マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

子どもたちに 「楽しさ(fun)」や「快楽(pleasure)」以外の 「喜び(joy)」を体験させてあげたいですね

2018年06月26日 | 子育て全般

こんにちは!

 

セネガル対日本のサッカー戦、

トラックから倉庫へ荷物をおろしている最中で、

詳しい様子は見られませんでしたが、

セネガルの監督が「日本の方がいい試合をしていた」とコメントしていたように、

充実したいい試合だったんですね。ポーランド戦、楽しみです。

 

 

我が家は、

この4年間の間に、3回引っ越ししているのですが、

「引っ越し業者さんに頼んだことがない」というと、

驚かれることが多いです。

 

家族で荷造りし、トラックを借り、

あちらこちらへと運ぶわけですが、

そのたびに、引っ越し業者さんのプロぶりを実感しますよ。

 

重いものって、運ぶ角度や姿勢によって、

身体を痛めたり、ケガをするんですよね。

足や手をどこかで挟んだり、けつまづいたり滑ったりとして落としたり、

とがったものを運んだりもしますから。

とにかく、皆、無事に終えられたこと、ありがたいです。

 

そして、これまでの、

アラスカから東海岸へ、東海岸の州内、米国から日本への引っ越し、

そのたびに、様々な友人知人に手伝ってもらいました。

そのありがたみも、身にしみます。

今回は、長男の彼女ちゃん。

 

助かりました。

 

 

さて、今日は、簡単にですが、

とても大切に思うことをお伝えさせてください。

 

昨日、大きなものを運び終わり、

こまごまとしたものの散らかる家を片付け、

最終的な荷造りを引き続きすすめとした後、

ホテルへの車の中にて。

 

 

三女11歳大学っていうのは、

何年間通うものなの?

 

私:2年間と4年間のものがあって、

そのあと修士課程に進むなら2年ほど、

博士課程に進むなら5年ぐらいかな。

あと、弁護士だと4年の学部の後、3年。

医者になりたいなら、

4年の後に、4 年ぐらい、

そのあともトレーニングあって全部で7年ぐらい続けることになるのよ。

 

三女:え~、それって、私のこれまでの人生と同じぐらいの年数…。

そんなに長く学校へいくなんて、楽しくないよね。

 

次男8歳:でもさ、もし、

それが、したいことなら、楽しいんじゃないかな。

僕、サッカーをずーとしてられる学校やトレーニングっていうなら、

きっとそんなに楽しいことないもの。

 

私:「楽しさ」っていうのも、

いろんな種類があると思わない?

例えば、医者の場合。

確かに、学校やトレーニングの最中に、

毎日、「楽しい楽しい(fun)」とはいかないかもしれないけれど、

「このトレーニングは、痛い思いや苦しい思いをしている人を、

少しでも楽にしてあげられるため」と思うなら、

つらくて大変なこともあるだろうけれど、

その「喜び(joy)」は、とてつもなく大きいのじゃないかな。

そんな「ジョイ」を感じられることができるといいね。

 

考え込みながら、うんうんと頷く三女。

 

 

 

こうした「喜び(joy)」については、

子どもの様子をみていても、

子育て自体を通しても、

そう思いませんか?

 

子どもの生活も、子育て自体も、

いつも目を輝かせ、「楽しい楽しい(fun)!」と

言っていられるようなものではないですよね。

 

時に、悲しくて、つらくて、苦しくて、

そんなときも通りながら、

それでも、奥底から、ふつふつと沸き上がる「喜び(joy)」。

 

目の前で、

きゃっきゃと楽しそうにみえなくても、

たとえ、しかめっつらをしていたとしても、

その奥に、「喜び」があることって本当にたくさんあるなあ、

子育てを通してそう思います。

 

こうした「喜び」を見出していきたいです。

 

 

 

 

「喜びはボールのようなもの」、

という言葉があります。

 

例えば、サッカーの試合。

もし、サッカーボールがなかったら、

サッカーの試合時と同じぐらいの集中力や献身をもって、

広い競技場を90分以上も走り回るなんてこと、難しいですよね。

 

結局、「喜び」こそが、

人を動かす、大きな原動力になるのではないでしょうか。

 

子どもたちに、

「楽しさ(fun)」や「快楽(pleasure)」以外の

「喜び(joy)」を、体験させてあげたいですね。

 

 

 

 関連記事:

子供時代にたくさん体験させたい「差し出す喜び」

・褒めすぎはキケン!? 「不幸せな子」にしてしまうママのNG行動4つ

『It Mama』寄稿:褒めすぎはキケン!? 「不幸せな子」にしてしまうママのNG行動4つ&自分で幸せをつかめる力を培う

5年以上前の子育て日記(ちょっと「きれいすぎる部分」もありますが)

子育てノート、喜びを見出す

子育てノート、喜びを見出す その二

 

 

余談:

「喜びには五段階ある」というユダヤの世界観に触れたとき、

それまでもやもやとしていたものがさっと晴れた気分になったことがあります。

五番目:物質的な喜び。美味しいものを食べ気に入った洋服に身を包みバケーションに出かけ、快適な家、きれいな景色、心地よい音楽。これらも与えられた貴い喜び。大切にかみ締めたいです。
四番目:愛の喜び。愛し愛されという幸せ。愛するもののために自分を後回しにできる喜び。
三番目:善の喜び。善を思い実行できる喜び。
二番目:創造の喜び。芸術的表現活動から、家族、子育てまで、創り出す喜び。
一番目:人を超えた存在を確かに感じる喜び。

 

時に、

何に喜びを感じているのか、

整理してみたいですね。

 

 

では、家の掃除、荷造りに出かけます。

みなさん、喜び溢れる日々を! 


子どもを取り巻く大人が力を合わせ実現したいですね、失敗を包み込み糧にする遊び空間や学習環境

2018年06月23日 | 子育て全般

こんにちは!

