万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

ツツジが咲いている!

2012年03月07日 | Weblog
              
               早々に咲いている山ツツジ
                                   


 ここ数日春めいてまいりました。驚いたことに境内の山ツツジの一株に蕾が一杯膨らんで何輪か咲いているのが目に入りました。山ツツジの咲くのは久留米ツツジなどよりずっと早いのですが、それにしても今年は厳しい寒さのために全ての花の開花が遅い中でこの山ツツジが咲いたのは何故なのでしょう???、
 このツツジは「駿河万葉」(するがまんよう)と呼ばれている薄紫色をした八重咲きの花です。


                 
                 蕾が膨らんだまま寒さの為か開かなかった「尾張侘助」、ヤッとほころび始めました。 


                              
                            「伊予岩根絞り」中輪の重厚な感じのする椿です。
                             頂いた椿群の中に愛媛県産の椿が3種類あります。
                             「伊予侘助」「石鎚」「伊予岩根絞り」それに大三島の
                             「三島」「鶴姫」「湯頭」と拙寺の「妙好人」を加えて
                             7種境内に見ることができます。 
                                            
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宗祖から751年後の我ら

2012年03月06日 | Weblog
                       
                       本年1月16日750回ご正当法要でご満座のご消息(コメント)
                       を述べられるご門主さま。「大乗」3月号より。

 昨春より本年1月16日までの期間、65日115座にわたって宗祖親鸞聖人750回大遠忌法要がご本山(本願寺)において
厳修されました。そのことにつきましてはこのブログ上に於いても何度か取り上げさせていただきました。
 先日「大乗」3月号が届き、グラビアに法要の写真で詳しく掲載されていました。そして16日のご満座にご門主さまが750回のご勝縁に遇った私たちのこれから歩むべき道について懇切にそしてきびしく示されています。少し長くなりますが全文を掲載しておきます。ゆっくりと味読していただきたいと思います。

    親鸞聖人750回大遠忌法要御満座を機縁として「新たな始まり」を期する消息
 昨年の4月9日よりお勤めしてまいりました親鸞聖人750回大遠忌法要は、本日ご満座をお迎えいたしました。各地から多くの方々にご参拝いただき、65日115座にわたるご法要を厳粛にお勤めすることができましたのは、仏祖の加護と宗祖のご遺徳のおかげであり、御同朋御同行(おんどうぼうおんどうぎょう)の方々の報恩謝徳のご懇念のたまものと、まことに有り難く存じます。
 顧みますと、ご法要の始まる直前の3月11日、東日本大震災がおこりました。その後も各地で地震、豪雨など災害が続き、大変な1年となりました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。法要参拝を楽しみに待ちながら、災害やさまざまの理由で参拝できなくなった方々のことを、忘れることができません。
 地球の歴史を考えます時、自然現象としての地震や豪雨は数限りなくあったことでしょう。しかし、それが深刻な災害となるのは、人間のあり方、社会のあり方によります。。特に今回の原子力発電所の事故は、自然の調和を破り、後の世代に大きな犠牲や負担を強いることになりました。これは肥大した人間の欲望のもたらしたところであります。
 聖人は凡夫(ぼんぶ)には清らかな心も真実の心も存在しないとお示しになりました。それは阿弥陀如来の光に照らされて明らかになる私の姿です。凡夫の身でなすことは不十分不完全であると自覚しつつ、それでも「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」と、精一杯努力させていただきましょう。阿弥陀如来はいつでも、どこでも、照らし、よびつづけ、包んでいてくださいます。
 本願念仏のご法義は、時代が変わり、社会が変わっても、変わることはありません。しかし、そのご法義が活きてはたらく場である現実の社会は、地域によって異なり、時とともに変わります。ご法義を伝え、広めるための宗門の組織も、社会の変化に応じて変わる必要があります。歴史を顧みて、受け継ぐべき伝統を確かめ、創造的活動を育てていかなければなりません。本年4月1日から、宗門の体制が改められますのも、時代に即応する営みの一つであると言えましょう。新しい体制のもとで、一人ひとりが抱える課題を大切にし、お念仏を喜び心豊かに生きることのできる社会を目指しましょう。このたびの大遠忌法要が、新たな歩みを進める機縁となりますよう念願いたします。
   平成24年 
   2012年  1月16日
                                              龍谷門主 釋 即 如
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月3日(土) 

2012年03月03日 | Weblog
               
               雛侘助

 今日は「ひな祭り」、空も明るく春らしくなりました。桃の花はまだのようですが、紅梅は満開、椿も次々と咲いて春を謳歌し始めています。

 先月もアップした花もありますが、今朝ニッコール50㍉1:2で再度撮りましたのでアップしておきます。寺庭が花やいできたことをご想像ください。



ひいなまつりに紅梅満開

       
       白薮椿妙好人

                      
                      意宇の里

              
              
              胡蝶侘助
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月の法語

2012年03月01日 | Weblog
                            
                           3月のカレンダー
                           雪椿に大勢至菩薩和讃の一節が

 3月のカレンダーは雪中に咲く「雪椿」が金澤慧光画伯によって鮮やかに画かれているその下に浄土和讃の末に編されています「首楞厳経によりて大勢至菩薩和讃したてまつる 八首」の最後の1首から引用されています。

     念仏のひとを摂取(せっしゅ)して
     浄土に帰せしむるなり
 
 阿弥陀如来の大慈悲、誓願のおまことに触れた者は自然の理としてお浄土へと帰入させていただくのです。と、申されて次の様に和讃に歌われています。

     大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)の
     大恩ふかく報ずべし

 阿弥陀如来さまの大慈悲を観音菩薩さまが司り、深遠なお智慧を勢至菩薩さまが司ると云う「阿弥陀三尊」の形の御本尊がありますが、この勢至菩薩さまの生まれ変わられたのが「法然上人」であると上人ご在世の頃から云われていました。このことはご内室の恵信尼さまのお手紙にも出ています。この「浄土和讃」の最後に「大勢至菩薩和讃」8首が添えられていることは親鸞聖人がこの絶対他力のお念仏のみ教に遇うことができたのは偏に法然上人のお導きに依るのであり、このことは勢至菩薩さまの智慧の御働きとしか云いようがないことを表明されているご和讃であります。
 事実、巻末に
   
   以上大勢至菩薩
   源空聖人(法然)御本地(ごほんじ)なり。   (注釈版「浄土真宗聖典」p577)

 と記されています。

 「歎異抄」の中には親鸞聖人はご師匠法然上人を「よきひとのおおせをこうむりて」と「よきひと」と終生慕われ、尊崇して行かれたのです。

 親鸞聖人のご撰述にふれさせていただいていてしきりに感じますことは、はかり無く広くて深いと云うことです。そしてどこをふれさせていただいても聖人の体温といのちの鼓動が伝わって来ることです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする