まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

『結婚しよう』誰がハッキリさせるのか?

2013-11-01 02:45:50 | アメリカの作家
MARRY ME 
1971年 ジョン・アップダイク

実際にそういう状況に陥ってみないとわからないものかもしれませんが
じれったいのよー という物語。

ちょっとあらすじを書いてみますね。

ジェリー・コウナントとサリー・マサイアスはW不倫関係にあります。
お互い自由になって一緒になりたいという希望を持っていますが
サリーは、ジェリーが自分ほどそれを望んでいるのか不安になります。

ジェリーが2日間の出張に出かけた時、サリーはいてもたってもいられず
ぐずる子どもたちや呆れるシッターを残してジェリーを追いかけます。
しかし、そこでもジェリーのちょっとしたひと言に不安を覚えます。

そんな二人をさらに不安にさせる航空会社のストライキ。
さすがですね! 何時間も空港で待たされる、人々が増え続け座る場所も無くなる、
同じ言葉を繰り返すだけの空港職員…
二人の焦りが濃くなるにつれて悲観的になっていくサリーをうまーく重ね合わせてます。

この出張の件は何ごともなくおさまったのですが
結局、二人の関係はジェリーの妻ルースにばれてしまいます。

実はルースはサリーの夫リチャードと関係を持っていました。
それは1年足らずの関係で、すでに終わっていました。

ルースは、夫婦がこれからどうするか決定するまで連絡を取らないようにと
ジェリーとサリーに約束させますが、盛り上がってる二人が聞くもんか!
約束破る → ルース怒る、の繰り返しです。

面白いのは、女二人がお互い相手のことを自分に都合のいいように脚色して伝えるとこ。
悪口じゃないのよ、悪口言うと嫌われちゃうからね。
彼女のことは好きだ…などと言いながら脚色して良くない感じの女に仕立てちゃう。
こういうの、覚えておかないと!
ま、後々悪口を言い合うんですけどね。

とうとうリチャードも気づきまして、「四人で話し合おう」と提案します。
えー! 会っちゃう?
『メイプル夫妻の物語』でも夫の浮気相手の夫婦に会いに行く妻の話があったけど…
作者の実体験?

ここで面白いのは、女がお互い自分を被害者に見せようという努力。
「あなたのせいで私がつらいかったから子どもたちもかわいそうだった…」
「私をダシにして泣くんじゃない!」

リチャードは、今後のことはジェリーの決断にまかせると言います。

ここまでも長かったのですが、物語はまだ続きます。
あまり書くとネタバレになるのでやめときますけどね。
2組の夫婦はどうなるんでしょうね?

もうさ~、近所の人たちにもばれちゃって興味津々の目で見られ
相手のことを悪く言えばかばうなんて仕打ちを何度もうけて
どうして「戻って来て」なんて言えるのかしら?

皆クールに見えてなんだか逃げ腰なのよ。
誰かが決めてくれたら従うけどさ、という迷路で右往左往してるだけ。
外でいろいろ言われちゃう子どもたちが可哀想ですよね!

誰がこの関係を終わらせようと断固とした態度に出るのだ? と
途中からイライラしっぱなしよ!!

実は私、ラストもよく理解できない状況なんですよね。
どうしてそうなって、さらにそうなって、そういう結論になるのか?
離婚に至る道のりは険しい、ということを言いたいのでしょうか?

確かに、カードの名義の書き換えとか、名字が変わることをいちいち説明したりとか
考えると面倒くさそうだけど… そういうことじゃなくてメンタルなことか?

ひとことK-POPコーナー
オニュ首大丈夫? EVERYBODYのカムバックだけじゃなくて
SMTOWNでも去年バージョンで激しく首振ってたものね… 痛かったろう  早くよくなりますように

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