万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

どうだん躑躅(つつじ)

2010年04月21日 | Weblog
どうだん躑躅の花もほとんど咲き終わりました。どうだん躑躅は落葉樹ですから新芽が非常に奇麗です。そして新芽と一緒に咲く鈴蘭のような愛おしい白い花も、また好ましい花です。晩秋のあの燃え立つ炎のような紅葉からはチョッと想像出来ません。
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チューリップ

2010年04月18日 | Weblog
 17日ご法座の御満座は快晴、暖かでしたが18日はまた肌寒い日となりました。

 岐阜の亀山建設さんから本堂のメンテナンスに二人の大工さんが来られて不具合のヶ所をチェックし、手入れをして下さっています。今日19日も施工されるとのことです。

 境内の片隅にもう何年も前に植えられたチュリップの球根が毎年花を咲かせてくれます。少しづつ花数が増えているようです。植えっぱなしなのですが、時折「瀬戸の恵」(肥やし)をやるせいなのか勢いがよろしいようです。

 さいたさいたチューリップの花が
 ならんだならんだ あかしろきいろ
 どの花みてもきれいだな
 
 ゆれるゆれるチューリップのはなが
 風にゆれて にこにこわらう
 どの花見てもかわいいな

 風にゆれる チューリップの花に
 とぶよとぶよ ちょうちょがとぶよ
  ちょうちょと花とあそんでる

 この童謡の1番は誰でもが口すざむことができるほどの歌でしょう。でも2番3番は知らない人が多いかと思います。
 3番まで歌いますとこれはこれはお浄土の世界、『阿弥陀経』のこころを童謡詩にされたものなのでしょうねェ、・・・・多分そうなのでしょう。

 すべてのいのちが、風も木も草も自然(じねん)のまま和して輝き、微妙なるメロデイが奏でられているのです。
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総永代経法座

2010年04月17日 | Weblog
昨日の日中席より本日の日中席まで永代経法座を営みました。昨日は雨模様で異常な寒さの日でしたが本日は朝から快晴、7時前から宗方地区のお斎(おとき)のお手伝いの方々が来られてお料理が作られました。大変お世話様になりました。お陰で美味しくいただきました。

ご講師は今回で3回めとなる山陰温泉津から菅原昭生先生、いつもながら軽妙に分りやすくお話下さいました。実に懇切に「死なない方法」についてお話下さいまして皆さん納得されたお顔をされていました。

頑張れ!と声をかけるより、よく頑張られたと声をかけられる方が安らぎが与えられるとお話下さいましたが、そうですねェ、確かにそうです。頑張らなくてもよい世界が与えられています、恵まれています。

風船はパンと弾けると風船は無くなっても中の空気は外の無量無辺の空気と一つになってありますとのお話は有難く聞かせて頂きました。

皆さんようこそお参りくださいました。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、 
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石楠花色(しゃくなげいろ)

2010年04月17日 | Weblog
 庭の山際に植えている3種の屋久島石楠花が今満開。ご法座にお参りの方々をお迎えしてくれました。

 江間章子作詞、中田喜直作曲の名曲「夏の思い出」は水芭蕉が咲いている尾瀬を歌ったものですが、その中に「石楠花色に黄昏れる 遙かな尾瀬遠い空」とあります。
 ここでの「石楠花色」はこの写真のように今咲いているシャクナゲの色のことなのだろうと思いますが如何なものでしょうか、

 天然自然からの色形はただただほれぼれと眺めさせていただくのみです。
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藤の花

2010年04月15日 | Weblog
 4/14、大阪の堺赤坂台にお住いのSさん宅へ参上いたしました。お子さんやお孫さんが集まって歓談の時に恵まれました。

 Sさん宅の玄関の軒を藤蔓が一本這っていて見事な紫の花房が垂れ咲いていました。ご主人のお手入れの賜物なのでしょう。
それにしても大阪の堺地域は暖かい土地なのですね、大三島より相当暖かい所なのだと感じました。

 室町時代の日記などに堺の町の事を「南方」と呼んでいるのにしばしば出合いましたが、これは京都より南の方に在る所と云う意味と暖かい所と云う意味を持っているのだろうと思いました。

 わりかし早い時間に帰山できました。堺方面へのアクセスにも大分慣れて来たと云うことでしょうか、

 ◎明日4/16と17、永代経法座を営みます。ご多用のことでしょうがご参詣くださいませ、
 講師の先生は島根県温泉津町西楽寺ご住職菅原昭生(あきお)先生です。妙好人浅原才市さんゆかりの土地からお越しになられます。どうぞお参りください。
 
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叔母の来山

2010年04月12日 | Weblog
4/12(月)、1ヶ月前に広島県廿日市市に住んでいる住職の叔母博子から電話があり4月12日にお参りに帰りたい、そして中島千波さんの襖絵を見せてもらう旨のお話で、当日は息子哲司さん家族と一緒に参りますとのことでした。丁度その日は他に予定がなく楽しみに待ちました。私の父方、母方両方とも存命している伯父叔母は博子叔母ただ一人です。

 正午頃車が到着、昨秋脊椎の圧迫骨折で入院されたと云うことですが駐車場から自分の足でシッカリと歩いて来られました。

 実は今日が88才米寿の誕生日であるとのこと、私は驚きました。大正11年の春頃の誕生とは知っておりましたが今日が誕生日であったとは・・・・、長男の哲司さんは母の誕生祝いに実家の寺へお参りに連れて来られたことに私自身感動いたしました。

