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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ファイターズ 大谷翔平賛歌

2016-11-01 23:12:46 | スポーツ & スポーツ観戦
 北海道内はファイターズの優勝フィーバーの余韻にまだまだ浸っているようである。そんな中、私は大谷翔平選手が優勝したその日に、ディリースポーツ紙に寄せた1本の手記に注目した。大谷選手の〝人間力″の素晴らしさが表れた一文だと思った。 

 あるいはその手記を目にした方もいらっしゃると思われるが、未だの方のために全文を拝借して掲載します。

               


  日本ハムへの入団会見で「日本一になりたい」と言ったことを思い出します。これまで全国大会で優勝した経験がありません。だからどうしても日本一になりたかった。プロの世界に入り、ついに頂点に立つことができました。本当にうれしくてうれしくて仕方がありません。

 プロ4年目で日本一。あのとき日本ハムに入れていただいて、本当によかったなと思っています。高校のころメジャー球団の方々からも熱心に誘っていただき、メジャーで勝負してみたいという気持ちも持っていました。

 考え抜いた末、日本ハムに入りましたが、この4年間を振り返ると、これ以上ない環境の中でプレーさせていただいたと感謝しています。あのときの選択は間違っていなかったと。自分が成長していく上で、どういうところに身を置くかって、すごく大事なことなんだということが分かりました。

 日本シリーズでの黒田さんとの対戦は、貴重な経験になりました。小さいころからずっと見ていた投手なので、目の前で投げている姿を見るのは何か変な感じはしました。自分にとっては「テレビの中のプロ野球選手」。実際に対戦するという実感があまりなかったような感じでした。ただ、そういう意味では今後に生きてくるのではないかと思います。日本シリーズという大舞台で、日米の球史に名を残した大投手との対戦。これを経験するのとしないのとでは全然違うでしょうし、これから生かせるところがあれば生かしていきたいです。

 シーズンを振り返れば、優勝が決まった大一番(9月28日・西武戦)を1安打完封勝利で決めたことは、少なからず今後への自信になったと思います。花巻東の先輩でもある(菊池)雄星さんが相手でしたし、優勝のかかったマウンドに上がるなんていうのは、なかなかないチャンス。そこでいい投球ができたというのは、これ以上ない感激でした。

 今年、優勝できたのは皆さんのご指導があったからこそです。昨オフにはダルビッシュさん(レンジャーズ)と一緒にトレーニングをさせていただいて、いろいろと勉強になることが多かったです。練習内容で変えたことはそんなにないんですが、栄養面、食事面ではかなり参考にさせてもらいました。

 1日7食も食べたりするんですが、食べるタイミングとか、内容を重視しているので、そんなにきつくはありません。茶碗にいっぱい盛ってという感じではなくて、効率よく食べ、効率よく運動することを心がけるというものです。効果の実感も少なからずありますが、まだ1年ぐらいなので、これを継続してやっていって、どうなるかって感じです。まだまだ自分のピークは先にあると思っていますし、そこまでに自分で作り上げたいものを確立できるように、しっかりやっていきたいです。

 メジャーに挑戦するには、まだまだ足りないところも多いです。球速もさらに上げられると思っていますし、足りない部分を消化して、どんどんいいパフォーマンスを出せるようにしていきたいです。もっともっと技術を磨いて、来年も頑張ります。(北海道日本ハムファイターズ投手)


               


 この手記に対する反響が凄いのだ。ネット上には1,904件ものコメントが寄せられている。私はそのコメントをかなり読ませていただいたが、とても1,900余件を読み切ることなどできなかった。
 コメントのほとんどは肯定的なものである。もちろん今年はチームが優勝し、彼自身もこれまでにない活躍をしたのだから、「うれしくてうれしくて仕方ない」というのが率直な思いだろう。
 ただ、彼が自らの成績を誇るようなところはなく、ファイターズの一員になれたことに対する喜びや感謝の気持ちを率直に表現しているところに彼の人間性を見る思いがするのである。
 さらに球団の環境や、監督スタッフへの感謝の気持ちを忘れず、自分自身の現状にまだまだ満足していないところに、彼はいったいどこまでいくのだろう、という思いを抱かせてくれる。
 22歳にしてこれだけ周りへの気配りを忘れず、また貪欲に成長しようとしている姿に、私は彼の〝人間力″の素晴らしさをみる思いだ。彼の人間性なら、例え不調に見舞われたとしても、きっと腐らずにそれを乗り越えていく努力ができる人間だと、私は見た!

 私は7月6日付の拙ブログで「大谷翔平が日本ハムの一員であることの幸せ」という一文を投稿した。幸い、最近は再びその投稿にアクセスしてくれる方が多いようだ。
 こんな一文を見せられると、一層「大谷翔平が日本ハムの一員であることの幸せ」を感ずる私である。