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THE EGOIST ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
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1879年 ジョージ・メレディス
たぶん、喜劇なんですよ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/gp23.gif)
内容はそこそこ面白いんだけど、なにしろ引用とか比喩とかラテン語とか
複雑な言い回しで書こうとしてるもんだから
「誰のこと言ってんの?」「何言ってんの?」っていう文章が多くてさぁ
も少しさっさと展開してほしかった。
それはさておき、
自らを人より抜きん出た賞賛と尊敬に値すると人物と思い、
人にもそれを期待する若き貴公子、サー・ウィロビー・パタンが
信じ難いことに、三人の女性に求婚して次々と拒否されるという物語。
最初の絶世の美女コンスタンシアは、結婚直前に家を出て他の男と結婚し
二人目の若く美しいクレアラは、婚約後ウィロビーの館に滞在するうちに
自由を望みだし、彼女を放そうとしない彼に憎しみまで抱き始めます。
最後の砦だったリチシアは、長年一途に愛してくれていると思ったのに
いざ求婚すると断固として拒みます。
では何故、容姿は良い、金と土地はある、貴族で家柄は良い、
ゆき届いた礼儀と物腰で社交界の人気者の彼が、次々とそんな目に
遭ったんでしょうか?
それは彼が、自分を崇めてくれる人たちの中でしか暮らしていけず
自分が所有する者たちには、彼への感謝と服従を要求する
“エゴイスト” だからでした。
ウィロビーの虚栄心への執念は凄まじく、まずはクレアラをつなぎ止めるために、そして
それがだめとなると、体面のためにリチシアと結婚しようと、あちこちで策を弄します。
結局はそれが彼の命取りになるんですけどね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/gp31.gif)
しかし、父親の権威ってすごいもんです![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/gp04.gif)
クレアラもリチシアも父親が(ちなみにコンスタンシアは母親が)
いやがる娘の意志などそっちのけで、ウィロビーと結婚するようせまるんです。
クレアラのパパは、ウィロビーの館の心地よい書斎と
素晴らしいワインコレクションのそばに居たいため、
リチシアのパパは、みじめな境遇から抜け出て安泰な老後を送るため・・・
呆れるね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/gp30.gif)
今となっては、少しぐらいはパパの権威って必要かもしれないけどね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/gp02.gif)
ウィロビーは言うに及ばずですが、登場人物の誰も彼もが
大なり小なりエゴイストであることが分かります。
でも当たり前かも。
誰だって自分の思いどおりにしたいことって、少しはあるはずだもの。
それがぜんぜん無いなんて、人生じゃないもの。
こちら上巻です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
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1879年 ジョージ・メレディス
たぶん、喜劇なんですよ
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内容はそこそこ面白いんだけど、なにしろ引用とか比喩とかラテン語とか
複雑な言い回しで書こうとしてるもんだから
「誰のこと言ってんの?」「何言ってんの?」っていう文章が多くてさぁ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/gp30.gif)
も少しさっさと展開してほしかった。
それはさておき、
自らを人より抜きん出た賞賛と尊敬に値すると人物と思い、
人にもそれを期待する若き貴公子、サー・ウィロビー・パタンが
信じ難いことに、三人の女性に求婚して次々と拒否されるという物語。
最初の絶世の美女コンスタンシアは、結婚直前に家を出て他の男と結婚し
二人目の若く美しいクレアラは、婚約後ウィロビーの館に滞在するうちに
自由を望みだし、彼女を放そうとしない彼に憎しみまで抱き始めます。
最後の砦だったリチシアは、長年一途に愛してくれていると思ったのに
いざ求婚すると断固として拒みます。
では何故、容姿は良い、金と土地はある、貴族で家柄は良い、
ゆき届いた礼儀と物腰で社交界の人気者の彼が、次々とそんな目に
遭ったんでしょうか?
それは彼が、自分を崇めてくれる人たちの中でしか暮らしていけず
自分が所有する者たちには、彼への感謝と服従を要求する
“エゴイスト” だからでした。
ウィロビーの虚栄心への執念は凄まじく、まずはクレアラをつなぎ止めるために、そして
それがだめとなると、体面のためにリチシアと結婚しようと、あちこちで策を弄します。
結局はそれが彼の命取りになるんですけどね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/gp31.gif)
しかし、父親の権威ってすごいもんです
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クレアラもリチシアも父親が(ちなみにコンスタンシアは母親が)
いやがる娘の意志などそっちのけで、ウィロビーと結婚するようせまるんです。
クレアラのパパは、ウィロビーの館の心地よい書斎と
素晴らしいワインコレクションのそばに居たいため、
リチシアのパパは、みじめな境遇から抜け出て安泰な老後を送るため・・・
呆れるね
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今となっては、少しぐらいはパパの権威って必要かもしれないけどね
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ウィロビーは言うに及ばずですが、登場人物の誰も彼もが
大なり小なりエゴイストであることが分かります。
でも当たり前かも。
誰だって自分の思いどおりにしたいことって、少しはあるはずだもの。
それがぜんぜん無いなんて、人生じゃないもの。
![]() | エゴイスト〈上〉 岩波書店 このアイテムの詳細を見る |
こちら上巻です