 

大阪の地震、ひとまず、おさまってよかったです。

被害にあわれた方々が、少しでも早く快適な生活へと戻れますこと願っています。

 

日本チームのサッカー、コロンビアに勝ちましたね。

アジアチームが南米チームに勝つのは史上初めてのこと。快挙でした。

セネガル、ポーランドと続きます。楽しみです

 

 

今日は、

日本へ持っていくスーツケース大小と段ボール箱合わせて20個近く以外(これで全部)、

全て倉庫に運び、家の中を空っぽにする日です。

 

ということで、早朝から、筋肉仕事続きなんですが、

今朝届いた「あるメールマガジンの内容」にとっても共感し、

みなさんにもお伝えしたいので、

少しだけですが、書かせてください。

 

こちらの『多様な教育を推進するためのネットワーク』という団体の

メールマガジン『おるたネット』にある、

「失敗しないために生きるのではなく」という 古山明男氏によるものです。

 

少しだけ引用させていただきます。

“私たちの文化は、失敗を排除しようとします。そのため、学ぶことがすごく下
手になりました。子どもは、失敗しては工夫するうちに、物事の性質を掴むので
す。失敗を許容する土壌文化がないと、模範解答の真似をするだけになります。

 そもそも、まだ遊び盛りの子どもたちに、ハードルを設定しては「跳べた跳べ
ない」と評価している教育そのものに、子どもの成長に対する無理解があるのだ
と思います。子どもは自律的な活動意欲を持っています。それを抑えて、子ども
たちに知識やスキルを強制しているうちに、子どもたちは自分が何をしたいのか
がわからなくなってしまうのです。”

 

 

私自身、日本から移住し、

こちら米国の学校環境に身を置くようになり、

子どもを送る側としても、教える側としても、

とても楽だと感じることのひとつが、

この、「失敗に目くじらを立てない雰囲気」です。

 

特に、こちらの詩にあるように、

「彼にとって

触れることは強打

音は騒音

不運は悲劇

喜びはエクスタシー

友達は愛する人

愛する人は神

失敗は死」

by Pearl Buck

 

「失敗は死」と感じてしまうような「強烈な感情」を持つ敏感系の子にとって、

また、好奇心旺盛で、とにかく何でも試してみたくなるADHD傾向の子にとっても、

こうした環境に身を置けることって、とても、大きいと思うのです。

どんな人が「感情の強烈さ」を持つ?その特徴と対処法

 

小さな時ほど、

一つ一つの失敗を、皆で笑い合ったり、

失敗も探索の一環としていけるような

「遊び空間」に触れさせてあげたいです。

 

そして、年齢が低いほど、

学習環境も、こうした「遊びの延長」であるほど、

その後の伸びしろも、大きくなるのではないでしょうか。

 

こうした環境で育つ子は、

テストの点などは、低く出ることも多いのだと思います。

それは、年齢が下であるほど、そうですよね。

それでも、年齢を重ねるにつれての伸びは果てしない、

そう実感しています。

関連記事:

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子どもが前のめりで探究を始める場とは?&「不登校」というレッテルが必要ない教育システム

朝日デジタルの記事に思う、多様な学習スタイルを選べる教育システムでは「不登校」なんて存在しない

『It Mama』寄稿:米国では常識!? 文字を「きれいに正確に書く」ことよりも大切なこと&中身と型

「日本の教育は完璧主義のネガティブ面を引き出しやすい」というコメントに共感します、日本と米国の違い

 

 

 

先日、全米3位世界9位とランク付けされているシカゴ大学が、

「来年から、入学審査への統一テスト(SATとACT)の提出の義務づけをやめる」と発表しています。

「統一テストではかられるものは、とても限られているから」とのこと。

http://thehill.com/opinion/education/393590-u-chicago-dumps-sat-testing-requirement-risking-admissions-fairness?amp)より。)

 

「統一テストなくしてどう公平に審査するのか」などの危惧もあるわけですが、

世界へと人材を送り出す教育現場最前線でも、

「テストの点数」に表れるものの限界がはっきりと認識されている、

そうともい言えるのだと思います。

革新的なアイデアを出し続けるMITのメディアラボ所長である日本人、

伊藤穰一氏も大学の学位は持っていません。

 

世界は、画一的なものさしには表れないものを、

切に、求めている、必要としている。

そう、ひしひしと実感していますよ。

 

どうしたら、身近な教育現場で、

具体的な形を実現していけるのか、

考え、試し、できることをできる範囲で続けていきたいですね。

 

 

 

 

さて、以前紹介した、

長男と非営利団体&営利団体と活動してきた凸凹プログラマー君。

お先真っ暗と何度か寝込みましたよ。長男の高校卒業後の進路も決まりつつある中、18年間を振り返り思うこと

大学にことごとく落ちましたが、

なんと、年収700万のプログラミングの職をゲットし、働き始めました。

米国のトップ大学が、卒業生の平均収入を発表することがあるのですが、

それらの額も、高卒段階で、こえてますよね。

働きながら、州内の大学にパートタイムで通い、「他の文化の言語もいくつか勉強するんだ」とのこと。

将来が、とても楽しみです。

 

 

テント担いで山に入っていた長男と彼女ちゃん、

戻ってきて、三女と次男と屋内キャンプ、4人ですやすや。

日本では英語の本が手に入りにくいとのことで、

古本屋へ。

「箱に囲まれてるでしょうから、少しでも気分転換に」

と、彼女ちゃんのお母さんから。

 

さて、荷造り荷運びに戻ります。

ホテル暮らしの始まりですよ。

 

みなさん、温もり溢れる日々を!


『It Mama』寄稿:子どもの「~したくない!」と親の期待との葛藤時に試したい「3つの自問」

2018年06月19日 | 思慮あるしつけ(discipline)

こんにちは!

