万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

花蘇芳(はなすおう)

2010年04月21日 | Weblog
 花蘇芳(はなすおう)が今年も枝一杯に花を付けています。この花は枝や幹にもぶれ着くように桃色の花を咲かせます。こんなに花を付けるのにサヤエンドウのような実は数個しか見あたりません。小さなサヤエンドウのような実が示すようにこの花蘇芳は「まめ科」の植物なのだと知りました。「ジャックと豆の木」ではありませんが「花蘇芳」は正しく「豆の木」なのです。

 「花蘇芳」は「蘇芳色の花が咲く」と云うネーミングだということです。その「蘇芳」なる植物は矢張りまめ科でインドやマレーが原産でその枝が重要な染色材として昔から使われて来たとのことです。
 蘇芳だけで染めると褐黄色に、蘇芳に灰汁を加えると紫赤色に、鉄分を加えると紫色に発色すると云うのです。こ南方原産の「蘇芳」は布や糸の染色において重要な素材であることを知りました。

 この「花蘇芳」(はなすおう)と呼ばれるこの花の色は灰汁を加えて染め上げた「紫赤色の様な」と云う意味であることが分りました。

 「花蘇芳」と染色に使用する「蘇芳」はまめ科の植物でも違うものであったのです。私どもが法会(ほうえ)の折に着す法衣の色に蘇芳色がよく使われていますが、これで一つの疑問が解けた感じです。それにしても草木を使った染色も頗る化学的であることには驚きです。
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どうだん躑躅(つつじ)

2010年04月21日 | Weblog
どうだん躑躅の花もほとんど咲き終わりました。どうだん躑躅は落葉樹ですから新芽が非常に奇麗です。そして新芽と一緒に咲く鈴蘭のような愛おしい白い花も、また好ましい花です。晩秋のあの燃え立つ炎のような紅葉からはチョッと想像出来ません。
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