ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

2013年6月8日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面を拝読しました

2013年06月09日 | 日記
 2013年6月8日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面は、現時点で関心が高い記事ばかりが並んでいます。

 その筆頭は一面トップの安倍内閣の首相の安倍晋三さんのインタビュー記事「首相、設備投資に減税 成長戦略で追加策」です。成長戦略の具体策を語ったものです。



 日本経済新聞記者によるインタビュー記事として、企業の生産設備を更新したり、事業拡大向けの設備投資に減税を実施する方針であることを、安倍晋三さんは語ります。

 今回、成長戦略の追加策を力説したのは、6月5日に打ち出した安倍内閣による成長戦略の中身に新味がないとして、株式市場が大きく株安になったことへの対応です。新味の一つとして設備投資減税を始めると訴えています。同時に米国の5月の米雇用統計の発表も加味されて、円高に転じていることに歯止めをかけるための追加策と推定されています。

 円は一時、94円台まで高まりました。6月8日発行の日本経済新聞紙の朝刊一面の下側にも「円乱高下、一時94円台」という記事を載せています。日本経済新聞紙のWebサイトは少し見出しを変えています。



 株式市場や為替市場などで、欧米や日本などの投資家心理が揺れ動いていると各新聞紙やテレビなどが報道しています。その流れの一つが、6月8日発行の日本経済新聞紙の朝刊一面に掲載された「公的年金、株運用を拡大」という記事です。



 この記事によると、日本の公的年金資金の約112兆円を運用する年金積立管理運用独立行政法人(GPIF)は、6月7日に資産運用の構成割合を変更したとの内容です。国内債券の比率を67パーセントから60パーセントに下げ、その代わりに国内株式の比率を11パーセントから12パーセントに上げるという変更です。少し、ハイリスクの株式運用に配分を高めるというものです。

 日本の年金積立管理運用独立行政法人が運用する約112兆円は、世界的にも最大規模の一つだそうです。一国民としては、うまく運用して公的年金を少しでも増やしていただきたものの、ハイリスクの度合いを高めるので、失敗しないでほしいという単なる庶民の感覚しか感じませんでした。

 6月8日発行の日本経済新聞紙の朝刊一面のいろいろな記事を読んだ感想は、株式市場や為替市場などの欧米や日本などの投資家も、安倍晋三さんが期待している日本企業の経営陣も具体的な成長戦略を描き切れていないとの印象を受けました。

 安倍晋三さんが提唱する女性活用の薦めも、今後の日本社会は人口減少によって労働力不足に陥ることをカバーし、また賃金(給与)などの伸びがそれほど期待できないので、夫婦共稼ぎで世帯としての年収を確保しましょうという薦めとしかみえないのですが。すこしうがった見方かもしれませんが。

 2013年6月9日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面のトップ記事は「市場安定 3つの関門」です。そのサブ見出しは「先物精算を警戒 成長戦略に失望」です。当面、金融市場の動きから目が離せません。日本経済がここ数カ月間でどう動くのか誰もわからない感じがします。

長野県佐久穂町の八千穂高原自然園では、クリンソウの花が咲いています

2013年06月08日 | 旅行
 長野県南佐久郡佐久穂町の北八ヶ岳系の八柱山の山麓に広がる八千穂高原自然園は、山野草の宝庫です。標高は約1600メートル前後の斜面に、自然園として整備された28ヘクタールの広大な山麓は、シラカバ(白樺)林や何本もの渓流などがあり、深山の趣(おもむき)を簡単に味わえます。

 自然園の上側には、美しいシラカバ林が広がっています。



 シラカバ林と雑木林の間を、何本もの渓流が流れ、あるところでは滝になっています。



 渓流沿いの湿地には、クリンソウ(九輪草)が花を咲かせている時期です。



 自然園の上側に広がる針葉樹の森の地面では、ベニバナイチヤクソウ(紅花一薬草)が咲き始めています。



 ベニバナイチヤクソウは一部が咲き始めたばかりで、大群落にはなっていません。

 逆に、早春に咲くシロバナエンレイソウは開花期を過ぎています。まだ一部が咲いています。



 シラカバ林と雑木林の間を流れる渓流沿いでは、オオルリが何羽も姿を見せました。森の茂った葉陰の枝に留まってさえずるオオルリのオスに何回か遭遇しました。撮影できたのは、電線の上に留まったオオルリです。



 カッコウなども鳴いていますが、残念ながら近くには姿を現しませんでした。

 シラカバ林の中では、レンゲツツジがオレンジ色の花を一部咲かせ始めています。

 八千穂高原自然園内の良く整備された山道を歩くと、深山に咲く山野草を次々と出会うことができました。シラカバ林の新緑を味わえる季節です。

さいたま市見沼区の染谷花しょうぶ園では、ハナショウブが咲いています

2013年06月07日 | 季節の移ろい
 さいたま市見沼区染谷にある染谷花しょうぶ園では、ハナショウブ(花菖蒲)が咲き始めています。

 見沼自然公園の近くに、毎年6月だけ開園するハナショウブ園があると伺って、出かけてみました。見沼自然公園の入り口近くの道路に「染谷花しょうぶ園はこちら」と、場所を示す案内の矢印が多数設置されています。その案内版に従って、向かいました。

 染谷花しょうぶ園は6月1日から月末までの1カ月間だけ開園する隠れた名園です。入り口から、屋敷林を通って、ハナショウブ園に出ます。約8000平方メートルの湿地一面にハナショウブの株が植えられ、見た感じは花は6分咲きぐらいです。





