天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

人間国宝に認定された中村吉右衛門はこれからも一層芸精進を重ね文化功労者・文化勲章を受賞されるよう願う

2011-07-16 19:11:50 | 日記
今日の日記は、人間国宝(重要無形文化財保持者)になった歌舞伎俳優の二代目中村吉右衛門のことです。
その記事を紹介したネットニュース(時事ドットコム 2011/07/15-16:32)を以下に引用・掲載します。
『・・人間国宝に中村吉右衛門さん=組踊音楽歌三線の西江さんも-文化審答申・・文化審議会(西原鈴子会長)は15日、重要無形文化財保持者(人間国宝)に、歌舞伎立役の中村吉右衛門さん(67)=本名波野辰次郎=を認定するよう、高木義明文部科学相に答申した。認定されれば人間国宝は116人、故人を含めると335人となる。中村さんは、故松本白鸚さんと親子2代での認定となる。ほかに答申したのは、三線の演奏に乗せ、琉球舞踊の登場人物の心情を繊細に歌い出す伝統芸能「組踊音楽歌三線(くみおどりおんがくうたさんしん)」の西江喜春さん(70)。』
添付した写真は、人間国宝に認定され、記者会見する中村吉右衛門さんです。
都内のホテルの記者会見で「私の芸が国にとって重要であると認めていただき、大変な名誉。死ぬまで修業。常に上を向いて、高みを目指していく」と舞台への決意を新たにしました。【時事通信社の記事より】
最近は嫌な政治報道ばかりのニュースにおいて、久しぶりにとても嬉しくなった朗報です。何故なら、私は歌舞伎役者で一番大好きな二代目中村吉右衛門が、芸人として最も誉ある認定(重要無形文化財保持者)を受けたからです。まだ現役で大名跡を継いだ有名な歌舞伎役者が多数おりながら、まだ若干67歳(梨園では)にして最高位の芸風を認められたのは、彼の真摯な芸への努力や長年の精進の賜物と、私は思っています。
最近不祥事を起した大名跡の息子である某歌舞伎役者は、赤坂会員制クラブで泥酔した時、自身を「将来は人間国宝になる」と自慢げに吹聴したそうです。いくら、歌舞伎界が閉鎖的で血のつながりが重要でも、その芸の評価はまったく別物です。この不祥事を起した彼には、自分の実親(吉右衛門と同じ世代)が人間国宝に認定される前に、彼の親戚で他家(母親の実家)に養子に入っても、今回人間国宝になった二代目中村吉右衛門の功績を肝に銘じてほしいです。また、中村吉右衛門の実兄である九代目松本幸四郎ですら、未だに人間国宝にはなっていません。だから、名跡は継げても、芸の評価までその役者に引き継がれるわけではないです。
私も自身の日記で、彼がTV主演している『鬼平犯科帳』での熱演紹介を二度ほどしています。(注:去年の6月12日及び19日付日記を参照の事)
今回歌舞伎役者現役六人目の人間国宝に認定された中村吉右衛門には、これからも元気に活躍され一層の芸精進を重ねて生涯現役で八十歳までに、文化功労者・文化勲章を受賞されることを私は願っています。
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