 

こちら米国東海岸、

夏休みが始まりました。

 

そして、日本への引っ越しまで、

2週間を切りました。

また、この家からホテルへ移る日まで、

あと1週間です。

 

長女と次女は、

一足早く、引っ越しの荷づくりを終え、

週末から、他州の親族の家へと発ちました。

 

二人が戻る今月終わりには

入れかわりで、長男が中米での一か月間のインターンへと発ち、

そこで、7人共に一つ屋根の下で暮らす日常は、

終わります。

 

あまりにも、

当たり前に感じていた、

7人一緒の毎日。

 

これから、

家族それぞれがのぞむ大変化を前に、

ウキウキと心は踊り、

と、同時に、

別れへの切なさが溢れ、

笑顔と涙がもつれあう日々です。

 

「強烈な感情」の渦巻く中、

とにかく、「今、すること」のひとつひとつに感覚を澄ませ、

一歩一歩、進んでいます。

 

 

みなさん、

子育てには、こうして、

いつか必ず、大きな節目が来るんですよね。

 

この家では最後になるかもしれない7人での食事中、

子供たちの顔を、一人一人眺めながら、

「この瞬間は、二度と、戻ってこないんだなあ」

そう、しみじみ感じ入りましたよ。

 

 

今、目の前で泣き叫ぶ姿も、

今、ふざけて笑い転げる姿も、

今の、この何気ない日々も、

二度と、戻ることはありません。

 

「限られたとき」と思うとき、

今この瞬間の貴さが、

迫ります

 

この、かけがえのない瞬間瞬間を、

できる範囲での最善をもって、

味わっていきたいですね。

 

 

 

 

さて、『It Mama』さんの記事では、

「寝たくない!」という幼児への対応についてまとめました。

 

ここでは、幼児の場合ですが、

こうして、

子供の「したい!したくない!」と親の期待がぶつかるときというのは、

自我の芽生える幼児時代からティーンまで、

何度も繰り返されることですよね。

 

親子といえども、

お互い、異なる思いと気持ちを持った人間同士ですから。

 

こうした葛藤時に、

常に、思い出したいのが次の3つの自問」です。

私自身、何度も何度も様々な場で試してきて、

その大切さを実感してますよ。

 

1.なぜ、この子はこうするのだろう?

2.私は、ここで何を伝えたいのだろう?

3.どうしたら、この子に伝わるのだろう?

 

 

例えば、幼児の「寝たくない!」については、

記事であげたように、次のように整理することできます。

 

1.なぜ、この子はこうするのだろう?

・生活リズムへの不適応

・暗闇や悪夢への怖さ

・自我の芽生えでとにかくイヤ!といいたい、

などなどが考えられますよね。

 

2.私は、ここで何を伝えたいのだろう?

私の場合は、「健やかな生活リズム」です。

 

 3.どうしたら、この子に伝わるのだろう?

記事では、1の理由別に、

それぞれの具体的対応案を紹介してあります。

興味ある方、ぜひどうぞ!

幼児の「寝たくない!」の理由は?親はどう対応する?

 

 

こちらにも、以前、まとめてあります。

『It Mama』寄稿:子どもに怒りをぶつける前に!思い出したい「3つの質問」&変化を起こせる可能性は日常に溢れている

親子の絆強まり共にステップアップ!感情をぶつける「反応」→より適切な「対応」を助ける「3つの質問」

 

 

 

以上は、幼児の具体例ですが、

では、他の事例ではどうでしょう?

 

例えば、

我が家の次男8歳の場合

最近、

「犬の散歩、行きたくな~い!」というんですよね。

 

1.なぜ、この子はこうするのだろう?

めんどうくさ~い。疲れた。他に楽しいことがいっぱいある。

 

2.私は、ここで何を伝えたいのだろう?

約束を守ること。助け合うこと(1人が背負うより分担)。

可愛くてしょうがない生き物と世話はセット

→喜びを享受するために責任を果たすこと

(子供たち、飼い犬が可愛くて可愛くてしょうがありません)

 

3.どうしたら、この子に伝わるのだろう?

・「行きなさい!」ではなく、例えば、

私:今日のあなたの散歩分担の1日2回はいつにする?

次男:サッカーに出かける前と夕飯の前かなあ。

私:そうよね、疲れちゃう前にいっておくといいよね。

などと、朝、話し合っておく。

 

・他の楽しいことに夢中になっているときは、

「約束した時間よ!」よりも、

「今、散歩行く?それとも、それが一段落してからにする?」と声をかける。

 

・「ちょっと~、行ってきてよ~」

と遠くから言葉を放つだけでなく、

こちらの取り組みを一旦小休止して、

近くに行って、目を見て一言一言思いを込めて話す。

 

などなどが、その子の心にも届きますね。

 

 

 

では、

教室での「ワークしたくない!」には?

 1. なぜ、この子はこうするのだろう?

心身が不安定、疲れているなどもありますが、

多くの場合、

「レベルやスピードや学習スタイルがその子に合っていない」が理由だと思います。

難しすぎる、簡単すぎる、興味関心の付け所も深め方も異なるなどなど。

 

 

2. 私は、ここで何を伝えたいのだろう?

学び、自ら試し、作り、それらをシェアすることの喜び。

これにつきるのではないでしょうか。

 

 

3. どうしたら、この子に伝わるのだろう?

