万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

法の舟にあわずば

2012年01月18日 | Weblog
 1/18(水)今日は朝からおだやかな日です。ご正忌法座の片付けを寺族で行いました。ホッとした思いの為なのかみんな黙々として片付けをしています。何かを思っているに違いないのですが何も語りません。

                    
 講師間の床には本願寺21世門主大谷光尊、明如上人の短冊をお掛けしたことです。

    釋教  法の舟にあわずば我も苦しみの
          うみにいつまでしずみはてまじ   光尊

 明如上人の書は明治時代きっての品格香る書と称されています。明治の動乱期を浄土真宗の巨大教団の方向を示され、そのことが仏教界全体の方向ともなったのでした。
 明如上人のご長男は大谷探検隊で著名な大谷光瑞門主や九条家に嫁せられた歌人として知られる九条武子夫人などがおられます。

                         
 床の花は簡単に小さな花器に水仙と白椿「妙好人」を一輪添えて竹製の「華籠」(けろう)を花台にして置きました。先日の本願寺での法要に使用した散華の華葩を華籠に1枚入れておきました。
  
 宗祖聖人ご往生から751年に入ったことですが、日本も世界も益々混迷の状況を呈しています。聖人が立脚された「念仏のみぞまことにておはします」が人生の柱なのだと云うことを再確認させてもらわなければならないことと存じます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 御正忌法座終わる | トップ | 意宇の里(椿) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事