前坊守13年回法要の仏華
昨日3/1、前坊守(私の母)の13年回法要を営ませて頂きました。祥月命日は1月15日なのですが、その頃は親戚の寺も
拙寺も多忙な時なので延修とさせていただいたことです。皆さまご多用の中を案内させて頂いた14軒22名ご参席下さいまし
た。隣寺の教善寺様がお勤めご法話を下さり有難いご法縁でした。
お花が大層好きでした母の法事ですから処々にお花を入れました。若坊守の往子さんが床の花を入れてくれました。
床の軸は前住職の「微妙音」(みみょうおん)を掛けさせて貰いました。前坊守は大正2年2月に誕生し、その7月には生母が
急逝しています。小学校3年生の大正11年秋に実父慈朗が38才で他界しました。父と結婚して2年目に恵まれた長男を昭和2
0年の8月に広島へ投下された原爆によって別れなければなりませんでした。母は元来明るくて楽しいことの好きな人間でした
が、別れと云うことに関しては異常なまでに顔が曇ることがありました。そんな母がある時ぽっつりとこのように云ったことがあ
りました。・・・・「お父さんが此処に来て下さったのは、このようにしっかりしない私にお法(みのり)を聞かせるためであっ
たのだと思っています」と、
そのことを思い出し、前住職の「微妙音」を掛けさせて貰ったのです。母が好きだった白玉椿(妙好人)も咲き始め仏華にも、花
入れにも添えることができました。
法要の記念写真、それぞれ13年の歳を重ねました。