カリキュラムや授業スタイルを工夫する。

画一的なすすめかたより、

プロジェクトや選択肢(早く終わったら本を読んでもいい等)を取り入れたり、

アシスタントやカウンセラーの助けをかり個別指導などなど、

可能な範囲で。

 

 

また、

同じような「~したくない!」が何度も何度も繰り返されるなど、

問題行動となっている場合は、

以下のようなことも、考慮したいです。

この子が目指してることって何なの?子供心理を読み解く方法紹介2&敏感な子と「困った行動」 

この子が目指してることって何なの?「困った行動」の背景にある子供心理を読み解く方法紹介1

『It Mama』寄稿:イヤイヤっ子との言い争いは大変…「パワーバトル」をかわす方法5つ&子育ては「服従させる」より「関係を築く」

 

 

 

 

 

 

これから、次男をサッカーにおろし、

1年間友人に預ける飼い犬に必要なもの、

東京のご近所さんへのお土産などをそろえ、

あとはとにかく、荷造りと掃除と、←亀の歩み

引き続き日本の業者さんとのやりとりです。

国をこえての引っ越し間近のごたごた吐露日記&目が回る忙しさにこそ大切にしたいひととき

 (・海外住所のクレジットカードが使えない。

・特に光回線や携帯電話simカードの購入は、

海外の登録電話番号では必須の電話確認ができない。

・相談窓口がフリーダイヤルのみで

海外から電話がかけられないメール受付や問い合わせフォームもなし。

などの理由で難航中)

 

こうして走り回る中、台所の荷造りしながら、

ずーと前に買ってあったパンプキンパイの元と生地を使わないと作ったものの、

オーブン入れる直前に、「あ、卵入れ忘れた!」と気づき。

そのまま卵を落とし、この状態から混ぜましたよ。

 ←今の我が家のごたごた状態を象徴

まあ、何とかなるもんですよね。

 

 

 

 

昨日は、自宅前で車から降りると、

近所のベトナム人家族のKちゃんとCちゃんと次男が、

「みてみて~!これなんていうクモだろう?」と駆け寄ってきました。

 

そこで、玄関前でリサーチ。

 

カニクモかなあ、緑の体は似てるけど、

前足こんなに長くないよねえ~。

え、毒があるのかな、あ、緑で小ちゃいのは、

どうも毒はなさそうだよねえ。

あ、これからな?あ、違うこれだあ!

何食べるんだろ?どこに住んでるの?

 

皆が遊びにいっても、

スクリーンにくぎ付けのkちゃん。

「リサーチってホントつまんないと思ってたけど、

なんか、すっごく楽しいものなんだね~」と。

 

自分で興味をもったことを、

興味を分かち合う仲間と深めていけたら、

それはやっぱり、楽しいですよね。

 

大移動までカウントダウンです。

それではみなさん、温もり溢れる日を!


『It Mama』寄稿:成長を妨げる!? ネガティブな子育てスタイルとママのNG行動3つ&内に「律」を築く

2018年06月12日 | 思慮あるしつけ(discipline)

こんにちは!

 

前記事から続けて投稿です。

国をこえての引っ越し間近のごたごた吐露日記&目が回る忙しさにこそ大切にしたいひととき

 

一昨日夜には、

「シニアウィーク」から長男が帰宅しました。

 

「シニアウィーク」とは、

高校を卒業したばかりの元高校生が、

旅先で、卒業を祝うというこちらアメリカの行事です。

 

この州では、

自宅から3時間ほどいったところにある海辺のリゾート町が恒例地となっていて、

「6月〇週目はどこどこの学区の卒業生が集まる」と決まっています。

 

今年は偶然、

2年前に1年間暮らした学区と同じ週だったらしく、

懐かしい友人たちとも再会できたようです。

 

 

出発当日、

足が不自由な友人君が、

手動のみで動く車で迎えにきてくれました。

 

男の子7人で借りた住居。

自分たちで買いだした一週間分の食物を、

友人君の車へと積み込みます。

 

「いってらっしゃ~い」と送り出したものの、

帰宅した長男の話を聞くと、

まあ、予想はしていましたが、

アルコールにドラッグ(大麻)に、

男の子も女の子も入り乱れ、

羽目外し過ぎの子で溢れていたようです。

 

そして、

町全体に警察官がかなりの人数動員され、

道で少しでも「よろっ」としようものなら、

すぐに尋問、ドラッグテストに連れていかれていたようです。

 

賃貸していた宿から立ち退きさせられた子、

逮捕され刑務所に収監され親が迎えにきた子、

急性アルコール中毒で救急病院に運ばれる子も

何人もいたと。

 

「とにかく、ワイルドだった…。

シニアウィークってさ、

大学のブートキャンプって呼ばれてるんだよね」

としみじみ長男。

 

「大学って、もう誰も止める人いないからね。

唯一頼りになるのは、『内の律』のみだよね」と私。

 

 

 

米国も今では、

ドラッグ(大麻)は、いくつかの州では合法ですし、

そうした州では、

ガソリンスタンドなどでも、簡単に手に入ります。

 

我が家の子供たちが通ったのも、

より守られた私立高校ではなく、大規模な公立高校でしたし、

ドラッグは、高校生の日常に行き渡っているという状況を、

アラスカ(大麻合法)でも、こちら東海岸で暮らした2つの異なる地でも、

身近に体験してきました。

身近に起こったドラッグ事件、米国の現状&高校生と話し合える関係を築いておくということ

 

オーバードーズで亡くなった子、

ドラッグ中毒のリハビリ施設に入る同級生もいました。

 

最初から、体験せずとも、

はっきりと線を引ける子もいます。

 

でも、これほど日常に身近にみられることですから、

好奇心も手伝い、体験を通し、失敗し、学び、

「あ、これは自分には必要ないな」と卒業できる子もいるものです。

我が家は、後者のタイプですね。

 

上の記事にも、

次のように書いてます。

 

”子供によって、「まず心配ない」という子ももちろんいます。

それでも、我が家のように、何というか、

友人関係に幅があり、ふざけるのが好きで、

時に「好奇心」や「チャレンジ心」が「ルール」を上まってしまうこともあるような子の場合、

よーく話をして、早いうちに少しずつ実際に痛い目に合っておいた方がいいんだろうなと思っています。”