 叔母が生まれた数日後が現在も安置しております当山の巨大な須弥壇宮殿(横幅10尺、奥行き9.5尺、高さ1丈6尺)が新調されての入仏法要が営まれた時でした。大変多忙極まりない中に誕生されたようです。しかしもっと大変なことが起こったのです。その年の10月22日に当時の住職慈朗師(博子叔母の父)は38才で急逝したのでした。ですから博子叔母には父の想い出が一つもありません。生家の寺に帰って本堂にお参りする時、この須弥壇と宮殿を父と思ってお参りしてきたと何時も話してくれますし、叔母の年齢と須弥壇宮殿は同年なのです。

 今日は久振りに大火鉢に炭を入れ鉄瓶を懸けてお茶の用意をしておきました。博子叔母の父、慈朗師所持のお茶碗でお茶を点てて歓談しました。このお茶碗で頂くのは初めてだと云ってくれました。今日で88才に満ちた博子叔母よ、安かれかし、

 写真は襖絵の前に座る博子叔母、背が高かったのに脊髄の損傷のためか小さくなった感じです。

 お釈迦さまが親族の蔭は涼しいかな!と申されていますが、今日はそのような思いに浸りました。よき日かな、
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なごり惜しく思へども

2010年04月11日 | Weblog
昨秋11月より五ヶ月以上にわたって次々と咲いてくれた万福寺椿「妙好人」の最後の一輪が落花していました。土の上に落ちても醜態は無く凛としている様には感じ入ります。

 親鸞聖人が『歎異抄』に申されます。

 なごり惜しく思へども 娑婆の縁つきて 力無くして終わる時 かの土へは参るべきなり

 まだ他の椿は次々に咲いています。キャプテン・ロウ(唐椿)も2輪咲いています。
しかし白薮椿「妙好人」最後の一輪に今季の椿の終わりを感じました。
 今秋の新たな椿との出遇いを楽しみに待つことにいたしましょう。
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五木寛之さんの「親鸞」

2010年04月11日 | Weblog
昨年、地方紙27紙に連載されました小説「親鸞」、拙寺の講読は地方紙でないので読めませんでした。
 単行本となりましたので取り寄せていましたが、先日ヤッと読むことができました。一気に読みました。作家の感性と頭脳で咀嚼され構成された作品は読み応えがありました。
 五木さんの「歎異鈔」の中に「歎異鈔に咬まれた私」と云うような表現がありましたが「他力の中の私」をこのような「咬まれた」と云うようなすごい言葉を使われる五木さんの「親鸞」上下卷の読後の余韻を今味わっています。
 親鸞聖人のご生涯については不明な点や史料の無いヶ所が何ヶ所もあって史学上では様々に論義されて来ているのですが、五木さんはそのヶ所を堂々と私見でもって書き抜いておられることにはさすがだなァと感じました。
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台(うてな)ダムの桜

2010年04月11日 | Weblog
4/10朝、台ダム湖畔へ坊守と観桜に行きました。来年はお弁当を作って皆で来ようなどと云いながら湖畔をめぐりました。
今年はいつまでも寒気が去らないので桜が留まっているようです。ダムの桜も随分と大きくなったものです。5種類ぐらいの桜が植えられているように見えました。
雨が多いのでダムも満水に近いようです。

  水光るダム湖を巡る花吹雪  明慧

写真の遠景は三島三山の一つ「安神山」(あんじんさん)。下にかすかに見え隠れしているのはダムの湖水です。桜と水は相性がいいと思います。 
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花梨の花

2010年04月09日 | Weblog
花梨の花が咲き始めました。薄緑色の初な若葉に薄桃色の花が可愛く咲いていてフレッシュな感じです。この花に秋にはあの西洋梨のような黄金色の実がなるのです。

龍谷大学、大宮キャンパスの白亜館の前に花梨の木が3本植わっていました。晩秋の頃、リンゴのような芳香が漂っていました。私はてっきりリンゴの木だと思っていましたがその木は花梨で花梨の実の芳香だと友人が教えてくれました。50年近く前のことです。

その頃、ダークダックス(4人構成の男性合唱グループ)が盛んにロシヤ民謡を歌っていました。「ともしび」、「カチューシャ」、「グミの木」、「ステンカラージン」など、そうした中に「カリンカ」と云う歌もありました。

    カリンカ カリンカ カリンカヤマ
    庭には苺 私のマリンカ エイ
    朝早くとびおきて
    顔をきれいに洗う
    アー アイリュリリュリ アー イリュリ リュリ

と云うような歌詞だったと思います。
私は「カリンカ」と云うのは花梨の花と云う意味だろう、「花梨花」(カリンカ)だと勝手に思い込んでいました。

「カリンカ」と呼ばれるのは全く別種の低木で「すいかずら科」の「ガマズミ」の種類で5月頃花を咲かせ秋には赤い実を沢山に付けるということを知りました。

確かめずに間違って思い込み、覚え込っでいるものが随分あるのだろうと思いますが遺憾ともし難いことです。生涯間違ったままで終わる事項も多いことでしょうね、

リンゴのような芳香を強く放つ花梨の実は生食では渋くてチョッと無理のようですが、アルコールに漬け込むと喉に薬効があります。砂糖漬けにしてケーキなどにも使われるようです。   
    
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