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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

アマチュアの短編映像作品上映会

2019-12-09 22:02:38 | 映画観賞・感想

 名付けて「エリア短編映像上映会」…、つまり札幌市内のある地域に視点をおいた短編の映像作品の数々を上映する会だった。作品の巧拙はあるものの、非常に興味深い映像を観ることができた上映会だった。

       

       ※ 「丘珠獅子舞」の映像の一場面です。

 12月8日(日)午後、地下鉄琴似駅に併設するターミナルプラザコトニ パトスにおいて、発寒歴史漫歩倶楽部が主催する「エリア短編映像上映会」が開催され参加した。

 上映会は定員が5~60名の会場がほぼ埋まるくらいの盛況で、私と年齢が近い人が多かったようだが、高校生など若い世代の参加者も目に付いた。

      

      ※ 南区のアンパン道路を造成中の写真を映し出したものです。

 上映された作品タイトルは次のとおりである。(上映時間、内容紹介も含む)

 ◇オープニング映像「発寒のストーンサークル」 〈3分〉

 ◇「丘珠獅子舞」(富山から丘珠に入植した当時の人々の望郷の念が獅子舞伝承の原点となっています) 〈10分〉

 ◇「豊平区の歴史探索」(豊平区に住み、いつ、だれが、どの様に、発展させたのか歴史の探索をはじめました) 〈11分〉

 ◇「ストリート・ストーリー」(西区発寒の道はなぜ斜めになっているか?そのなぜに高校生が迫りました。札幌西高校放送局の作品) 〈5分〉

 ◇「サケのふるさと琴似発寒川」(春に放流したサケが長い旅を終え琴似発寒川に帰ってきた) 〈7分〉

 ◇「篠路獅子舞」(開拓の苦しい生活の中で心の糧にしたいふるさと富山の獅子舞を演じることになりました) 〈11分〉

 ◇「長栄橋のキツネ」(西区発寒連合町内会「文化祭」で上映した作品。人は本当にキツネにだまされたのか?) 〈13分〉

 いずれも映像制作を趣味とする方々の作品であるが、それぞれが身近な素材に目を向けたものだった。そうした中でお気づきかと思うが、その地域の成り立ち、あるいは地域に伝わる文化に目を向けているのが特徴である。

      

      ※ 「長栄橋のキツネ」をアニメ仕立てにした作品の一場面です。

 そうした中で、高校生の「ストリート・ストーリー」は地域の成り立ちの不思議さを劇仕立てにして構成していた。また、「長栄橋のきつね」は地域に長く伝わる話をアニメ風に仕上げていた点が一風変わった印象を与えてくれた。

 こうして一つ一つの作品は短くとも、地域に視点を当てた作品を制作・公開することによって、地域の方々が自分の地域の特徴や良さに目覚め、地域に愛着を持つ人たちが増えてゆくきっかけとなるのではないか、と思われた。

 発寒歴史漫歩倶楽部のような動きが広がっていくと面白いと思わせてくれた「エリア短編映像上映会」だった。

     

     ※ 「篠路獅子舞」の一場面ですが、「丘珠獅子舞」とルーツが同じためにとても似ていました。