 

 

 

これから、

家庭から離れた大海原に飛び出していく高校卒業生たち。

親身になって環境を整え、止める人もいない中、

あらゆる誘惑や厳しい状況にさらされることになります。

 

 

そうした中、

「内の律」が大切ですよね。

「これは、自分に必要ないな」

そう自ら選択できる「律」。

 

そして、

親元を離れるまでの子育てでの「しつけ=教え・学ぶ」とは、

こうした「内の律」を築く過程にほかならない、

私自身は、そう思っています。

 

(日本語の「しつけ」という言葉は、

確かに、これまでの脈々とまつわる意味が付随し、

なかなかイメージを新しくするのは難しいかもしれませんね。

ここでは、「しつけ」という言葉を、

英語の「ディップリン」の語源、

ラテン語での「教え・学ぶ」という意味で用いています)

 

それには、

「見つからなければいい」「怒られなければいい」でもなく、

また、思考停止で服従するのでもなく、

主体的に選択する姿勢を培っていくこと。

 

力で抑えられたものは、

いずれ、噴き出しますから。

 

子供たちに、

「内の律」を築く関わり方を、

心がけていきたいですね。

 

「しつけ」が目指すものとは?英訳は「discipline」だけれどニュアンスは随分違う

子育て生活で感情マックスになったときほど「しつけ(discipline)」の原点「教える・学ぶ」に立ち返る

ハイリーセンシティブチャイルドと「しつけ」、早い時期から内に「律」を育むHSC

万引きした6歳女の子の事例、「良心」からの「心理的感情的メッセージ」に気づくよう導くことで「内在化した律=モラル」が育つ

 

 

 

 

 

さて、ここから、

『ItMama』さんへ寄稿した記事について、

つづらせてください!

 

世界中の50年間の研究で分かっている

より健やかな子が育つされる「子育てスタイル」についてです。

 

上にあげた、

子どもたちの「内に律」を築く関わり方とは、

ここであげる、

「民主的子育てスタイル」といってもいいですよね。

 

とはいえ、

常に完璧に「民主的スタイル」であれるなんてこと、

ないですよね。

 

私も含め、多くの方が、

ああ、ちょっとコントロールし過ぎかな、

ゆるゆるし過ぎかな、

最近、忙しすぎてほったらかしになってたな、

そう子どもの様子をみ、自らを省み、

揺れながら、揺れながら、

少しでも、「民主的スタイル」に近くなるように調整していくものではないでしょうか。

 

その指標として、

これら4つのスタイルというのは、

とっても有効だと思いますよ。

 

It Mamaさんの記事では、

こうした4つの子育てスタイルについて要点を

簡潔に説明してあります。

興味ある方、是非どうぞ!

・成長を妨げる!? ネガティブな子育てスタイルとママのNG行動3つ

 

 

 

また、こちらの『オールアバウト』さんの記事では、

各スタイルについて、もう少し詳しく説明してあります。

・50年の研究で検証!4つのうち最も健全な子育て法とは

 

以下、その記事からの引用です。

自分が「どんなスタイルに傾き気味」かに気づく「指標」として、

用いていきたいですね。

 

引用始まり

――――

1. 消極的子育てスタイル
a. 駄々をこねたり泣き出すと、言い分どおりにする。
b. 好ましくないことをしても、機嫌を損ねるような口出しをしたくない。
c. 少しでも嫌がるならば、すぐに止めさせる。
d. いつも笑顔でいて欲しい。

2. 独裁的子育てスタイル
a. 子供に対し怒りを爆発させ、怒鳴る。
b. どうして?と聞かれると、「どうしてもこうしてもない!親の言うことを聞きなさい!」などと答える。
c. 親の期待に答えられないと、あからさまに批判する。
d. 親の望まない行為に対し、愛情表現を引っ込めるという形で罰を与える。
e. 好ましくない行為に対し、体罰を与える。

3. 民主的子育てスタイル
a. 子供が自身の気持ちや考えを表現することを励ます。
b. 親の意見とは違っても、話し合う機会を与える。
c. 動揺していたら、気持ちに寄り添ってやる。
d. リミットやルールの背景を説明し、子供自らが守るよう導く。
e. 何かをして欲しい時は、その子自身の意向や気持ちを考慮する。
f. 親が子供に期待することの理由を説明する。
g. 一緒に楽しむ時を持つ。

4. 無関心な子育てスタイル
e. 子供がいてもいなくても生活は何も変わらないと思う。
f. 子供は自分のことは全て自分でするものと思う。
g. 自分のことで頭がいっぱいで、子供について思う余裕がない。

―――――

引用終わり。

 

 

みなさん、

日々、揺れる自分に気づきつつ、

できる範囲で、「民主的な子育てスタイル」へと、

調整していきたいですね。

 

 

 

 

 

 

「シニアウィーク」では、

海の町から30分ほど離れたより静かな町に、

お友達と宿を借りていた彼女ちゃんと、

毎日、行動を共にしていた長男。

おそろいのヒッピー服。

 

彼女ちゃんの運転で帰宅しましたよ。

 

 

さて、

イットママさんのもう一つの新しい寄稿記事についても、

のちほど、紹介しますね。

 

それではみなさん、温もり溢れる日を!


国をこえての引っ越し間近のごたごた吐露日記&目が回る忙しさにこそ大切にしたいひととき

2018年06月11日 | 子育て全般

こんにちは!

