ミステリー作家の伊坂幸太郎さんの新書の単行本「夜の国のクーパー」(東京創元社、2012年5月30日発行)を読み終えました。
あとがきには、この「夜の国のクーパー」は書き下ろし作品で、執筆に約2年半もかかったと明かされています。この本の中身は、ある種のおとぎ話です。不思議なファンタジー寓話です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/66/45d8568b1cea9000f73ceb2d4f05b22e.jpg)
この単行本は、だいぶ以前に購入しながら、なかなか読了しませんでした。まず、最初の3分の1に相当する130から140ページぐらいまでは、この小説に描かれている世界のあり方の設定・環境などを読み取るまでに、かなり考え込み、ページが進みませんでした。
この単行本の中身のネタバラしになるので、詳細は書けませんが、視点を変えると事実は異なってみえるというものです。こうした話は、安部公房のある作品を思い出させました。
ただし、伊坂幸太郎さんの方が、いろいろな布石を打ち、最後の真実の落差を丁寧に仕掛けています。個人的な好みでは、あまり後味がよくない感じですが、現実の世界でも、解釈によってはあり得ることだと思います。
書き下ろしに2年半かかったとの経緯は、ストーリーをあれこれ何回も書き直したのではないかと想像しています。「視点を変えると事実は異なってみえる」という寓話は現実になると、かなり怖い話になります。
あとがきには、この「夜の国のクーパー」は書き下ろし作品で、執筆に約2年半もかかったと明かされています。この本の中身は、ある種のおとぎ話です。不思議なファンタジー寓話です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/66/45d8568b1cea9000f73ceb2d4f05b22e.jpg)
この単行本は、だいぶ以前に購入しながら、なかなか読了しませんでした。まず、最初の3分の1に相当する130から140ページぐらいまでは、この小説に描かれている世界のあり方の設定・環境などを読み取るまでに、かなり考え込み、ページが進みませんでした。
この単行本の中身のネタバラしになるので、詳細は書けませんが、視点を変えると事実は異なってみえるというものです。こうした話は、安部公房のある作品を思い出させました。
ただし、伊坂幸太郎さんの方が、いろいろな布石を打ち、最後の真実の落差を丁寧に仕掛けています。個人的な好みでは、あまり後味がよくない感じですが、現実の世界でも、解釈によってはあり得ることだと思います。
書き下ろしに2年半かかったとの経緯は、ストーリーをあれこれ何回も書き直したのではないかと想像しています。「視点を変えると事実は異なってみえる」という寓話は現実になると、かなり怖い話になります。