リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

ポーチからポチ袋

2018-02-18 06:29:00 | オヤジの日記

昨年の2月28日に東京武蔵野から国立に越してきた。

もうすぐ1年になる。

引っ越しでは、60個以上の段ボールに身の回りのものを詰めた。

一週間ほどで、ほとんどの荷解きを終えた。

そのなかで、一年間、ほったらかしの段ボール箱が一つだけあった。

27歳の息子のものだった。

 

「とりあえず、今すぐ使うものじゃないから、置いとくよ」

ノートパソコン用の鞄や小さな鞄、ポーチ類などを詰め込んでいたらしい。

 

今週、ポーチを使うことになったので、とうとう最後の段ボールを開けることになった。

息子によると、そのポーチは3年以上使っていなかったという。

「おそらく、中は空のはずだよ」

しかし、意外なことに、ポチ袋が4つも入っていたのである。

ポーチの中にポチ袋。

しかも中身も残っていた。

1つのポチ袋に2万円。

つまり、現金が8万円、出てきたのだ。

さらに、外側のファスナーには千円札が畳んで入れられていた。

 

「ああ、完全に忘れていたぁ!」

 

8万円分のお年玉を3年以上も忘れていたとは、なんというウッカリさん。

場合によっては、もっと長い間、その8万円は忘れられていたかもしれない、と思うと福沢さんが憐れに思えてくる。

3年以上も眠っていた福沢さんが8つ。

もしかしたら、他にも忘れられた福沢さんが、いるんじゃないか。

試しに、家族全員で段ボールに収納されていた鞄類を開けてみた。

「まさか、あるとはおもわないけどね」「あったら、マヌケだよな」

 

7個の鞄を開けてみたが、ぜんぶ空だった。

「だよね」「あるわけないよな」「そんなウマい話があるわけがない」

それは、そうだ。

8万円分のお年玉が出ること自体が、相当にウマい話だ。

これ以上の幸運は、なかなかない。

 

「ラッキーだったよ」と全員が、納得した。

 

しかし、そのとき、息子が「あれえ?」と甲高い声をあげたのだ。

「このポーチの底、ファスナーがついているぞ」

8万円分のお年玉が入っていたポーチの底が2重になっていて、ファスナーがついていたようなのだ。

ファスナーを開けて、中身を探ってみた。

「また、ポチ袋が入っていたりしてな」と娘。

まさかぁ。

 

すると、「あたりぃ!」と言って持ち上げた息子の左手には、1枚のポチ袋が・・・。

2万円が、入っておりました。

合計10万1千円。

 

ありえるか、こんなこと。

「アリエール」と息子以外の家族一同。

 

「少し早いけど、引っ越し一周年記念をやろうよ」

その日の晩メシは、息子が奢ってくれた。

全員のリクエストにより、釜寅で「海鮮五目釜飯」を頼んだ。

一同、大満足。

うっかり者の息子に、一同、大感謝。

 

みなさまも、忘れたポーチがありましたら、探してみてはいかがでしょうか。

福沢さんが、眠っているかもしれませんよ。

 

(ちなみに、息子は残りの金をどうしたかというと、来月卒業旅行に行く妹に全額あげたのでございます。我が息子よ、男前だな!)