 

勤務先学校での年度末の仕事納めも終わり、

仕事原稿を抱えながら、引っ越間近で走り回ってます。

 

今年度最終日での保護者さん持ち寄りポトラック。

ああ、堪能でした。

 

昨日は子供たちの日本のパスポートを、

やっと受け取りました。

 

先日、ワシントンDCの日本大使館の窓口に提出したんですが、

ヘボン式&非ヘボン式の表記訂正が必要となり(Lは全てR表記なんですね)、

指示をいただいた通り新しく訂正した申請書を郵送したら、

なんと途中で行方不明。

トラッキングナンバーで追跡しても「存在しません」の表示。

ということで、1からやり直しで、ようやく完了しました。

 

国をまたいだ必要書類については、

私のグリーンカードといい、なんだかハプニング続きですよ。

多難な永住権カード再発行の道、大学受験を終えた高校生に送りたい言葉&学業成績や試験の点数以外を評価するシステムで救われる子達

 

 

この記事では、

国をまたいでの引っ越し間近の吐露日記、

そしてこんな時だからこそ大切に思うことを、

つづらせてください。

 

連日、日本の様々な業者さんとやりとり中

とにかく、それぞれの分野に目が回るほどたくさんの業者さんがいらして、

一つ一つ調べ問い合わせやりとりしと、ものすごい時間がかかってます。

 

それぞれの業者さんが、

対抗業者さんから少しでもぬきんでるよう切磋琢磨されていて、

日本の市場の活気が伝わってきますよ。

 

中には、問い合わせメールを送って何十分後には、

返答のメールを下さる業者さんもあり、

日本のサービスって、やはり充実してまね。

 

 

以下、やりとり中の業者さんです。 

・知人宅へ家具少々と台所用品等を引き取りにいって一時保管してくれる業者さん

現在、日本に在住しているアメリカ人の知人が、

ちょうどすれ違いで米国へ帰る際、

「小さなタンスや本棚やふとんや折り畳み椅子や台所用品などがあるのでいらない?」と言ってくださり。

 

知人も処分に困っていて、

「米国だと気軽に寄付できるのだけれど、粗大ごみに出すのは忍びない」と。

 

知人宅へ引き取りにいって、

1週間ほど保管して、届けてくださるという業者さんを探し、

いくつかの引っ越し業者さんに問い合わせ、

業者さんと日本語が片言の知人との間に入ってやりとり中です。

 


・成田空港から自宅までの大移動を助けて下さる業者さん

成田空港についてから自宅まで、さてどうするのか。

スーツケース大小8つぐらい、段ボール大10箱ぐらいありますからね。

ミニバスなどを貸切るということかと、業者さんいくつかに当たり中。

 

 

・携帯電話とネット回線の業者さん

携帯電話4台とネット回線について調べつつ、

とにかく聞きなれない名前が溢れ、

もうどこがいいのかさっぱりわからず、

東京在住の友人Tamakiさんにお願いして教えてもらい、

ようやくいくつか絞り込んで当たり中です。

 

私が日本に暮らしていた当時なんて、

NTTぐらいでしたから…。←20年近く前。

 

 

・冷蔵庫、洗濯機、エアコンの1年間リース業者さん

こちら米国だと、

冷蔵庫や洗濯機は賃貸物件についていることも多く、

エアコンもセントラルヒーティングで購入する必要ないですから、

「そうか、ついてないんだ」と驚きつつ、当たり中です。

 

 

・最低限の家具購入お届け業者さん

こちらから家具等全く持っていきませんから、

ダイニングテーブルとイス、マットレス、コンピュータデスクに椅子等、

最低限の家具のみ到着翌日に届けていただけないかを問い合わせ中。

   

                

・1年長期レンタルカー業者さん

1年間のレンタルカー、

びっくりするぐらいお得な値段で貸し出されている業者さんがいくつかあるんですね。

 

 

・車の保険業者さん

1年レンタカーの保険について問い合わせ中。

 

 

なんだか、かなり時間をかけて、

あちらこちらとやりとりしているにしては、

まだどこも最終的な契約を結んでないという、

我ながらすばらしい効率です。

 

でも、とにかく、

困っている知人が絡んでいることと、

空港から自宅までたどりつくことは、

最優先にしないとですね。←書きながら整理してます。

 

 

そして、しみじみ思っていることですが、

普段、こちらで夫と手分けしているこうした作業も、

夫が日本語できませんから、

これからの1年間は、「そうか、私にすべてかかってくるんだなあ」と背筋伸ばし中ですよ。

 

そこへ、最初の2か月ほど、

今回お世話になる日米政府間を結ぶ財団の決まりで、

夫は、日本語と日本文化を学ぶために、

ある地区の農家にホームステイなんです。

素敵な老夫婦さんのお宅でお世話になります。

 

日本到着初日から、

4人の子と頑張ります。

 

アップアップとおぼれそうになりますが、

もうとにかく、

ひとつひとつ達成していくしかないですね。

浦島太郎といえども、幸い、言葉の通じる日本ですし、

チャレンジを楽しみますね。

 

 

こうしたことと同時に、

家の中の最終的な荷造りもぽつぽつ進めつつ、

連日子どもたちのアクティビティーです。

 

コミュニティープールにて。

せーの!

ざば~ん。

ホント楽しそう。

この日は、三女のクラスメート10人近く見てましたよ。

プールサイドでせっせと仕事原稿です。

 

 

天気がいいと、

スマートフォンのグループチャットでやりとりして(三女は私の携帯を用いてます)、

「プール行こー」となるんですよね。

誰が誰を迎えにいって、

誰のママかパパがプールで子供たちをみてと皆で決めて、

それぞれの親に交渉してきます。

 

分刻みでテキストや画像交換しながら、

天気の動向などやり取りしあう子どもたち。

つくづく、

一昔前とは、子どもたちのコミュニケーションの手段が、全く違いますよね。

 

 

 

忙しい時だからこそ確保したいひととき

「こうして7人で走り回るのも、もう少しなんだなあ」と、

しんみりしている時間もないほど、あらゆることが起こり続けますが、

バタバタする合間に、ほっと家族で食卓を囲んで、

スナックだったり食事だったりとわいわいとする時間が、

とってもリフレッシュな「日々の節目」になってます。

 

いつもとは全然いきませんが、

10分のティータイムでも、30分の食事でも、

忙しく目が回る時こそ、

できるだけ、一緒に食卓を囲む時間を作っていきたいですね。

 

こちらに、家族で食卓を囲むことについての研究を、

以前、まとめました。

 

興味ある方、是非どうぞ!