 ここでは約300種類のハナショウブが育てられているそうです。



 多数のハナショウブの中で、開花しているものの中で多く見かけたのは、「追風」です。



 花の色が白色の「佐野渡」もよく見かけました。



 花の色が薄赤紫色の「紅葉の宴」も美しい花です。



 偶然、訪問者が少ない時間帯に訪問したために、静けさに満ちたハナショウブの園内を散策できました。屋敷林に上部に留まってさえずるホオジロの鳴き声が響き渡る静けさでした。

 6月に入り、梅雨の季節に似合うハナショウブの花を楽しみました。季節の移ろいを感じました。

単行本「アジアから鉄を変える 新しい鉄の基礎理論」を拝読しました

2013年06月06日 | 
 国の研究開発機関である物質材料研究機構(略称NIMS、茨城県つくば市)のナノ材料科学環境拠点のマネージャーを務める長井寿さんなどが執筆した「アジアから鉄を変える 新しい鉄の基礎理論」(発行は東洋書店)という啓蒙書を拝読しました。この単行本の発行日は2013年5月1日です。

 本のタイトル「アジアから鉄を変える」からは、一般の方はすぐには中身を推し計るのは難しいかもしれません。この啓蒙書は、日本の鉄鋼業の未来を予測し、工業材料として重要な鉄(この本では“鉄”は“鋼”を意味しています)の将来像を提示します。



 特に、日本国内にある鉄スクラップを資源として再利用する近未来が訪れると論理的に推論しています。長井さんは、こうした鉄の利用を“地産地消”と表現しています。

 その際に、約10年ほど前に、長井さんたちの研究グループが基盤研究として確立した高度に熱処理など加えてつくる“新しい鉄”を鉄スクラップを原料に製品化して“新しい鉄”を実現すると主張しています。この新しい鉄は、高性能な基盤材料として日本のモノづくりを支えると、この本は主張します。

 日本では主に第2次大戦の敗戦時から鉄橋や線路などの土木系インフラストラクチャーや建物の骨格に用いた鉄の構造体のスクラップや、そして高度成長期以降に蓄えられた自動車車体などのさまざまな鉄のリサイクルから発生するスクラップは、1年間に約3000万トン発生しているそうです。

 現在、日本国内は鉄の使用量(内需としての利用量)は1年開当たり約7000万トンに達しています。欧米などの先進国では、使った分だけ鉄スクラップは発生するようになるために、長井さんたちは日本もいずれ鉄スクラップの発生量が約7000万トンに達すると推定します。

 このて鉄スクラップの平均組成(含まれている元素の比率)は、鉄にマンガン、ケイ素、炭素です。長井さんたちの研究グループは、そのスクラップの単純な組成のままで、精錬によって鉄の原料をつくり、これからつくる鋼材(鋼板や鋼厚板など)に高度な加工と熱処理を施して、従来の高価な合金添加元素入りの鋼板や鋼厚板などを作製する基本原理を見いだしました。

 ニッケルやクロム、バナジウムなどのある種のレアメタルを合金添加元素として利用しなくても、同じような性能を発揮する鋼を事業化することが、近未来の日本の産業競争力を高めると主張します。高性能な鋼材を、合金添加元素に頼らず、高度な加工熱処理によって、高性能な鋼材を実現すると、本書は主張します。

 簡単にいえば、現在の日本の鉄鋼業は、鉄鉱石と石炭を輸入し、高度な製錬工程によって、基本性能を持つ鋼材の原料をつくり、鋼材に成形するやり方をとっています。現在、原料の鉄鉱石は中国の鉄鋼業の成長によって、資源確保に苦心することが増えています。

 もし、国内の鉄スクラップを原料に、高性能な鋼材が製造できるようになれば、日本は鉄鉱石を輸入する際の資源問題に悩まされることがなくなります。

 この本は、技術は超一流と自負している日本の鉄鋼業の未来像を示し、この高性能な鋼材を基に、日本のモノづくり産業が復活する道を示しています。

 第二章以降は、高性能な鋼材を製造する技術を、分かりやすく説明します。最近、神戸製鋼所は既存の高炉を削減するなどの事業再建策を発表しました。近未来の日本の製鉄業のあり方を勢力的に語る啓蒙書です。

さいたま市緑区の見沼自然公園の池では、スイレンの花が咲いています

2013年06月05日 | 季節の移ろい
 さいたま市緑区の見沼自然公園にある人工池では、スイレンの花があちこちの岸辺で咲き始めています。

 見沼自然公園の広大な草原広場に面した東側に、人工の池が設けられています。昔の見沼田んぼの湿地を模したようです。冬には、カモ類が多数飛来し水面を泳いでいました。
 
 この人工池の岸辺のあちこちにスイレンが群生し、葉が茂り、花も多数咲いています。




 
 訪れたのは、正午過ぎだったために、残念ながらスイレンの花は少し閉じ始めています。




 
 ピンク系のスイレンの花と一緒に、白色系の花も咲いています。





 池の中に大きな黒いコイがいて、時々、スイレンの葉の下に入りこみ、葉や花を動かします。

 この人工池の中央部に小さな島があり、この島に生えた木に、3月はカワセミの番(つがい)が出現したとのことでした。この時は、鳥見愛好家の方が数人、大きな望遠レンズ付きの一眼レフカメラを三脚に載せて、カワセミの登場をひたすら待っていました。

 今回は午後のためか、カワセミを撮影したい鳥見愛好家の方はいませんでした。
 
 お年寄りの方が多数、見沼自然公園に訪れていて、多数広大な草原の木陰や池の畔などで和んでいます。梅雨の中休みの日の穏やかな風景です。