2013年6月中旬に東京都内で、文部科学省と科学技術振興機構(JST)は「革新的イノベーション創出プログラム」(通称 COI STREAM)の拠点提案の公募説明会を開催しました。
“日本のイノベーション創出プラットフォーム”を整備するプログラムである革新的イノベーション創出プログラムの概要は、2013年4月22日編でご紹介しています。
今回の公募説明会では「大規模産学連携研究開発拠点」のCOI拠点を12拠点程度選出し、その1拠点当たりに1年間に最大10億円程度の研究開発費を最大9年間(最短は3年間の見通し)支給する計画だと発表しました。
今回の公募説明会は、COI拠点の提案書に盛り込んでもらいたい内容を、文部科学省などの担当者の方々は丁寧に説明しました。革新的イノベーション創出プログラムは、運営母体のCOI STREAMガバメント委員会が提案する「3つビジョンテーマを実現するための具体的な提案を募集する」と説明しました。
このガバメント委員会は、日本の10年後を見通した“あるべき社会”の姿として、その1「少子高年齢化先進国としての持続性確保」、その2「豊かな生活環境の構築」、その3「活気ある持続可能な社会の構築」の3ビジョンを提示済みです。そして、これを実現するための具体的な解決案を募集すると説明しました。
3つのビジョンの中身は、それぞれ有識者3人で構成するビジョナリーチームが考え、それぞれのビジョンを実現する提案を発案した大規模産学連携研究開発拠点(COI拠点)を選び出します。「3つのビジョンに、ある程度またがる提案もある得ると考えています」とガバメント委員会は説明します。
ガバメント委員会の委員長を務める、三菱総合研究所(東京都千代田区)理事長の小宮山宏さん(元・東京大学総長)は「科学技術と社会システムの革新を組み合わせた新しい仕組みによって、ビジョンの解決策の成功例を必ずつくり上げる」と力説します。
成功例をつくりだす仕掛けは、ガバメント委員会の下に設ける“構造化チーム”です。
この構造化チームは「構造化、見える化、各拠点間の連携、オープンイノベーションなど」を実現し、採択するCOI拠点の基本設計を最適化する役目を担います。
構造化チームは、総括ビジョナリーリーダーを務める名古屋大学総長の濱口道成さんがチームリーダーを務め、京都大学大学院経済学研究科長・教授の植田和弘さんなどの10人の大学教員などの学識経験者で構成するそうです。3つのビジョナリーチームの活動を俯瞰的にモニターし、相互の連携調整を図り、ビジョナリーチームの活動を支援する役目を担います。
たとえば、“見える化”を実現するためには、WebサイトなどのICT(情報通信技術)を駆使し、リアルタイムで“見える化”を実現するそうです。さらに、各COI拠点の活動状況の評価指標などを作成して、拠点支援の支援策に反映する構えでそうです。
各COI拠点を提案する方たちに対して、文科省科学技術・学術政策局のCOI構想検討タスクフォースは「提案内容として、拠点運営を統括する研究推進機構(仮称)を設け、その機構長(プロジェクトリーダー)には産業界から実務者を選んでほしい」と説明します。その実務者の方に、高度なマネジメントによる専門体制を設けてほしいと伝えます。一方、研究リーダーを務める研究開発の責任者の方(大学教授や研究開発機関の研究者の方々)は副機構長を務めてほしいと伝えました。
公募の締め切りまで約2カ月あります。大学や公的な研究開発機関、企業の方々に素晴らしい提案をしてもらいたいです。
“日本のイノベーション創出プラットフォーム”を整備するプログラムである革新的イノベーション創出プログラムの概要は、2013年4月22日編でご紹介しています。
今回の公募説明会では「大規模産学連携研究開発拠点」のCOI拠点を12拠点程度選出し、その1拠点当たりに1年間に最大10億円程度の研究開発費を最大9年間(最短は3年間の見通し)支給する計画だと発表しました。
今回の公募説明会は、COI拠点の提案書に盛り込んでもらいたい内容を、文部科学省などの担当者の方々は丁寧に説明しました。革新的イノベーション創出プログラムは、運営母体のCOI STREAMガバメント委員会が提案する「3つビジョンテーマを実現するための具体的な提案を募集する」と説明しました。
このガバメント委員会は、日本の10年後を見通した“あるべき社会”の姿として、その1「少子高年齢化先進国としての持続性確保」、その2「豊かな生活環境の構築」、その3「活気ある持続可能な社会の構築」の3ビジョンを提示済みです。そして、これを実現するための具体的な解決案を募集すると説明しました。
3つのビジョンの中身は、それぞれ有識者3人で構成するビジョナリーチームが考え、それぞれのビジョンを実現する提案を発案した大規模産学連携研究開発拠点(COI拠点)を選び出します。「3つのビジョンに、ある程度またがる提案もある得ると考えています」とガバメント委員会は説明します。
ガバメント委員会の委員長を務める、三菱総合研究所(東京都千代田区)理事長の小宮山宏さん(元・東京大学総長)は「科学技術と社会システムの革新を組み合わせた新しい仕組みによって、ビジョンの解決策の成功例を必ずつくり上げる」と力説します。
成功例をつくりだす仕掛けは、ガバメント委員会の下に設ける“構造化チーム”です。
この構造化チームは「構造化、見える化、各拠点間の連携、オープンイノベーションなど」を実現し、採択するCOI拠点の基本設計を最適化する役目を担います。
構造化チームは、総括ビジョナリーリーダーを務める名古屋大学総長の濱口道成さんがチームリーダーを務め、京都大学大学院経済学研究科長・教授の植田和弘さんなどの10人の大学教員などの学識経験者で構成するそうです。3つのビジョナリーチームの活動を俯瞰的にモニターし、相互の連携調整を図り、ビジョナリーチームの活動を支援する役目を担います。
たとえば、“見える化”を実現するためには、WebサイトなどのICT(情報通信技術)を駆使し、リアルタイムで“見える化”を実現するそうです。さらに、各COI拠点の活動状況の評価指標などを作成して、拠点支援の支援策に反映する構えでそうです。
各COI拠点を提案する方たちに対して、文科省科学技術・学術政策局のCOI構想検討タスクフォースは「提案内容として、拠点運営を統括する研究推進機構(仮称)を設け、その機構長(プロジェクトリーダー)には産業界から実務者を選んでほしい」と説明します。その実務者の方に、高度なマネジメントによる専門体制を設けてほしいと伝えます。一方、研究リーダーを務める研究開発の責任者の方(大学教授や研究開発機関の研究者の方々)は副機構長を務めてほしいと伝えました。
公募の締め切りまで約2カ月あります。大学や公的な研究開発機関、企業の方々に素晴らしい提案をしてもらいたいです。