・賢い子供を育てる!家族揃って食事をするといい理由と工夫

・「家族揃って食べる」ということ、そのメリットと工夫について

 

今週末から、小中高も夏休みに入りますよ。

木曜日は、三女5年生の小学校卒業式です(ここらあたりは6年生から中学校)。

週末からは、長女と次女が他州の親族の家へ10日間です。

2人の帰宅と入れかわりで、長男が中米のインターンへと旅立ちます。

 

続けて、子供の「内に律」を培う関わり方についての記事を更新します!

『It Mama』寄稿:成長を妨げる!? ネガティブな子育てスタイルとママのNG行動3つ&内に「律」を築く

みなさん、温もり溢れる日々を!


子どもが前のめりで探究を始める場とは?&「不登校」というレッテルが必要ない教育システム

2018年06月04日 | 子育て全般

こんにちは!

 

先週は高校の卒業式でした。

 

講堂にて、卒業式の待ち時間、

家族から長男に渡すカードに

メッセージをつづりました。

 

「母親として、

あなたと18年間暮らすことができて、

幸せでした。ありがとう」

そう書きながら、涙が溢れました。

 

卒業証書が全員に行き渡り、

大歓声の中、

400人近くの生徒が、

一斉に帽子を投げる様子、

感動しましたよ。

 

おめでとー!

みんな、高校という枠組みから飛び出して、

これからも、いろんな大変な体験をするだろうけれど、

そして時には、起き上がれなくなることもあるかもしれないけれど、

その一つ一つの体験が、必ず、糧になっていくからー。

 

心の中で、そう叫んでました。

 

 

翌日は、

長男の彼女ちゃんの家で、

卒業パーティー。

彼女ちゃんの親族友人あわせ30人ほどが集まりました。

我が家からは、姑含め7人の参加(次女は学校行事で不参加)。

 

子育て真っ只中の親たち、

子どもの問題について、あれこれ話が尽きません。

 

そこへ、彼女ちゃんのグランマが一言。

「Keep faith(信じ続けることよ)」

もう一人のグランマも。

「Never give up on  them(その子のことを、決してあきらめないのよ)」

 

それは、

18年間という期間のみではなく、

「20代になろうと、30代になろうと」と。

 

「30代や40代になって、

それまでの苦労が、

ああ、実ってきたなあと感じる時もくるから」と。

 

確かに、そんな長い目で、

子どもを見守っていけたら

より大らかに構えられるのかもしれませんね。

 

年を経るにつれ、

幸せ感が増すような人生を送られたら、

いいですね。

 

すべては、そうして花開いていくための、過程。

そう、心にとめていきたいです。

 

 

 

さて、今日は、

1年間勤務させていただいた学校での体験を通し

改めて、思うことをつづらせてください。

 

「アクティブ・ラーニング」を実践し、

プロジェクトやハンズオンの体験を通し、

日本語や日本文化を学ぶ学校です。

 


子どものエンゲージレベルが高いほど知識や知恵はその子自身のものとなる

一昨日は、

最後の授業ということで、

私の担当した小学校高学年のクラスは、

謎々大会をしましたよ。

 

まずは、いくつかサンプルを読み、

皆で、考えてみます。

 

例えば、

・花の蜜が大好きでひらひら飛ぶ虫は何?

・ひっくり返すと軽くなる動物は何?

・カメとラクダとサイが買い物に行きます。何を買いますか?

などなど。

←皆、英語が母国語で、

日本語をほとんど話せない子もいますから、

こうした問題も難しいです。

 

ヒラヒラと、シュー、パタパタ、ビューってどう違う?

「ひっくり返る」ってどういうこと?

そうひとつひとつの言葉の意味を、

動いて身体を使って探ってみたり、

「カメラください」のカタカナとひらがなの用い方の違いを話し合ったりします。

 

そうして、

皆で、「あー、そっかあー」体験した後、

ペアになって謎々を作りました。

そして、皆の前で、発表。

 

・赤だと進んで、緑だと止まらなければいけないものは何?

←「日本語の信号は緑を青というのは変!」と

以前のクラスで話し合っていた子たち。

「みんなも知ってるように、日本語だとうまくいかないけれど」と前置きしながら。

答え:「スイカ」

 

・暑い日に熱い火の傍で読む本は、どんな本? 

←貝は貝でもお風呂に入っている貝は何?(答:あったかい)

といったサンプルの「言葉遊び謎々」に感化された子たちが、 

熱い・暑い・厚いという同義語に気づき、

とっても得意げに発表。

答え:「厚い本」

 

・5人の黒い服を着た人が大雨の中、教会から出てきました。

でも1人は全く濡れません。なぜですか?←英語の「リドル(なぞなぞ)」を訳したもの。

答:お棺に入っていたから。

皆で「お棺」という言葉を、初めて学びました。

「お棺に入っている人は、日本の文化だと白い服?」といった話にもなりましたよ。

 

こうして、

次から次へと作って、

発表してくれました。

 

そして

クラスの皆が出すなぞなぞを、

一番多く当てた人に賞品『ポッキー』。

やんややんやと盛り上がりました。

 

 


子どもは、頭と心が動くときに、

最もその知識や知恵が、

その子のものとなる、

そう改めて、実感し続けた1年でした。

 

頭と心が動くとき、

子どもたちは、最もエンゲージします。

子どもの「エンゲージ」レベルを観る大切さ、「アクティブな学習」であるほどその子自身のものとなる

子供の「エンゲージレベル」を高めるカリキュラム作り、 これまでが今へ、そしてこれからへ 

心も頭も活発に働く「学び空間」を築く&冬休みにこんな工作やゲームはどうでしょう?

