数日前から極寒の中を蕾を少しずつ蕾をを膨らませていた「妙好人」(白薮椿の一種)が今朝黄色い蘂を見せていました。
昨年もそうでしたが沢山付いている蕾の中で一輪だけ抜きん出てて早く咲くのです。その一輪の花は素晴らしく堂々としている
のです。今年の花を代表するサンプルのような感じがして毎日その蕾を観察するようになりました。
「妙好人」の名は私が命名したのですが、おみのりをよく聞き、こよなく喜ぶ人を「希有人、勝解の人、最勝人、妙好人、白蓮
華のような人」と仏典には讃えられています。この万福寺に植わっている白椿が余りにも清楚な咲きぐあいでありますので、静か
にお念仏を喜ぶ人をイメージして「妙好人」と呼ぶことにしたのです。境内に3本株分けされてあります。これから次々と咲いて
くれることでしょう。
この赤い一重の椿は頂きものですが名前が不明となりました。しかし蕾が実に好もしい姿と赤色をしています。
毎日毎日寒い寒いと云っていますが、椿は静かに静かに蕾を膨らませています。正しく春の訪れを知らせてくれる花です。そし
て寒さもいいものですよ、と教えてくれています。