氷雨に濡れた胡蝶侘助
万福寺には胡蝶侘助が2株植わっていますが、その1株の蕾が昨日開いていました。矢張りこの侘助が一番小さい花であること
は確かです。
豊臣秀吉が主君織田信長に献じた椿がこの「侘助」であると伝えられています。京都大徳寺総見院にその椿が今も伝わっていま
す。
本日のEテレ、「日曜美術館」で茶の湯の天下人三人が愛した宝(茶道具)が取り上げられていて興味深く見ました。その中で
豊臣秀吉の茶への趣向は意外と深い美意識からのものであったことが語られていました。もし秀吉がいなかったなら茶の湯は大衆
化していなかっただろうとも語られていて考えさせられました。
『花壇地錦抄』と云う昔の花の本に「侘助わびすけ 赤ひとへ、小りん也、つつに咲く、こまが成白ほしこらこ有。一名こてう
也」と見えます。この頃までは胡蝶侘助をのみ「わびすけ」と呼んでいたことが伺えます。