 

 

 

そのためには、

「話し合う」「自分たちで作る」「作ったものをシェアする」「フィードバックをもらう」

といった過程が大切です。

それらに必要な知識や技術を培い、

そうした過程をサポートしていくのが大人の役割なのでしょうね。

 

子どもたちの頭と心が活発に動き、

前のめりで探究し始める場。

 

私自身、

そうした環境を築くために力を注いでいくこと、

そのやりがいと喜びをかみしめ続けた1年間でした。

 

「アクティブ・ラーニング」についての記事:

・家庭で実践!子供の主体性が育つアクティブラーニング

『オールアバウト』寄稿:家庭で実践!子供の主体性が育つアクティブラーニング&街を創る人々を身近に感じる

 

 

講堂では、

一足早い七夕。

願い事を書いて、くくりました。

最後に、七夕の歌を、

保護者の生のピアノ演奏にのって歌いましたよ。

 

 

 

 

勤務先の学校が設立された経緯と今の日本の教育システム

昨日は、学校スタッフと打ち上げランチでした。

そこで、この学校の歴史について、

設立当初からのスタッフの方々が話してくださいました。

 

日本の教科書にのっとり、先生が講義をするといった授業スタイルで、

学校内でのマナーにも厳しく、

読み書きドリルの宿題もたっぷりといった、

より「伝統的な学校方針を掲げる日本人学校」が近隣にあるのですが、

勤務先の学校は、

元々は、その学校から分派したんです。

 

その「伝統的な日本人学校」に、

どうしてもフィットしない子たちがいる。

毎朝、何人もの子が泣いて「行きたくない」というのを、

引きずるようにして連れてくる親たちがいる。

そうして、日本語を学ぶ意欲も底を這うようになり、

自信も失い、日本語を口にするのさえ嫌になってしまう子たち。

 

「そうした子たちの受け入れ先が、どうしても必要」

そう立ち上がった保護者や先生方が、

2003年に、この学校を作ったんですね。

「日本の伝統的な学校スタイル」の特徴って例えば何でしょう?「そうしたスタイル」に合わない子が伸びていく場とは?「プログレッシブ教育」トレーニング始まりました

 

設立までのたくさんの葛藤や障害について、

みなさんが、懐かしそうに話してくださいました。

 

そうして今では、この勤務先の学校、

この近辺に暮らす日本語教育に関心をもたれるご家庭が、

「この子には、もしくは、我が家の方針には、

こちらの方が合ってるから」と選択できる「オプション」として、

地元に、根づいています。

 

 

そして、思います。

これって、まさしく今の日本の教育システムでも、

見られる現象ですよね、と。

 

伝統的な学校にフィットしない子たち。

「行きたくない」と泣く子を何とか学校まで連れてくる親たち。

そうして学ぶ意欲も底を這うようになり、

自信も失い、勉強というものが嫌になってしまう子たち…。

 

ここでは、

今の勤務先のようなオプションが設立されましたが、

では、日本で行き場を失う子たちは、

どうしたらいいのでしょう。

 

伝統的メインの学校以外のオプションが、

もっとメジャーになるといいですよね。

 

「不登校」というレッテルでなく、

「自分はこっちの方が合ってるから」と、

より前向きに、

フリースクールやホームスクールなどのオプションを、

「選択」できるようになること。

そして、自ら選択した場で、仲間に囲まれ、

より生き生きと探究できるようになること。

そうなることで、

どれほど救われる子たちがいるかを思います。

 

 

 

この学校のスタッフに加えていただけたこと、

心より、感謝しています。

 

学んだことを、少しでも生かしていけますよう、

私自身、精進していきます。

 

伝統的な教育環境にフィットしない子についての記事:

朝日デジタルの記事に思う、多様な学習スタイルを選べる教育システムでは「不登校」なんて存在しない

「ちきりん『学校は不利な人をより不利にする場所』 イケハヤ『まだ不登校で消耗してるの?」について思う

精神科医清水將之氏へのインタビュー記事、「不登校」とは今の学校が「おかしいと疑問を持つ子が割りを喰っている」状態という指摘に納得

『ひといちばい敏感な子』を訳した明橋氏が訳書の冒頭に書かれている言葉に思うこと

「ハイリーセンシティブチャイルドにとって完璧な学校とは?」HSCを育てる世界中の親御さん達が描く理想

京都での「ギフテッド応援隊」の集まりに思う「通常の学校にフィットしない子」が伸びる場とは?

 

 

 

 

来週は勤務最終日。

学芸会とポトラックです。

1年間過ごした生徒さんたちとの別れ、

切なさが胸に迫まります。

1年してこちらに戻ってきたら、

きっと皆、一回りも二回りも大きくなっているでしょうね。

その姿を楽しみにしています。

                                                                                                                                         

 

 

 

 

 

長男の彼女ちゃんのお母さんが、

三女と次男にくださったシャボン玉づくり棒。

 

パーティー会場の庭でも、一緒にシャボン玉飛ばして遊んでくださいました。

湖のほとりで、枝を拾い、彼女ちゃんと作ったのだそうです。

お母さんの本業は医師ですが、

同時に、自宅に窯を持つほどのガラス細工職人さんでもあります。

手作りビー玉が素敵。

 

 

さて、引っ越しまで1か月を切り、

こちらの賃貸先も、東京の住居も決まり、

国をこえての大移動、最終段階に突入です。

 

みなさん、温もり溢れる日々を!