数ヶ月前、末弟の徳正唯生(尊丸)から電話があり「一度、姉弟会を開いたらどうでしょうか、」と云う内容でありました。そう云えば、結婚式や法事で会うことはあっても、姉弟4人だけで話をしたことは、もう何十年もなかったことを思わされました。そうだ、今年は亡父の25年回の年でもあるから、京都のご本山へ一緒にお参りをしよう。と計画を立てました。
ご本山西本願寺にお参りして次に西大谷本廟で法要を営みました。そして栂尾(とがのお)高山寺を訪ねました。この寺には40年位前に両親がお参りしているからです。その折、父が数首の短歌を詠んでいます。
催邪輪(さいじゃりん)ついに読み竟(お)えその著者の住みしみ寺に今訪ね来ぬ
法然に強くあたりし論敵の人とも見えず我が心ひく
山気浸々一眸新緑映ゆる中古き聖に接するおもい
嵯峨野落柿舎 釈迦堂 大徳寺高桐院
5日夜は嵐山に宿を取り、深夜まで話し込んだことです。6日は嵯峨野を巡り、続いて茶道の寺、紫野大徳寺を散策いたしました。姉は今もお茶のお弟子が何人かいるようです。
徳正(末弟)より手紙が届き、俳句が数句添えてありました。
父母の納骨すまし初紅葉
論敵の遺徳偲びし紅木槿
語らひは深夜に及び冷酒かな
落柿舎や姉兄弟揃ひ萩の花
台風一過遺筆訪ねし二尊院