万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

10月の法語

2010年10月02日 | Weblog
 10月に入ってさすがに朝は秋の冷えを感じますが、日中ははまだまだ汗が出るような天

候で矢張り異常としか云いようがありません。

 法語カレンダーを10月にめくりました。

  「信心の人を 真の仏弟子といえり」

このご文は親鸞聖人のご消息(お手紙)の中に述べられているお言葉です。(註釈版『浄

土真宗聖典』p748)前後のご文を挙げておきます。

 しかれば、この信心の人を「わが親しき友なり」とよろこびまします。この信心の人を真の仏弟子といへり。この人を正念に住する人とす。この人は(阿弥陀仏)摂取して捨てたまはざれば、金剛心をえたる人と申すなり。

真の仏弟子とは真実なるものに、言い換えれば「如来さまの仰せ」に心が動かされて気が

付かしめられること、そのことを信心開発の時、またその人を「信心の人」と申されていま

す。

 その人をお釈迦さまは「我が善き親しき友なり」とも、「仏弟子」とも、「勝解の人」と

も申されています。

 お釈迦さまの最初にお弟子(仏弟子)となられた方はかって苦行林でお釈迦さまとともに

苦行をしていた5人の修行者に対し法(四諦八聖道)を説かれ終わった時に5人の中で僑陳

如(きょうちんにょ)が真最初に目覚めたことをお釈迦さまが申されています。そして他の

4人も次々と目覚め(さとり)、お釈迦さまは「さとれるものが6人となった」と申されて

います。(初転法輪経)

 真実なる法に目覚める者はすべて同じ道を歩む者であり、よき友であると云うことなので

す。
コメント
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