジには、金額の他、野菜やお肉などの部門を打ち込み、
お買い上げ金は現金でいただきますから、
おつりを間違わないように渡さなければいけません。
その上、今のようにマイバッグはなく、
店員さんがスーパーの袋に入れてお渡しするのが当たり前でした。
入れ方も、重いものは下に、お水が出そうなものはビニール袋に入れて…など
気を付けることは山ほどありました。

それでも、そのお仕事が楽しくて、頑張り甲斐もありました。
お客さんから、「あなたが優しいから、あなたのレジに並びたいわ。」と言ってもらえたり、
「いつも商品を丁寧に扱ってもらえるから助かるわ。」などと言ってもらえることもあり、
とても嬉しく思っていました。

時代が変わり、値段表示はバーコードに変わり、売れた数や在庫管理まで、
更には発注までのすべてが自動(？)でできると言います。
お仕事の効率が上がっただけではなく、人件費の削減にもなりますが、
世の中の働き口が少なくなっていくということですね。

良い悪いに関係なく、世の中が移り変わっていくスピードが速くて
ゆっくりゆったり…が好きな私は、ついていくのがたいへんです。


　栗がたくさん生っています。
　今年は生り年…？