天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『グランド・ホテル』Jクロフォードは”もし私が暇なら”と立ち去ろうとするJバリモアに”暇でしょ”

2012-03-09 21:09:47 | 日記
今日の日記は、久しぶりにお茶の間鑑賞しているMGM映画『グランド・ホテル』(1933年製作 エドモンド・グールディング監督 グレタ・ガルボ ジョン・バリモア ジョーン・クロフォード ウォーレス・ビアリー ライオネル・バリモア主演)のことです。
私は3月4日付日記で映画『アニー』を紹介しましたが、その中で、MGM映画ロゴマーク・吠えるライオンが登場する往年の映画を観ました。大恐慌後1930年代アメリカ(注:映画にはフランクリン・ルーズベルト大統領が登場するので当選した32年以降)にいたアニーらが観た映画が、何か映画製作会社MGMがオールスター・キャストとして創った映画『グランド・ホテル』みたいな感じ(注:当然そのフィルムは使用していないが)を、私は持っていました。
だから、私は久しぶりの映画『グランド・ホテル』が観たくなって、レンタル店から借りて今お茶の間鑑賞しています。
私が主演女優の一人ジョーン・クロフォード(1905年3月23日~1977年5月10日)に会うのは、数年前に鑑賞した西部劇映画『大砂塵』(1954年製作)以来です。そして、その『大砂塵』での”中年おばさん”になったジョーン・クロフォードではなく、まだ若い20代後半の妖艶な美女ジョーン・クロフォードに出会えて、私は久しぶりにとても”うっとり”となりました。添付した写真は、その速記者のキャリア・ウーマンを演じたジョーン・クロフォード(左側)と男爵と称しながら莫大な借金を抱えたペテン師のジョン・バリモア(右側)です。
そして、この二人は、初めて出会ってから、とても粋な会話をします。以下に、その会話をこの映画から引用・掲載します。
・バリモア『素敵だ!いつか私の口述もとってくれないかな?(彼女の返事がないので)では お茶を一緒に?』
・クロフォード『お茶は飲まないの 食事も日に一度だけ!』
・バリモア『節食中かい?』
・クロフォード『(驚いて振り返って)節食?私 太ってる?』
・バリモア『とんでもない 完璧だよ!申し分ない・・でも なぜ日に一度だけ?』
・クロフォード『お金よ!わかる?』
・バリモア『まあね でも速記は金になるはずだ!』
・クロフォード『(首を振って)わずかよ いい服だって着れないわ!自分では買えない!』
・バリモア『なるほど 気の毒に もし私が暇なら・・』
・クロフォード『(立ち去ろうとするバリモアに)違うの?暇でしょ?』
・バリモア『今夜はだめだ!でも明日なら?』
・クロフォード『(嬉しそうに)何時に?』
そして、二人は明日、お互いに再会する時間を約束します。とても80年前近くに製作された古い映画とは思えない男女の機微をとても巧みに描き出した脚本です。名作映画には、時代を超越した普遍的な価値があります。そして、女優ジョーン・クロフォードはとても輝いていました。
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